ドワッフ族はダイナマイトボディ
「ここがあなたの仕事場ですが……。」
製材所は文字通り丸太から板を切り出す仕事場だった。そこには何人もの女達が働いていた。
先ほどから見てきたドワッフ族の女性と同じ種族らしい、女なのにみんなものすごいムキムキである。
台の上に丸太が置かれておりその丸太をのこぎりを使って板に挽き割っている。
「なかなか整頓された立派な製材所ですね。」
シドラの感想にラウラス・ティアは嬉しそうにほほ笑む。
「私の父がこの会社を興しまして私が引き継ぎました。近隣のドームからも多くの人が出稼ぎに来てくれますのでそのための施設の充実を図って会社をここまで大きく出来ました。」
仕事場全体がとても整頓されて掃除も良く行き届いている、中で働く人々もみんな生き生きとしている。
「このドームは山岳部なのであまり農耕に適した土地が多くはありませんので住んでる人も非常に少なかったのです、しかし父が林業を始めたおかげで大きな街ができました。ドワッフ族のドームが隣なのでドワッフ族の女性も大変多く働いております。」
ドワッフ族の女性の体はものすごい筋肉で覆われていながらパッチリした目の丸顔で童顔をしており、おしなべて美人である。
髪の毛は黒く、ややカールが入っている者が多い。
広い肩幅ぎゅっとくびれた腰、大きく張り出したお尻、そして高い身長、広背筋もかなり広がっている。
何よりも目を引くのはその多きな胸である。
エマも人族としてはかなり大きい方ではあるが彼女らのそれは桁が違った。
特徴なのはその形である。人族が円錐型とすれば彼女たちの胸はボール型である。文字通りまん丸いのだ。
どのようなイメージかといえばシュワルツネッガーの胸にメロンを2つ括りつけ丸顔の幼女の顔を体の上に乗っけたと思えば当たらずとも遠からずである。
そこ!あまり想像したく無いなどと言わないように。
「何か言われましたか?」
「いや…別に。」
彼女たちは腹の出るブラウスのようなものを着て、下は裾の短い作業衣……簡単にいえばショートパンツ……を履いていた。
体の前面をカバーする前掛けに袖の有る物を付けており手には分厚い手袋をしている。
「あんな格好で仕事をしているの?」
「はあ、作業用の前掛と手袋が無いとおがくずだらけになりますから。」
いやその下の服の話なんだけどね、少し肌の露出が多くないのか?
エマも女性としては背が高い方であるが彼女たちも負けずに背が高い様である。
「台は3台有りまして引き子は交代で材木を引いて板材に加工します。」
エマの目の前でふたりの女がのこぎりを引いていた。
台の一つに丸太が水平に置かれてあり、ガイドとなる2本の木材の間にのこぎりが挟まっていた。それが丸太の両側に設置されていてのこぎりを水平に保っている。
その丸太の高さを調整し、水平なのこぎりを両側からふたりの人間が左右に引くことによって木を切って行く。
そのままだと切った材木の重みでのこぎりが動かなくなるので、切った板と丸太の間に楔を打ち込んで板が下がらないようにしていた。
その時板材を切り終わったふたりがエマを見つけると前掛けを外す。
上半身にすごい筋肉が付いている。ふたりとも同じくらいの体格で顔もよく似ている、姉妹のようだ。
あ、こっちを向いてふたり揃って並んだ。
両手を体から離し足を前で交差させている。
「何をしようとしているのかしら?」
ぐぐっと体に力がはいる体中の筋肉がその存在を示す。
「なな、なに?あれ、気持ち悪い。」
「はい、自らの筋肉の存在をアピールしています。基本的なポーズです。」
「なんのポーズだって?」
「普通に立っていながら体中の力を入れて筋肉の配置を示すものですね。特にどこかを強調するものでは無いと書いてあります。」
後ろからシドラ解説をする。
「どこでそんな事調べたのよ。」
「はい先ほどギルドの事務所に置いてありましたパンフに『筋肉表現姿勢』と言うのが有りましたので読んでおきました。」
いらんもの読むな。
体中の筋肉に力を入れたふたりは体中の筋肉が見えるだけでなく胸が大きく盛り上がっている。
「げげっものすごく大きい。」
「ドワッフ族の女性の胸は鍛えれば大きくなりますからね、良く鍛えられた胸はどんどん大きくなるようです。エマさんも鍛えて見ますか?」
一体どうやってを鍛えるのよ、第一そんな筋肉で出来た胸なんか全然うらやましくないわ。
体の力を抜いたので盛り上がっていた胸が緩む。次に両手を頭に回す。
ふたりの腹筋がぎゅうう~っという感じで締まってくる。六つに別れた腹筋の周囲に出来る小さな筋肉の一つ一つの存在が判る。
「今度はアブドミナルのポーズですね。」
シドラは何で解説をしたいんだろう。(汗)
「なに?あのすごい筋肉。」
「腹筋の形を強調すると共に太腿部及び体前面の筋肉を見せます。」
いや、そんな事聞いてないから。
「やってご覧になりますか?エマさんは筋肉の量はあそこまでは有りませんが形は彼女たちといい勝負になりますよ。」
あんな筋肉欲しくないわな。
「バカなこと言わないでよ。私はあんなに筋肉質じゃ無いわよ。」
「おやご存じないのですか?エマさんの体は人族にしてはかなり良い肉体をしているんですよ。」
