表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古代神具の理想郷  作者: 響勇
異能との出会い編
6/6

始まる非日常2

また遅れましたー

ごめんなさい!!

「嘘だろ?あんなでかい狼が現実にいるわけない!」

「ですからあれは現実世界の獣ではありません。異なる世界から連れてこられた神獣です」

「ゆけ。フェンリルよ!男と女を殺し古代神具を回収せよ」

 巨大な姿からは想像も出来ないような素早さでフェンリルが襲いかかってきた。

「先程のデーモンと同じく一掃させてもらいます」

 アイラは言うと同時にもう一度赤い珠を鉄に撃ち、そこに水色の珠を撃ち込んだ。

 先程と同じく凄まじ爆発が起こる。

「これで最後ですか。まあ。所詮この程度でしょう」

「フフフ、私のフェンリルがこの程度でやられるとでも?」

 爆風による煙が晴れると、そこにはまったく傷を負った様子のないフェンリルがいた。

「どう...して...」

「フェンリルには風を操る力があるのです。それによって風の壁を作り出せば水蒸気爆発などまったくききません。」

「私の力とて、この程度ではありません」

 と言うと否や、アイラは黄色の球を銃に装填した。

「これが私の全力、受け取りなさいオックスフォード!!」

 その言葉と同時に雷鳴と閃光が銃から放たれた。

「か、雷?!」

 さっきの水蒸気爆発にも引けを取らない威力の雷撃がフェンリルに直撃した。

 さしもの巨大狼、フェンリルも雷には勝てないだろうと胸を撫で下ろした瞬間俺の横を何かがすごいスピードで飛んでいき、壁に直撃した。

「ア、アイラ!」

「う、うぅ...」

 ーそう、横を突き抜けて行ったのはアイラだった。

「ふふ、言ったでしょう。フェンリルには風を操り、 盾を作る能力があると!

ふ、この程度の雷など恐るるに足りません」

 見るとそこにはほとんどダメージを負っていない様子のフェンリルとオックスフォードが立っていた。

「さあフェンリル、あの女を殺しなさい!」

「クソっ、アイラ銃借りるぞ!」

 俺は急いでアイラの所に行くと銃を取った。ダメージはなくてもフェンリルの意識さえこちらに向けば...!

「だめよ!逃げなさい!!」

 俺は構わず銃を撃とうとするが

 ー撃てなかった......

「古代神具は神具が認めた本人にしか使えないのです、さあ、それを寄越しなさい」

「そんな馬鹿な......」

「やりなさい、フェンリル!」

 もはや恐怖の対象となりつつある声が聞こえた。その途端、凄まじい衝撃が体に襲う。

「ガハッゲホッ!」

 デーモンの一撃とは比べ物にならない衝撃をくらい壁に激突した。痛みのあまり悲鳴をあげようとしたが口からは血が出てくるだけで、一向に声がでない。

(くそっ!背骨が折れたのか?背中が痛い......いや違う、何だ、心臓が痛い?!)

「いよいよチェックメイトの時間ですね。

フェンリル、その女を」

「まだだぁ!」

 俺は近くにあった空のバケツを思いっきり投げつけた。

 ガン!

 見えない壁にでも当たったかのようにゴミバケツはフェンリルに当たる前に吹き飛ばされた。しかし、これだけでフェンリルの意識はこっちに向いた、しかし、心臓が熱い......

「無駄な足掻きですね、そんなに死にたいのならあなた殺してやりましょう、フェンリル!」

 ー心臓が熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い......

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