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詩*夜空へ*

ムーンリバー

作者: a i o

飴玉を口の中で転がすように

ちょっとばかり

甘い言葉を吐いてみたって

時間が経てばそれは溶けてしまって

結局君の耳に残るのは

ラジオから流れるムーンリバーで

蝶々結びの夜は

ほどいてもほどいても

その胸には飛び込ませてくれないから

奪った選局

ノイズ混じりの夜を走る


コーラのようなちくちく

無鉄砲な言葉を連ねて

君を振り向かせようとしても

結局君の瞳に映るのは

目の前の信号の濡れた碧で

ふてくされてる口を尖らせ

流れてく流れてく

光を追ってもそこには留まらないから


さまよう私たちは

小指だけ結んで

海原に出たまるで愚か者

後悔なんてしないなんて

誓ってもいないから

不平不満で溺れかける船

君は涼しい顔した船長

シュガーレスのガムばかり噛んでる


甘くはないふたりが

探す理想郷

チョコレートパフェ

(1カートンの煙草)

眺めのいい部屋

(防音付き地下室)

ピロートーク

(深い眠り)


重ならない夢ばかり抱え

細い沈黙で繋がりながら

好きと言えば好き


寂しさに選局を合わせ

あの高架橋を上れば

掻き消えそうな月貼った夜空

揺らぐ光を渡っていく







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