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嫌悪感

作者: 雉白書屋
掲載日:2023/03/16

「うおっ!」

「ひぃ!」

「ぐげぇ!」

「あぶぶぶぶ!」

「……」


 巨大なスクリーンに映し出されたその動画を見た一同。声を上げ、顔を歪めた。

 また、その様子を見て、一目で偉い立場の者とわかる見た目の男は溜息をついた。


「また駄目か……今年の新人は特に軟弱だな」


「ええ、拒絶反応がひどいです」


「これでは新しい駆除方法の研究も捗らないな……と、あの男はどうだ?

唯一声を上げなかった様だが」


「いえ、あれは気絶しているだけです」


「さっさとつまみ出せ!」


「そう言うあなた様こそ、モニターに一度も目を向けていませんよね」


「黙れ、貴様もだろう。研究主任のくせに」


「わ、わたしはこの前見ましたから! もう何度もうえっ、ああ思い出しただけで……」


「いいから見てみろ、ほら!」


「うぇぇ、足が、動いて、うえぇ、あ、それにうわぁ……

あの体、ちょっと光沢が、ああ、なんて醜い……うっ」


「ここで吐くなよ貴様。それにしても奴ら、我々の作戦が全く通じていないようだな」


「え、ええ、年々気温を上げたり、空中から奴らに効くウイルスを散布しているのですが

うーん、中々影響が見られませんねぇ」


「数は減ってはいるはず……いや、この資料によれば増えている?

なんて繁殖力だ……」


「嫌悪感がひどくて近づけない分、回りくどいやり方しかできないとはいえ

なんともしぶとい生き物ですね……」


「まあ、仕方ない。奴らに虐殺され続けている我らの近縁種を救うため

地球侵略は確実にコツコツと、しかし早急にやっていかなければ……うっおえええええ」


「あっはぁ、将軍様もモニター見ちゃいましたね。

いやぁ、本当におぞましい生き物だ。繁殖力と生命力が強くて……」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 地球人(人類)が他種族を「おぞましい」というのはお約束ですが、 他種族からすれば、地球人もそういう目で見られているのかもしれませんね。
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