武具概説
ファンタジー世界での武具について考察します。
武具の類いは、それぞれが描かれる世界観に合わせて登場させれば良いでしょう。
材質や形状、名称など、地球上だけでも千差万別ですから、我々の常識を超えた世界に我々の常識を当てはめるのはナンセンスです。
おおまかに分類して、攻撃距離と攻撃方法の二つがあります。
・打撃武器 近距離は棍棒など、遠距離はスリングなど
・切断武器 近距離は刀剣など、遠距離はチャクラムなど
・刺突武器 近距離は槍など、遠距離は弓矢など
但し実際には複合的な武器もあり、ハルバードは斧と槍の二つの性能を持ちますし、和弓の中には弓筈に小刀がついて簡単な近距離戦闘ができるものもありました。
銃器はその弾丸によって、徹甲弾、榴弾、通常弾と用途や攻撃範囲が変化します。その銃器でも筒先に着剣して戦う銃剣術があります。
このように武器はその戦う方法や相手、文化や文明でも異なりますので、好きなように設定して登場させましょう。
次に防具ですが、これも材質、防護部位などで分類されます。
足や腕、胴体、頭などを覆う防具、手に持って攻撃を防ぐ盾など、相手の使う武器によっても有利不利があります。
また我が国のように近接戦闘では盾を用いない特殊な文化もありますので、こちらも世界観に合わせて好き放題して良いでしょう。
武具は戦闘の必要に応じて開発されますので、ファンタジー世界での需要や軍隊の規模、文化文明に合わせた装備が望まれます。
レーザー兵器で戦う世界に、全身鎧の戦士という組み合わせは不自然ではありますが、この鎧がレーザー光線を反射するなどの設定さえあれば、むしろ全身鎧が普及していてもおかしくありません。
私が昔考えた設定に、戦闘が日常という世界観があって、自販機で手榴弾を購入するなんて際どい話もありましたが、銃器について詳しくないので物語としては膨らみませんでした。
ジョーク武器は幾つか持ちネタがありますので、これらも供養できる物語を考えたいと思っております。