憶えていますか?
今回のタイトルで、あの歌を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
歌の力は大きいと思います。
一昨年の年末、私はゾンビアイドルのコンサートを見ていました。アイドルものに没入したのは三作品目と記憶しています。
一作目は克☆亜樹の『星くずパラダイス』でした。この当時は声優が歌手を兼務するのは敬遠されていましたので、ドラマCDは声優さんと歌手の併用でした。
二作目は吉岡平の『アイドル防衛隊ハミングバード』です。この作品が転換となって、声優さんが歌手を兼務する流れが主流になります。
そして三作目が前述の『ゾンビランド・サガ』でした。
歌の力を主題とする作品は他にもありますが、アイドルもので私が見る作品は少ないです。
『戦姫絶唱シンフォギア』も良かったですが、アイドルものではありません。
アニメ作品ではないマンガ作品では、鷹城冴貴(川島博幸)さんの『風と緑の子守歌』はピアニストの物語です。歌に限らず音楽を主題とする作品も多いですね。
歌を主題としているマンガは真鍋譲治さんの短編作品もあるのですが、題名が思い出せません。
今年のNHKの朝ドラも、主人公が作曲家です。
モデルとなった古関裕而さんの作品には校歌や応援歌の他にも戦時歌謡曲があります。
その内の一つ『英國東洋艦隊潰滅』は私も好きな歌ですが、作曲経緯を知って驚きました。
日米開戦の三日後、帝國海軍はマレー半島沖で英國東洋艦隊と交戦し、航空兵力のみで作戦行動中の艦隊を潰滅させました。
この戦果の発表が午後四時、NHKは午後七時のラジオニュースで戦果を伝えるに当たって、歌を添えることを思い付き、作詞を高橋掬太郎、作曲を古関裕而に依頼します。
二人は電話で連絡を取りながらこの歌を作り、歌手の藤山一郎は編曲が出来るまでの間に歌を覚え、ほとんど初見でラジオの電波に乗せるという離れ業を行ったそうです。
レコードへの録音は戦後の昭和41年という歌ですが、作る方も、歌う方も凄いとしか言えません。
戦時歌謡曲を現代でも歌う歌手に山口采希さんがおります。ご自身でも作詞作曲しておられますが拉致問題解決に向けても活動しております。
『空と海の向こう』がNHKで流れない限りは、我が国政府が拉致問題解決に本気ではないと思っています。
歌の力は世の中を変える力を秘めていますから。
そうした歌の力をファンタジー世界に持ち込むと、「呪歌」という技能になります。
吟遊詩人が歌う力で、気力を向上させたり、逆に眠りに誘うなどの効果を付与する技能です。
ほとんどが補助的な技能なのですが、ギリシア神話ではオルフェウスがその能力を発揮して冥界へ降りて帰還するなど、使い方次第では強力な効果を得ることができます。
相手の戦闘意欲を奪う場面、憶えていますか?
真鍋譲治先生の短編作品を調べている内に『駄目ーテル』という画像を発見しました。
興味のある方は検索して見て下さい。




