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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
終章
89/89

87

今日も今日とてログイン!

第一回イベントから既に一年が経って、俺は今久しぶりにトータスの大地を踏んでいる。

なんかもう色々とおかしいことばかりだったが、それよりも楽しいことがいっぱいだったな。

これが一年の成果だ、とくと見ろ。


名前:サンタ

種族:龍神・桜Lv100

職業:封印術士

Lv:500


STR:100

VIT:60

DEX:140

AGI:100

INT:140

MND:60

LUK:50


スキル:

【封印Lv50】(MAX)【鑑定Lv100】(MAX)

【識別Lv100】(MAX)

【火魔法Lv50】(MAX)【水魔法Lv50】(MAX)

【光魔法Lv50】(MAX)【雷魔法Lv50】(MAX)

【灰魔法Lv50】(MAX)【爆魔法Lv50】(MAX)

【色魔法Lv50】(MAX)

【MP自動回復・極大Lv20】(MAX)

【本術Lv50】(MAX)【杖術Lv50】(MAX)

【短刀術Lv50】(MAX)【刀術Lv50】(MAX)

【抜刀術Lv50】(MAX)

【錬金術Lv10】(MAX)【回避Lv10】(MAX)

【テイムLv10】(MAX)【隠行Lv100】(MAX)

【アクロバットLv100】(MAX)【神の目Lv100】(MAX)

種族スキル:【完全龍神化】【龍魔法】【神魔法】【桜吹雪】【悪運】


ストック:『猛毒液』『竜王』『禁忌魔法:アストロノート』『ゼクスカリバー』『エコージャベリン』『エイボンの書』『ハイゴースト』『リッチ』『アイスゴーレム』『ゴールドスライム』『ブラックホール』『キョンシー』『白竜刀』『黒猪刀』『魔法のサンタ袋』『桜龍刀』『桜神刀』『花吹雪』『桜花乱舞』『百火繚乱』『万能鍵』etc………。


装備:《封印結晶》の指輪✕9、魔法のサンタ装備、絆の指輪、《封印魔力》のピアス✕2、桜の龍神証

※《封印結晶》内訳:白竜刀、黒猪刀、魔法のサンタ袋、桜龍刀、桜神刀、万能鍵、オリハルコンゴーレム、ヒヒイロカネの糸、虚無のマント


うん、多分一年にしてはあんまりスキルが充実してないと思う。つーか、封印のストック書き切れてねえし。一応上限まで封印はしたけど、結局よく使ってるのは今記述されてるやつだけだしな。

あ、《封印結晶》は今は懐かしき砂漠のダンジョンに行く途中で覚えたやつで、意外と使い勝手が良かった。《封印魔力》って言うのは、《封印結晶》と同じ感じで覚えたやつだな。違うのは、《封印結晶》は封印したものを結晶化しておくことで装備の能力を上げたり封印スキルのクールタイムの対象にならないもので、《封印魔力》は魔力を結晶化することでストックしておく感じだな。

え?そんなことよりなんでもう一年経ってるんだって?知らねえよ?


「あ、サンタさんこんにちは。」

「ん?リンじゃん、どうしたんだ?今年は受験でインできないとか言ってなかったか?」

「少しインの頻度が減るって言っただけです!たまにサンタさんに会うくらいいいじゃないですか!」

「あ、はい。別に面白くもなんともないこんな俺で良ければ、いつでも見て構わないけど?」

「べ、別にサンタさんと四六時中一緒に居たいわけじゃないんですからね!」

「やっぱお前、一年前からツンデレだよな。」

「デレてないです!」

「また着眼点そこかよ!」


今年リンは受験があるらしく、イン頻度が落ちるのでよろしくと言っていた。まあ、フレンド全員に一斉送信したみたいで短い文章だったな。

で、その翌日から何故か毎日俺にだけは顔を見せている。鈴木に確認を取ったから間違いねえ。アイツのところには1か月に一回来ればいい方だとか。アイツ嫌われてんのかな……。いや、面倒くさいもんなアイツ。キャラ濃すぎるのが問題だろ。

とにかく、理由は分からないが俺のところだけは毎回来るので、リンのフレンドたちからはよくリンの様子とかを聞かれるようになってしまった。正直面倒くさいので、本人に聞きにいけと言いたい。

っと、鈴木からフレンドメッセージ?なんでまた急に?


『サンタさんよぉ、またリンとイチャついてんだって?まだ付き合ってねえのか、お前ら。』

『31歳のニートと高校受験を控えてる女子中学生がオンラインゲームで知り合ってカップルになるって、なんてラノベ?どう考えても事案じゃねーか。』

『大丈夫だ、両者同意の上なら事案ではない!』

『リンが同意するわけないから、やっぱ事案だろ!?』


鈴木はこの頃どこで俺とリンが偶然会ってもそれを聞きつけて、こうやって変なメッセージを送ってくる。俺を犯罪者にしたいのか、コイツは。お得意様な上に、一応フレンドなんだぞ?


「むっ、また鈴木君ですか?」

「あぁ、鈴木がまた嗅ぎ付けたらしいぞ。まったく、早くくっつけだのなんだのと面倒なやつだな。リンと付き合ったら事案だっつーのに。」

「あ……ソ、ソウデスネ。」

「なぜにカタコト?」


鈴木とリンは俺の知らないところで色々交流があったらしく、なんかリンにいつの間にか鈴木君と呼ばれていた。俺はまだ未だにサンタさんなのになぁ、と思うと少しモヤっとしたけど数日で慣れた。というかなぜモヤっとしたのかが分からん。


「なんか鈴木の野郎両者同意の上なら事案じゃないとか語りやがってよ。リンが同意するわけないだろって言ってやったぜ!」

「………で……………って………!」

「えっ、なんか言ったか?」

「なんで同意するわけないって決めつけるんですか!って言ったんです!」

「えっ、女子中学生なんだろ、お前?」

「そうですよ、悪いですか!?」

「いや悪くねえけど、女子中学生がこんなニートなオッサン好きになるわけ無いじゃん?普通に。」

「好きに決まってるじゃないですか!」


……はい?

