特殊武具
ファンタジー世界の武具を考察する今回は、特殊武具です。
まずは捕縛用の武具から紹介しましょう。
網を使って戦うと聞くと、まさかと思われるかもしれませんが、ローマの闘技場には「網闘士」と呼ばれる、網と三叉矛を装備した剣闘士がいました。
網から脱出するには切り裂いて出るのが最短時間ですが、動きが制限される為、脱出しようとしている間に矛先で突かれて致命傷を負わされます。
ソードブレイカーは短剣の一種で、鋸刃のようになった刀身で相手の剣を捕らえて折ることを主眼にした防具です。失敗するとソードブレイカーが壊れます。
キャッチポールは、我が国で言うところの刺股です。
長柄武器の範疇ではありますが、主に攻撃ではなく捕縛に用いられます。
胴体を抑えたり、首筋や肩などを抑えて動きを封じ込めます。最も効果的な使い方は複数人で首筋、胴体、足を抑え込む方法です。相手は身動きできないまま容易に捕縛できます。
鉤、バトル・フックというのは先端が曲がった爪状の武器で、騎馬武者などを引っ張り落とすのに用いられました。重装備の騎士が馬上から引き倒されると起き上がるのが困難でしたから、農民たちでも簡単に騎士を捕獲することができました。
我が国の十手も打撃武器の範疇ですが、手元の鉤になっている部分で刀を受けて折ったり(ソードブレイカー)、紐や縄と組み合わせて捕縛に用いるなど、多用途の武具でした。
鎖も武器になります。
我が国でも鎖鎌という武器があったように、鎖の先端に錘を付けた打撃武器は幾つも存在します。中国の武器で「流星」と呼ばれる武器は縄や鎖の先に錘を付けた代物で、一つのみの「単流星」と両端に錘を付けた「双流星」がありました。
その他、格闘家が装備する拳当て、暗器と呼ばれる隠し武器などもありますが、それらは別の機会に紹介します。




