時の記念日
時の記念日です。
天智天皇が漏刻という水時計を製作して、時報を打った日付が由来となっています。
この記念日は大正九年に行われた「時の展覧会」で指定されていますが、法定祝日ではありません。
時は抽象的で説明が難しく、見えない存在ですが確実に存在するという、時の概念を持たない人に時を教えようとした場合、哲学的問答になると思います。
人類が最初に時の概念を持ったのは一日の長さでしょう。太陽が地平線や水平線から顔を出し、天空を進んで地平線や水平線の彼方へと姿を消す自然現象は、人類に「一日」という時間の概念を与えたのは間違いありません。
次に持つ時間の概念は「月」です。月の満ち欠け(朔望)により、「一月」という時間の概念が成立します。
人類が発生したアフリカには季節がありません。狩猟生活を送る人類に必要な時間は「一日」で、それ以上に長い時間の概念は定着しなかったと考えられます。
一年という概念は、人類が農耕生活を送るようになってから定まり、高緯度地域へ生活環境が広がるにつれて「季節」という概念が生まれます。
時間の概念を考察すると、非常に難解で説明も難しいのですが、我々人類は時間そのものは観測できておりません。
我々人類が観測しているのは、時間に従って動いている物体の運動であって、この物体の運動も一定不変ではありませんので、時間の長さは観測者によって変化します。
先日、東京スカイツリーで地表面と展望台に超高精度時計を設置して計測を行ったところ、展望台では地表面よりも速く進む結果が得られたそうです。
この時間差を利用できればタイムマシンやワープ航法などが実現できるかもしれません。




