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ヒトガタ機械  作者:
27/74

4-4

 志織、志織、と呼ばれて目を開けると、マサにいが覗き込んでいた。

「志織、もう朝だよ」

「まだ眠いよ」

また目を閉じようとしたけれど、かぶっていた毛布を剥ぎ取られる。

「そんなんだと遅刻するよ。ほら、父さんと母さんも志織のこと待ってる」

「お父さんと、お母さんも?」

その言葉に若干の違和感を覚えたけれど、気にせずむくりと起き上がった。二人が待っているなら、あまり長い時間寝ていられない。

「志織、おはよう」

「おはよう」

お父さんはもうご飯を食べていて、お母さんは椅子に座って待っていてくれた。

「いただきます」

いつもの席に着いてご飯を食べ始める。お父さんとお母さん、二人が作ったロボットは、とても上手に料理をすることができるから、いつでもおいしいご飯を食べられる。

「志織、今日学校は何時まで?」

「いつも通りだよ」

「そう。ごめんね、今日、お父さんもお母さんも、帰りが遅くなっちゃうの」

「大丈夫だよ。俺がいるから。な?」

「うん」

マサにいの言葉に頷くと、お母さんは嬉しそうに微笑んだ。

「正志、頼んだぞ」

お父さんが、マサにいを見てぼそっと呟く。

「分かってるって」

マサにいは箸を置いて、志織の髪がぐちゃぐちゃになるまで頭を撫でた。

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