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2018年、最後の更新。
「ん………?」
意識が覚醒する。
目を開くと、目の前にはさっきまでいた家の壁………ではなく迷宮の天井がある。
自身の格好を確認してみると、さっき手に入れたサンタ装備一式を着ていた。
傍らには、モンスターの卵もある。
どうやらこの装備たちを着たことで、クエストクリアしたようだ。
最後のインフォにも、そんなことがあった気がする。
最後のインフォと言えば、クエスト用の道を封鎖するとかなんとか言っていたが……。
メニューから、マップを確認してみる。
現在地はクエストが発生した道の目の前のようだ。
しかし、周りを見渡してみるとそれらしきものは一つも見当たらない。
どうやら本当に封鎖したらしい。
とりあえずモンスターの卵をアイテムボックスに入れ………って、あれ?
こいつ、アイテムボックスに入らないぞ!?
なんで!?
あー、仕方ない。
モンスターの卵は、抱えて歩こう。
まずは、ここを出る必要があるからな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレベーターの扉が開く。
それと同時に射し込む眩しい光に、目が眩む。
ずっと暗い迷宮の中に居たからか、外の光が眩しい。
まあ、そこまで長い時間居たわけじゃないけどな。
それじゃ、さっさと《トータスの街》に帰ってログアウトしよう。
俺は砂漠を歩き始めた。
特に何かあることもなく、ただ少し戦闘して帰っただけになった。
スキルのレベルアップもないのか……。
ちょっとだけ期待してたんだけどな…。
まあ、いい。
今日は疲れたので、ログアウトのために宿を探そう。
このゲームでは、どこでもログアウト自体はできる仕様になっている。
ただし、安全地帯以外でログアウトした場合次のログイン場所は、前回ログアウトした場所に最も近い安全地帯になる。
つまり、俺がさっきの迷宮でログアウトした場合《トータスの街》が次のログイン場所になる、という訳だ。
また、ログアウト中は回復することができる。
どういうことかと言うと、HPやMPの回復の効率がログイン中に比べよくなるのだ。
この時に、宿を取ることで更に効率がよくなる。
俺は帰りに戦闘をしていないので、そこまで消耗していない。
普通にログアウトするだけでも回復が間に合うだろう。
なら何故宿を取るのか?
理由は、魔法をプレゼントに入れるためだ。
魔法をできるだけ多くプレゼントに入れる。
具体的には、MPがなくなるまで入れるくらいの気持ちだ。
それくらい消耗するとなると、宿がなければ回復が間に合わない。
というわけで宿を探しているわけである。
「宿…宿……宿……っと、あったあった。」
少し探してみると、すぐに見つかった。
そこには、『卵達の安楽宿』と書かれた看板がある宿だった。
………どういう理由でこの名前にしたんだろうか、ここの店主は。
とりあえず宿の中に入る。
……受付に一人いるが、それ以外は誰の影もない。
しかも受付は、NPCなのでプレイヤーは誰も居ない……。
「宿を取りたいんだが……。」
〈ああ、お客か。
素泊まりで200Gで、食事アリなら240Gだ。〉
「それじゃ、素泊まりで。」
〈なら200Gだ。〉
アイテムボックスから200Gを取り出して、渡す。
ところでここの受付の容姿なんだが……。
薄緑色をした短めの髪、キリッとした目やスッとした鼻に、小さな輪郭。
耳は尖っており、なかなかにイケメンな顔になっている。
イケメンは嫌いだ。
何故なら俺がイケメンじゃないからだ!
つまり、この受付は好きになれない……と思う。
まだ会ったばかりなのでなんとも言えない。
まあ、俺の受付への感想はどうでもいいとして。
さっさと部屋に行ってログアウトしよう。
〈部屋は、211号室だ。これが鍵な。〉
「おう、ありがとな。」
鍵を受け取り、部屋に向かう。
後ろから声が聞こえる。
〈部屋は、二階の突き当たりだぞー!〉
受付……。
お前のこと嫌いかもって言ってすまんな!
お前はいいやつだったよ!
部屋は、受付の言う通り二階の突き当たりにあった。
俺はそのまま部屋に入り、ログアウトしたのだった。
読者のみんな、良いお年を!