なんか雲行きが怪しくなってきたぞ?なに、リンって俺のこと好きだったの?いや、それは嬉しいんだけどここ街中だから待ってほしいんだが?このままだとリンの公開告白になっちまうぞ……!?

俺はリンの手を取ると、とりあえず街の外に出た。


「お前、TPOって知らねえの!?」

「知ってますよ!受験生舐めないでください!」

「だったらなんであんな大声で好きとか言っちゃったんだよ!?いや、嬉しいけど!好いてもらったのは嬉しいんだけども、あれじゃあ公開告白みたいなもんじゃねーか!」

「ハッ!?……あ当たりま前ええですす。ききづいててたに決まって……はぅ。」

「気付いてなかっただろ……。まあ、とにかくありがとな?」


ポンポンとリンの頭を撫でる。

リンの顔が赤いように見えるけど、いや、実際に赤いのか?分からん。


「そういえばどうして好きになってくれたんだ?俺ゲームしてるだけのクソニートなんだけど?」

「い、いやぁ。恥ずかしいので、黙秘させてもらえません?」

「鈴木に聞けば分かるかな……?」

「わー待って待って!?待ってください、言いますから!」


おお、元々あまり言ってくれると期待していなかったけど、言ってみるもんだな。


「じ、実はそのゲームをしてるときの……表情がいいな……って……。」

「……ん?え、なにそれ。俺そんないい表情してたか?」

「こう、本気で楽しんでる笑顔とか、負けず嫌いで負けたときに本気で悔しそうにしながらも楽しそうな表情をしているところとか、ちょっと抜けてて恥ずかしそうにしている表情とか、全部いいなって思ったんです!悪いですか!?」

「悪くはないです、はい。」


……俺ってそんなに表情に出てたっけ?とは思うけど、他人から見れば出てたんだろうなぁ。


「それで一年前のあのイベントのときから好きになっちゃって!話に行って、フレンド登録をして、さりげなーくアピールし続けたのに気付いてくれないですし!」

「それ、ほぼ一目惚れなのでは?(ボソッ)」

「〜〜ッ!」

「あ、やべ、聞こえてたか。流石聴覚強化のスキルが高いだけはあるな。」


まあ、俺から聞いたとはいえ恥ずかしいことを言われちゃったし、その仕返しってことにしておこう。


「じゃあ、告白の返事なわけだが。」

「いや、答えは分かってます。NOですよね?さっき事案がどうのこうのって言ってましたし……。」

「いや、OKなんだが?」

「えっ、なんで!?」

「リンが同意するわけない(・・・・・・・・)から事案だっつたろうが。つまり、俺は同意してんだよ、はじめから。」

「ハッ!?じゃ、じゃあ!」

「ハァ、リアルの俺を見ても失望すんなよな。」

「はい!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「なあ、ファットマンとアサシンが付き合ってるって噂マジか?」

「ファットマン?お前何時代のやつだよ、あの人今ファットマンじゃなくてサンタさんって呼ばれてるんだぞ?」

「え?なんで、サンタさん?」

「なんか度々イベントでトナカイの牽いてるソリに乗って空を飛んでるってのと、元々格好がサンタだからだな。それにあの人アバターネームもサンタだしな。」

「へー、トッププレイヤーって呼び方が変わることもあるんだな。」

「いや、単純にあの人がやらかしすぎてるだけじゃね?この前聞いた話だと、プレイヤーで初めて『神』の種族になったとか、同じ職業が一人もいないユニーク職だとか、実は最初に種族進化したのもあの人だとか、色々噂があるぞ。」

「たかが噂だろ?信用できるのか?」

「裏情報屋『鈴木』から買ったから、信憑性は抜群だろ。」

「あー、あの串焼きのおっちゃんか。」

「ちなみにお前が最初言った噂な、ガチらしいぞ。最近付き合い始めたらしい。」

「あぁー、我らのアイドルリンたそがー!」


サンタさん。

イベントの度に何かしらの爪痕を残し上位に食い込むことも多く、トッププレイヤーとして色々な異名を轟かせた。

不自然なプレゼント箱は、絶対に開けてはならない。それはサンタさんからの、『(ゲームオーバー)』というプレゼントだから。

打ち切りエンド見たくなった悲しみ……。

この作品は元々思いつきで書いてて見切り発車もいいところだったんです。それに、他作品の方ばかり思いついてしまいあまりこちらを更新できないとかありました。

クリスマス記念とか言いつつ毎時間更新とかもやったのもいい思い出ではありますけどね?

もっと上手く書きたい、描写が上手くなりたい、ストーリーを上手く作りたい、そんな気持ちで書いていたんですが……。正直あまり上手くなった気がしません。キャラの動きしかり、心情の機微しかりですが、まったく描写できていない気もします。ちょっと反省ですかね。

それでも少なくない数の人たちがこの作品を見てくださってました、ありがとうございます。

そんな人たちの応援にもあまり答えることができず、というか英単語間違ってますよの感想が多く……打ち切りエンドのような形になってしまったものの、これで完結という形にさせてもらいました。この反省とかを活かして他作品を書いていきたいと思います。

読者の方々本当にありがとうございました、できれば他作品の方もよろしくしてやってください。


ちなみにサンタとリンがくっついた理由は分かりません。多分最近恋愛関係の作品ばかり見てるせいですね。指が勝手に動きました、後悔はしてません。

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