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長くなったから次の話と分けた。
不死者200/200》
《ジョブ『封印術士』1/1》
『条件達成!道が開かれます!』
『EXC『赤鼻のトナカイと封印術士』が開始されます』
条件達成で先に進めるようになったみたいだ。
で?EXCって?何それ?
んーと?
EXCとは、エクストラクエストと読み、特殊な条件を達成した時に限定的に発生するクエストのことで。
別名ユニーククエストとも呼ばれる!?
なんだよそれ!?
チーターや、チーター!チートやろそんなん!
いや、某キバ○ウは置いといて。
とりあえず纏めると、この道はEXC用のもので俺がその条件をクリアしてクエストを発生させたってこと?
………まあ、とりあえず行くとするか。
なんかもう、考えたらまけな気がしてきたわ。
さっきまでとは違い、道は簡単に通ることが出来た。
えー?
さっきまで通れなかったことが嘘のようなんですけど?
なんつーかスゲーな。
いや、語彙力が無さすぎて他に何も言えねえ。
少し進むとモンスターが現れた。
EXC初のモンスター。
一体どれだけ強いやつが出てくるんだ?
ゴースト・ラフ Lv7
モンスター アクティブ
えーっと。そのー。なんて言ったらいいんだろうね?
笑いすぎて死ぬんじゃね?ってくらい笑ってるね、このゴースト。
いや、不死者なら死んでるのかな?
いや、それは置いといて。
………なんか今日置いとくこと多いな、俺。
まあ、とりあえず。
ゴーストってことは、MNDが低いはず。
さっきのゴーストの大群は魔法で一発だったからな。
というわけで呪文を選択、詠唱。
同時にゴースト・ラフが近づいてくる。
俺はそれを見て距離をとる。
しかし視界の端にあるHPバーが減る。
え?俺攻撃されてないぞ?
なんで減ってるんだ?
毒の可能性もあったが、確認してみてもHPバーの横に毒のアイコンはない。
でも、HPバーは減り続ける。
俗に言うスリップダメージと言うやつだな。
まあ、これは毒と同じだな。
ただ、減っている理由が分からない。
一体どうして減ってるんだ?
そこで詠唱が完了。
「『ライトボール』!」
ゴーストなら光に弱い。
というか不死者なら、全員弱いからな。
これで倒れただろ。
ゴースト・ラフに着弾!
しかし倒れない!
え!?お前、ゴーストだろ!?
倒れろよ!?
倒れるだろって思ってたんだぞ!?
ゴースト・ラフのHPバーを確認してみると三割しか減っていない。
……うわぁー、つよーい。
ゴースト・ラフは攻撃を受けて怒ったのか、もう笑っていない。
俺のHPバーも減っていない。
結局何が原因だったんだろうか?
いや、今はそれどころじゃない。
こう考えている今も、ゴースト・ラフは近づいてきている。
ゴーストと真面目な戦闘をしたことがないから、どんな攻撃をしてくるのかわかったものではない。
だから呪文を選択して詠唱するのと同時に、近づかれないようにバックステップをする。
近づいてきていると言うことは近づいてしか攻撃できないってことだ。
それなら距離をとるしかない。
少しして距離をとり続ける俺を滑稽に思ったのか、ゴースト・ラフがまた笑い始めた。
すると俺のHPバーが減り始める。
だからなんでだよ!?
しかしすぐに詠唱が完了。
もう一度叩き込む。
「『ライトボール』!」
これであと少し。
そう言えば【光魔法】のバフってINT上昇だったよな?
なら呪文選択して詠唱。
威力を上げて、あと一発で仕留める!
武器も『初心者のロッド』と『初心者の魔導書』を持つことで魔法の威力を上げる。
……というか何気に『初心者の魔導書』持つの久しぶりじゃね?
いや、詠唱が完了したから置いとくか。
「『フィジカルアップ・ライト』!」
これでINTが上がった。
更に呪文を選択、詠唱。
そして距離をと……っ!?
後ろに壁がある!?
くそ、誘導しやがったな!
モンスターの癖に!
モンスターの癖に!
(大事な事なので二回言いました)




