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12-自我
ボピ「今、海斗くんが魂と名付けたものは
自我とも呼ばれるものでちゅ」
海斗「その自我も現象であり、感情も現象
だとすると、現象が現象をとらえている
ことになるよね」
ボピ「そうでちゅね」
海斗「それはヘンだよ。把握されるものを
客体、把握する側を主体とするならば、
主体は客体とは別の次元のものでないと
ダメだと思うんだ」
ボピ「なるほど」
海斗「たとえば、チャイムが鳴って、それ
を少年が聞いたとする。チャイムの音は
空気振動という現象だよね」
ボピ「そうでちゅね」
海斗「もし、音を聞いた少年の自我も現象
だとすれば現象が現象を聞くということ
になって、無理があると思うんだ」
ボピ「うーん」
海斗「だからさ、色んな感覚や感情をとら
えている自我というものは現象ではなく
別の次元のもの、つまり、実体だと思う
んだよね」
ーつづくー




