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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
五日目
49/89

47

2018年、最後の更新。

「ん………?」


意識が覚醒する。

目を開くと、目の前にはさっきまでいた家の壁………ではなく迷宮(ダンジョン)の天井がある。


自身の格好を確認してみると、さっき手に入れたサンタ装備一式を着ていた。

傍らには、モンスターの卵もある。

どうやらこの装備たちを着たことで、クエストクリアしたようだ。

最後のインフォにも、そんなことがあった気がする。

最後のインフォと言えば、クエスト用の道を封鎖するとかなんとか言っていたが……。


メニューから、マップを確認してみる。

現在地はクエストが発生した道の目の前のようだ。

しかし、周りを見渡してみるとそれらしきものは一つも見当たらない。

どうやら本当に封鎖したらしい。


とりあえずモンスターの卵をアイテムボックスに入れ………って、あれ?

こいつ、アイテムボックスに入らないぞ!?

なんで!?

あー、仕方ない。

モンスターの卵は、抱えて歩こう。

まずは、ここを出る必要があるからな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


エレベーターの扉が開く。

それと同時に射し込む眩しい光に、目が眩む。

ずっと暗い迷宮(ダンジョン)の中に居たからか、外の光が眩しい。

まあ、そこまで長い時間居たわけじゃないけどな。

それじゃ、さっさと《トータスの街》に帰ってログアウトしよう。

俺は砂漠を歩き始めた。


特に何かあることもなく、ただ少し戦闘して帰っただけになった。

スキルのレベルアップもないのか……。

ちょっとだけ期待してたんだけどな…。

まあ、いい。

今日は疲れたので、ログアウトのために宿を探そう。


このゲームでは、どこでもログアウト自体はできる仕様になっている。

ただし、安全地帯以外でログアウトした場合次のログイン場所は、前回ログアウトした場所に最も近い安全地帯になる。

つまり、俺がさっきの迷宮(ダンジョン)でログアウトした場合《トータスの街》が次のログイン場所になる、という訳だ。


また、ログアウト中は回復することができる。

どういうことかと言うと、HPやMPの回復の効率がログイン中に比べよくなるのだ。

この時に、宿を取ることで更に効率がよくなる。


俺は帰りに戦闘をしていないので、そこまで消耗していない。

普通にログアウトするだけでも回復が間に合うだろう。

なら何故宿を取るのか?

理由は、魔法をプレゼントに入れるためだ。


魔法をできるだけ多くプレゼントに入れる。

具体的には、MPがなくなるまで入れるくらいの気持ちだ。

それくらい消耗するとなると、宿がなければ回復が間に合わない。

というわけで宿を探しているわけである。


「宿…宿……宿……っと、あったあった。」


少し探してみると、すぐに見つかった。

そこには、『卵達(たまごたち)安楽宿(あんらくやど)』と書かれた看板がある宿だった。

………どういう理由でこの名前にしたんだろうか、ここの店主は。


とりあえず宿の中に入る。

……受付に一人いるが、それ以外は誰の影もない。

しかも受付は、NPCなのでプレイヤーは誰も居ない……。


「宿を取りたいんだが……。」

〈ああ、お客か。

素泊まりで200Gで、食事アリなら240Gだ。〉

「それじゃ、素泊まりで。」

〈なら200Gだ。〉


アイテムボックスから200Gを取り出して、渡す。

ところでここの受付の容姿なんだが……。

薄緑色をした短めの髪、キリッとした目やスッとした鼻に、小さな輪郭。

耳は尖っており、なかなかにイケメンな顔になっている。


イケメンは嫌いだ。

何故なら俺がイケメンじゃないからだ!

つまり、この受付は好きになれない……と思う。

まだ会ったばかりなのでなんとも言えない。

まあ、俺の受付への感想はどうでもいいとして。

さっさと部屋に行ってログアウトしよう。


〈部屋は、211号室だ。これが鍵な。〉

「おう、ありがとな。」


鍵を受け取り、部屋に向かう。

後ろから声が聞こえる。


〈部屋は、二階の突き当たりだぞー!〉


受付……。

お前のこと嫌いかもって言ってすまんな!

お前はいいやつだったよ!


部屋は、受付の言う通り二階の突き当たりにあった。

俺はそのまま部屋に入り、ログアウトしたのだった。

読者のみんな、良いお年を!

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