嫌悪感
「うおっ!」
「ひぃ!」
「ぐげぇ!」
「あぶぶぶぶ!」
「……」
巨大なスクリーンに映し出されたその動画を見た一同。声を上げ、顔を歪めた。
また、その様子を見て、一目で偉い立場の者とわかる見た目の男は溜息をついた。
「また駄目か……今年の新人は特に軟弱だな」
「ええ、拒絶反応がひどいです」
「これでは新しい駆除方法の研究も捗らないな……と、あの男はどうだ?
唯一声を上げなかった様だが」
「いえ、あれは気絶しているだけです」
「さっさとつまみ出せ!」
「そう言うあなた様こそ、モニターに一度も目を向けていませんよね」
「黙れ、貴様もだろう。研究主任のくせに」
「わ、わたしはこの前見ましたから! もう何度もうえっ、ああ思い出しただけで……」
「いいから見てみろ、ほら!」
「うぇぇ、足が、動いて、うえぇ、あ、それにうわぁ……
あの体、ちょっと光沢が、ああ、なんて醜い……うっ」
「ここで吐くなよ貴様。それにしても奴ら、我々の作戦が全く通じていないようだな」
「え、ええ、年々気温を上げたり、空中から奴らに効くウイルスを散布しているのですが
うーん、中々影響が見られませんねぇ」
「数は減ってはいるはず……いや、この資料によれば増えている?
なんて繁殖力だ……」
「嫌悪感がひどくて近づけない分、回りくどいやり方しかできないとはいえ
なんともしぶとい生き物ですね……」
「まあ、仕方ない。奴らに虐殺され続けている我らの近縁種を救うため
地球侵略は確実にコツコツと、しかし早急にやっていかなければ……うっおえええええ」
「あっはぁ、将軍様もモニター見ちゃいましたね。
いやぁ、本当におぞましい生き物だ。繁殖力と生命力が強くて……」




