やさしい嘘をください
絶対という言葉に絶対はない
誰にもわからないんだ
君に伝えるのさえ怖かった
君に伝えるから怖かった
永遠を誓うより
その手をください
永遠を誓うより
その唄をください
小さな約束を温めすぎて
傷つくことを知らなかった
傷つくことを知らない僕らは
ひどく愚かしく臆病で
互いが互いに踏み込めず
背中合わせに安堵した
君に触れられないこともない
君に見透かされることもない
永遠を誓うより
その嘘をください
背中合わせは心地よく
僕らは永遠の嘘を吐いた
嗚呼どうかやさしい嘘を、
やさしい嘘をください──