終わる日常1
『日常の大切さは、失ってから初めて気ずくものだ。』なんてよく言われるが日本人の80%以上の人がそれを実感生きているだろう。もちろんこの俺、広内 良明もその一人だ。学力普通 運動能力平凡、母が死んでいるのが可哀相と言われるが父がとてもいい人なのでそこまで気にしたことはない。
通っている高校も地元の私立 宮代高校。これといった趣味もなく個性といえるものは父からもらったもらったペンダントだけだが、これもなんとなくつけているだけでこれといった意味もない。
そんなことを考えながら俺は春で桜の舞う高校への通学路を歩いていた。
「兄ちゃん何色のパンツ履いとるんにゃ?」
「黙れ変態。」
「なんやしけた顔しとった顔しとったからボケただけやんけ、つれへんなぁ」
こいつは御山院 宗茂。ノリが良くクラスでも人気ものだ、正直うらやましい。
「ところで良明、今日の本題だが。」
ここで宗茂の表情が真剣なもとなった。
「どうした?」
「M属性について、どう思う?」
「そうだな変態は道で口を開くべきではないと思うぞ、そして俺の属性はいたってノーマルだ。Mなぞ知らん!」
「なんだとおまえ!M属性の素晴らしをその身に叩き込んだろか!」
そんな無駄話をしていると後ろから声かけられた。
「すいません、道の邪魔なので退いてもらえますか」
「あっ、ごめん」
「おう、すまんな」
俺と宗茂が慌てて道の端によけると一人の女性が俺達の横を通り抜けていった。美しい銀髪に整った顔、ついでにいい匂いもして、垣間見えただけだが思わず見とれてしまう美しさだった。
「たてば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花、か。」
「急にどうした宗茂、気持ち悪いぞ。」
「Mに目覚めた俺にとっちゃほめ言葉だぜ良明。知らないのか?クラスであいつそう評されてんだぜ?」
「へえ。」
彼女はアイラ・リスフォード。銀髪のロングストレートで才色兼備の完璧人間だがその美しすぎる見た目と無口さが相まってクラスでは遠巻きにされていた。
「やっぱ高根の花って感じちゅうか、没個性の俺らからしちゃあ雲の上の人やなー。」
「金髪で名字は陰陽師で名前は戦国武将、使う言葉はエセ関西弁のやつが何を言ってやがんだ」
そんな会話をしているうちに俺達は学校について面白くもない授業を受けることになった。