サンタを想う
いつからサンタさんは私を差し置いて、他の子のものになってしまったのだろうか。
蝋燭の暖かな光に負けじと窓の外からは月明かりが射し込む。
この前に至っては、サンタなんて最初からいなかっただとか、本当は”サタン”だったなどという話を小耳に挟んだ。
そうであるならば、小さい頃からサンタを見てきた私はなんだというのか!
別に彼からのプレゼントが欲しいわけじゃない。
彼には顔を出して貰うだけで良いのだ。
彼がいなきゃ、親のいない私にとっては一人きりのクリスマスだ。
だからサンタ宛に、手紙を書く。
——サンタへ
元気ですか?
今年こそは、家に帰ってきてくださいね。
母より