あんた一体どうやって、と言いかけて思い出した。コイツ服の上から体の形が判るんだった。当然筋肉の形も見えるんだろうな。
毎日コイツに裸を見られていると思うと無性に腹が立ってくるな。
続いて横を向くと前で両手を合わせ再び力む。肩から上腕部が盛り上がり胸が前にぐぐっと突き出してくる。
「続いてサイド・チェストというポーズですね。胸の筋肉を強調します。」
「な、なにあれ?胸が盛り上がって前に飛び出しているじゃない。」
胸部の筋肉のひとつひとつがはっきり別れ、お○ぱいを形作っている筋肉の形がはっきりと見える。何に使う筋肉だろう。
「はい、ドワッフ族の女性のお○ぱいの中には筋肉が詰まっていますからね。人族は脂肪が詰まっているんでしょう。ピクシー族は有りませんが。」
エマは黙って後ろ回し蹴りをシドラに食らわした。シドラは一回転して資材置場に頭から突っ込む。
アホな事をしゃべり続けるシドラだがこれで少しは静かになるだろう
ラウラスはびっくりしたような顔をししばらくフリーズしていたが、特に動揺することもなく平然としている。
可愛い顔をしているがなかなか肝は座っているようだ。
ふたりは後ろを向くと今度は両腕を上に回す。
上腕部から肩に力がはいると筋肉が大きく盛り上がると共に広背筋が大きく広がる。
その途端ブチン、ブチンと言う音がしてふたりの動きが止まった。
あ、胸の前のボタンが飛んだ。
ふたり共後ろを向いたままもぞもぞ腕を動かしている。
クルッと前を向き直ると胸の前でシャツを結んでいた。
ふたりはにっこり笑うと3個の鉄球を取り出して、ぽいっぽいっと上に放り投げる。その鉄球を胸で受け止め、胸を動かして鉄球を上に跳ねるあげる。
そのまま鉄球が当たる度に右、左とおっ○いを交互に上下に動かしてお○ぱいを使った鉄球のお手玉を始めた。
やめで~っ、ぞんなおぞまじい物を見ぜないで~~~~っ
「どうしましたエマさん?涙目になっていますよ。」
なんだコイツいつの間に復活してきた?
「いや少し……頭痛が……。」
「そうですかそれはいけませんね、大事になさって下さい。」
「それにしてもあんた簡単に復帰して来るわね。」
「それはもう、ウィザーですから。」と胸を張るシドラ。
あ……頭痛が。
パチパチパチとラウラスが拍手をするとシドラも続いて拍手をする。仕方なくエマも拍手をした。
「少しびっくりされましたか?エマさん。」
「いや、あんな娘達と同じ仕事が出来るか少し不安になっちゃって。」
というかあんな体にさせられたらたまんないからね。
「いえいえ、ノコギリはすぐには引けませんから、もう少し楽な仕事ですよ。」
「あら所長に見られちゃったんですね、はずかしいわ。」
ドワッフの女性が所長に向かってわざとらしく言いながら歩いてきた。絶対に私に見せたくてやってたくせに。
「はいっ、皆さんの美しい筋肉を拝見させていただきました。いつもの事ながらお二人は美しい肉体をしておられますね。」
ううっ、なんという大人の発言。
「その人が今度手伝いに来てくれる女の子?」
「はい、そうです。エマ・オーエンスさんです。でも皆さんと違って人族ですからお手伝い程度ですね。」
「歓迎するよ。あたしはベルラ・ヨセミナ、こっちのは妹のベルトラ。」
「初めまして宜しくお願い致します。」
エマが挨拶するとベルラは横にいるシドラを見咎める。
「そっちのウィザーは?まさか仕事をしに来たんじゃ無いでしょう?」
「はい、私はエマさんと一緒に旅をしているシドラと申します。
「一緒に旅?ウィザーが?」
「はい?ウィザーがいくつものドームを渡り歩く事は珍しくありませんが?。」
「いやそういうことじゃなくてさ、ウィザーの戒律では個人には介入しないんじゃなかったのか?」
「そんな事はありませんよ。学校にせよギルドにせよ個人との繋がりは多いですから。」
「ふうむ?そうなのかい?」
ベルラはエマの方に水を向ける。
「さ、さあ?とにかく私はシドラの保護対象者らしいから。」
「ふう~ん、そういう事かい?」
なぜかベルラは何得したような事を言う。
「さっきから見ているとあんた達仲がいいみたいだったからね。」
な、なに?いきなりその発言は?
「べ、別に仲がいい訳じゃないけど。」エマが口を尖らす。
「いいえ~っ私とエマさんはとても仲が良いのですよ。それはもう人が羨む位にです。」
コイツ余計な事を。
「見ていれば判るわよ。うちらといっしょだから。」
「へ?」
仲の良いドワッフ族の夫婦は妻が夫を殴り飛ばして愛を確認すると言うのは後日エマが聞いた話である。
「期間も短いからラフレアさんと一緒に仕事をしてもらおうかと思っているんだが。」
「ああ、あの子ならいいかも知れないわね、気立てのいい娘だし。」
「まだ12歳の子供ですが、事情がありましてね、ここで働いているんですよ。」
アクセスいただいてありがとうございます。
胸お手玉の衝撃に立ち直れないあなたに、ここでようやくレギュラーのロリキャラが登場です。
次号をお楽しみに。大丈夫ですよ~、年齢詐欺はしていませんから~、むふふふふ。
以下次号
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