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次は左手側の奥にあった二つ目のドアだな。
そのドアに近づき、ドアノブを回す。
ガチャ……。
「おっ?やっと開いた!」
思わず声に出してしまうくらい喜んだ。
いや、最初の二つがどっちも開かないと……ね?
やっぱりくるもんがあるんだよ。
色々とさ。
だが喜んだのも束の間。
この部屋はどんなところなんだろうか?
ドアを少し開けてみる。
この時点で特有の臭いが少ししてきて、俺はこの部屋がどこか見当がついた。
まあ、合ってるかどうか分からないから結局見ることにはなるんだがな。
ドアを完全に開けてみると、そこに広がっていたのは、案外キレイに掃除されていた便器だった。
………いや、特有の臭いがしてたから気づいてたよ?
ついでにこの特有の臭いとは、一体なんだかお分かりだろうか?
家のトイレでは、あまりしないかもしれないが公衆トイレなどでは、よく臭ってくるであろう臭い。
そう!アンモニア臭だ!
そしてここまで言って、皆さんはお気づきになっただろうか?
俺はこの家に入った時、しっかりと言った。
正確には考えただがそこには言及しないで欲しい。
というかしないでください。
お願いします。
えー、ゴホン。
まあ、とりあえずどう言ったか覚えているだろうか?
答えはこう言ったわけだが。
『掃除がされているのかホコリ一つなく、清潔感が漂う』
ってな?
特に清潔感が漂うって部分が重要だ。
これが1な。
そして次だ。
皆さんはなぜ公衆トイレからアンモニア臭がして、家のトイレではしないのか分かるだろうか?
もちろん家のトイレは、芳香剤も置いてあるからそれもあるだろうがそれだけじゃない。
答えはしっかりと掃除がされているからだ。
俺もにわかだからよくは知らないが、アンモニア臭がする理由は飛び散り尿によるものだ。
この飛び散り尿が、原因でアンモニア臭を引き起こす。
ん?掃除関係なくね?って?
いや、関係あるんだこれが。
単に飛び散り尿と言っても、色々なところに飛び散る。
トイレの床、便器の表面、便座の隙間やトイレの下水管。
こういう所に、尿は行ってしまう。
例えばこの条件で、トイレの床と、便器の表面という外から見えるところのみを掃除したとする。
しかしそれは、外から見えていないところは掃除できていないので、アンモニア臭を引き起こす。
逆に条件全てを掃除すると、アンモニア臭を引き起こす可能性はグッと下がる。
それでも起きる可能性はあるので、芳香剤は必須だ。
これが2な。
1と2のことを組み合わせて考えると、この家は見た目はキレイだがそこまで掃除されていない。
だから案外という枕詞を俺は使った訳だが。
とりあえずこれで考えられることは二つ。
①今見ているものが幻で、敵の魔法にかかっている
これは確かに有り得そうだが、それなら俺はもう襲われてていいはずだ。
しかしそれがない。
ということは違うはず。
②掃除をしている者が、何らかの原因でそこまで掃除できない
これならば、あまり重要視する必要はない。
だが気になっているのも、また事実。
今考えても仕方ないことだが、頭の片隅に置いとくくらいはしとくべきだな。
ついでに部屋の中を少し覗いてみる。
さっき見た便器以外だと、バスルームと脱衣所に置かれてそうな籠くらいか。
しかもよりにもよって、籠の中身はトイレットペーパーかよ……。
俺は静かにその部屋のドアを閉めた。
………よ、よし!
次のドア行こうか!
やっとクリスマス企画も二ケタの大舞台へ!
なのにその記念すべき話が便所の話ってどうなのよ……。




