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嗚咽

 普通に生まれて、普通に学校に通って、普通に悩んで、普通に喜んで。

 普通に、普通に、普通に、普通に……。




 普通に生きてきたつもりだった。




「私はなんだ?」


 普通に生きていると思っていた。


「私はなんだ?」


 普通でいると思い込んでいた。


「私はなんだ?」


 でも、私は私だった。普通なんかではなかった。


「私は私だ。では私はなんだ?」


 一度自分が普通ではないと自覚したら、もう止まらなかった。自分が、正常な世界に生まれた異物だとしか思えなくなった。

 あるいは、本当は最初から私は異物で、それに気がつかなかっただけかもしれない。でも、もしそうだとしてもなんの解決にもなっていない。この疑問が消えるわけでもないのだから。


「私はなんだ?」


 ゆえに今日も私は問いかける。他人(ひと)を恐れて、自分を恐れて、己が異物であることを嫌悪して、普通を願って。


 そうして私は暗闇の中で、無様に踊って生きて――。

読んでいただき、ありがとうございました

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