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久しぶりに書いたせいで、文章おかしなとこあるかも。
ドラゴン倒して(もしくは封印して?)、レベルが上がったのはいいけど……。
〈というか、授業の邪魔だからマジでどっか行ってろ!〉
〈だが断る!〉
〈断るなハゲ。〉
〈誰がハゲだ!お前の親父だからな!?〉
〈こんな憐れなやつが私の親だと思いたくないんでな!〉
今目の前で親子喧嘩が繰り広げられている。
おい、他でやれよ、他で。少なくとも俺をどうにかしろ。目の前で、親子喧嘩されて置いていかれるやつの気持ちが分かった。え?そんなやつは居ないって?居るだろ、少なくともここに。
〈紅葉ぃぃぃぃ!このバカ野郎ぉぉぉ!〉
〈いや、せめて授業させろよ!?〉
〈父さんは悲しいぞ……。昔のお前は小さくて可愛かったのにな……。〉
ハゲは遠い目をして言った。
「え!?先生って今も小さk……」
〈おい。それ以上言ったら殺すぞ?〉
「いえ、なんでもございません。」
というか早く始めてください、授業。
〈もういい。こんなハゲはほっといて続きするか。〉
「それでいいんじゃないですかね?」
〈あぁ、俺の紅葉ぃぃぃぃ……。〉
〈うるせえ。〉
先生はそう言うとハゲに近づいた。そして鳩尾付近を思いっきり殴るように拳を放つ。
放たれた拳は、足を前に出した時の勢いと少しばかりの捻りを伴って吸い込まれるように入っていった。
〈ブフォッ!?〉
oh......見事にボディブローを決められたな。
これは……つらい。娘にボディブローされて膝を折る親は見ててつらくなる。
ご愁傷さまです。なーむー。(合掌)
〈おい。合掌してないで早く続きするぞ?〉
「あ、はい。すんません。」
先生がやったんでしょう?とか、娘じゃないんですか?とかは言わない。
こっちにボディブローが来てしまう。
あれ、やられると1発で死ぬな。分かるわ、なんとなく。
〈えっと、モンスターの倒し方とドロップについてはこれで終わりな。〉
え?倒し方とかありましたっけ?ドロップについて、教えて貰っただけですけど?しかも実戦で、強敵と。
〈じゃあ最後は死んだ時のペナルティーだな。〉
あ、やっと終わるの?途中色々あって長く感じたけど、内容自体はそんな長くなかったや。
そして忘れてたデスペナ。
デスペナと言うのはデスペナルティーの略だ。
ゲームでは大概デスペナが存在しており、その内容は様々だ。
例えば所持金が半分になるとか、持っていたアイテムが無くなるとか、一定時間ステータス半減とか。
基本的なデスペナはゲームをやっていく上で痛い存在だ。
所持金が半分になったら、アイテムや武具が買えなくなる。
アイテムが無くなれば、あらゆる局面で対処ができなくなる。
一定時間ステータス半減になれば、狩りに危険が伴う。
これらはマジで痛い存在だ。ヤダ、デスペナコワイ。
さてそんなデスペナさんだが、このゲームのデスペナはなんだろうか?
〈この世界で死ぬとお前ら生徒は一定時間……大体1日は生き返らない。〉
……ごめん、ちょっとよくわかんない。
〈つまりお前らが言う《ログイン》……だっけ?それが1日できなくなる。〉
ソレハマタ、イタイデスペナダナー。
って言ってる場合か!おい運営!
運営する気あんのか!?ログインできなかったら売り上げ伸びねえわ!アホなのか?そうなんだな!?
〈これで授業終わりな。あー、長かったわー。あ、このドロップアイテムお前にやるわ。〉
「あ、はい。ありがとうございました。」
頭が追いつかず、空返事ながらもお礼は言っておいた。
んで?なんだって?
授業終わり?
じゃあ帰るか。
あ、待って。アイテム貰っていいとかなんとか言ってなかったっけ?
なんのアイテムだよ……。
………ん?なんか引っかかる。アイテム……。ドロップ?あ!ドロップアイテムって言ってたわ、あの先生。
ドロップアイテムとかドラゴンのドロップしかねえだろ。
じゃあありがたく……ってそうは行くか!?
だから初心者にそういうことすんなって先生!?
いや、案外弱いドラゴンとか?俺が弱すぎてビビってたとかそんなパターンか?
ドロップしたであろう爪を鑑定してみる。
【素材】竜王の小さな爪
ドラゴンキングの小さな爪。まだ小さいが硬く鋭利になっているので武器などにできる。
これで造った武器には、特殊な力が宿るとされている。
「ア、アウトォォォォォ!」
いつの間にか誰も居なくなった教室で、俺の声だけが谺響した。




