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《『ルドルフ』の種族レベルが上がりました》
《『ルドルフ』のステータスポイントが振り分けられました》
《※テイムモンスターはランダムでステータスポイントが振り分けられます》
《※またスキルポイントはなく、行動によってのみスキルが手に入ります》
《※その代わりプレイヤーと違い、熟練度が稼ぎやすくなっています》
《ジャイアントフォレスト》の中心に来るまでに、こんなインフォが流れていた。
……仕事いい加減なくせに、こういう所だけ優しいのがここの運営さんだ…。
まあ、それはどうでも良くて…。
中心に来てみたが、完全にボス戦前って感じだ。
この前にも見たあの大きな木と、それに伴って大きな蜂の巣。
というか今思ったんだが、スズメバチって地中に巣を作るんじゃなかったか?
あれ?オオスズメバチだけだっけ?
でもジャイアントビーってオオスズメバチがモデルだよな?
結局地中に巣を作るのでは?
うん、これもどうでもいいことだな。
結局このボスって中心に行くだけで、出てくるものなのか?
よく分かんないが出てきてるんだし、関係ないか。
さあ、今日こそリベンジを果たそうじゃないか。
あの頃とは違って、武器は力強くなった。
あの頃とは違って、防具も……ネタっぽい見た目だけど強くなった。
あの頃とは違って、武器を変えれば魔法だって使えるようになった。
この四日間――一日はデスペナだったから正確には三日間――リベンジの為に力を溜めた。
まあ、正確にはたまたまやったこと全部がリベンジの為になっただけだと言うのが本音なんだけど。
それでもこれから始まる戦いは、この三日間がなければしていなかった。
いや、あの日、この場所で戦っていなければ今日までの俺はできていない。
ここで戦わなければ、服をとるためにわざわざダンジョンには行かないし、行ったとしてもそこまで執念深く探さなかった。
ここで戦わなければ、刀を新しく作ることもなかった。
いや、作りはしただろうがここまで急いで作りはしなかった。
もっと時間をかけて――それこそ竜王の小さな爪がレアではなくなるくらい長い時間をかけて――作るだろう。
ここまで真剣にゲームをしたのは何時ぶりだろう。
廃人のようにゲームをしたのは随分と昔のことだ。
それこそ高2の夏、アイツが死ぬ前まではしていたと思う。
アイツがいなくなってから、ゲームが楽しくなくなった。
アイツがいなくなってから、ゲームで負けても悔しくなかった。
それがどうだ。
アイツがいなくなってから初めて、ゲームの楽しさを思い出した。
アイツがいなくなってから初めて、ゲームで負けた時の悔しさが蘇った。
決めた。
このゲームで俺は、二度目の人生を生きる。
アイツには、あの世でも他の世界でもいい。
二度目の人生を、アイツのやりたい放題に生きてほしい。
謎の決意表明のようなものをした俺は、その気持ちのままボスエリアに足を踏み出した。
《条件を満たしていません》
《条件:《ジャイアントフォレスト》内のモンスター45/50》
「………」
出鼻をくじかれた俺は、とりあえずそこら辺のジャイアントボアを5匹倒してから、再度足を踏み出した。
……恥ずかしかったです、はい。
周りに人いなくてよかったー!
とある自宅警備員
「うわ、またあの人居る。しかもなんかサンタコスしてね?………関わりたくないし、そもそも人を観察するのって失礼だし、帰ろう…。」




