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Sランク冒険者

今回より第3章スタートです。

引き続き宜しくお願いします!

小鳥ちゃんのお母さんを無事に治療した代償としてMPがゼロになった私。カンストレベルの魔力を一気に使い切った反動が来ていました。眠くて眠くて、あの後丸3日間眠っていたそうです。半端ない魔法ですね。おいそれとは使えません。軽く、MPさえ回復すればいいじゃんとか思っていたのですが、そんな単純な話では無かったと言う事ですね。

 私が寝ている間にアネッサ様は天界に戻られたそうで、ご挨拶出来なくて残念ですが、今回のメルルーニィの生体についてレポートを書いておく様にと宿題を出されてしまったのがなんとも言えない微妙な気持ちになりました。


小鳥ちゃんのご両親から貰った銀の笛は長さ3cm程でしたので、ネックレスにして肌身離さず持っている事にしました。

 

そしてドサクサに紛れて着いてきたギルバートは、ロバートと一緒に馬小屋に住み着いています。あの・・・私そんなにタマタンを呼び寄せる何かがあるんですか?なんとなく、笠の部分の丸い模様の数がロバートは5個、ギルバートが3個、と違っているんですよね。どこかの世界の龍の玉とかみたいにいくつか集めなくてはならないんじゃないかと懸念しています。流石に雄同士では繁殖はしないでしょうけど、生態不明なので油断は出来ません。どうしよう・・・。あんなキモイのが滅茶苦茶増えたら・・・。 そうなったらまとめてパルパル山に置いて来ましょう。ソフィアス様も、タマタンによる(あんな)拉致事件()があったのでキノコは絶対に口にしませんし、自らはロバートやギルバートの近くにも寄りません。トラウマはいまだに克服には至っていない様です。


まぁ、それはさておき只今冒険者ギルドのいつもの席で作戦会議をしています。


『探し出す精霊は全部で五匹。火のイフリート、水のウンディーネ、風のシルフ、土のノーム、闇のテネブルそれぞれ遺跡に居ると思う』

「闇もですか?」

『そうだよ。全ての精霊を集めなくては意味がないからね』


以前アニーが言っていた光から闇が生まれる、私の中でそれがずっと引っ掛かっています。

私は慌てて首を横に振り、余計な事は考えない様に地図を広げた。


『精霊たちは主に神殿にいるよ。そこから魔導師達に力を貸しているって事なんだけど。まぁ、その精霊に適した地に住んでいるから見つけやすいと思うよ』


カランカランカラン


「あれは、Sランク冒険者のリジットさんだ!アミュールさんも居るぞ!」

「ラディプールに戻ってきたのか?」

「確か、半年くらい前に長期クエスト受けてたんだよな?」


ん?何でしょう。可愛らしい女性と二人連れの男性が入ってきた途端ギルド内がざわつき始めました。


「クエスト達成してきた」

「は、はい!S級クエスト『ドラゴンの巣穴(そうくつ)を捜索し、殲滅(せんめつ)せよ』ですね。それでは討伐履歴を確認しますのでパスポートをお預かりします」


男性は黒い髪を1つに束ね、左耳に龍の鱗のピアスをしており、マントを羽織った寡黙な感じの殿方です。一緒にいる女性は私より歳上みたいですがミルクティーの様な髪色をしたふわふわミディアムボブのピチピチしたかわいこちゃんです。露出高めですが胸は私よりは小さいですね。控えめな胸・・・またそこがいいです!


「はい、リジットさんとアミュールさんのパーティーによるドラゴン50匹の討伐履歴を確認致しました。お疲れ様でした。こちらが報酬の金貨500枚になります」


きっ!金貨500っ!?いやいや、それよりもドラゴン50匹!?たった二人だけで?凄い人が居るんですね!


その人達は報酬を受け取ると私達の席の隣の席につきました。

うぉぉぉ!この人達めっちゃ神々しいオーラを放っている様な気がするっ!!


「っふぅー!いやぁ、ドラゴンの巣穴にこもって干し肉ばかり食べていたから何か暖かくて柔らかい物が食べたいな」

「そうだな」

「リジットは何がいい?私はねぇ、どんぶり茶碗蒸し!」

「俺は甘いのがいい」

「じゃぁ、ドカ盛りパフェね!んで、私もちょこっと貰う〜♪すみませーん」


おぅ・・・。多くは語らない、渋い!その分お付きの女性が喋るという絶妙なコンビ!・・・となると気になるのは関係ですよね。しかし、この酒場は大盛りメニューが豊富ですね。体力を使う職業だからでしょうか。


「ねぇ、お兄さん。Sランク冒険者って本当なの?」


ジェシー!?ジェシーがお兄さんの脇に座って会話を試みています。流石元おばさんなだけあって、特攻をも躊躇(いと)わない!ゼロ距離会話しようとしてます!!


「そうだ」

「あ、ねぇ。あそこで料理を頼んでいる彼女は?付き合っているの?」

「付き合って・・・?」


流石に言っている意味が分からないようです。そりゃそうですよね。唐突すぎますよね。っていうか、お兄さんよくこんなムチムキマッチョのオネェと不審がらずに会話してますね!


「いやねぇ。恋人かって聞いているのよ」

「アミュールはそんなんじゃない」

「ジェシー、失礼ですよ。ほら、こっち戻ってください。作戦会議続けますよ!」


とは言いつつ私は、内心ジェシーグッジョブと思いました。


「分かったわよー。もう!ちょっと位ナイスガイと話をさせてくれてもいいじゃない。普段男と言えば坊や位としか喋ってないんだから」


ジェシーがブツブツ文句を言いながら戻ってきました。

お隣のSランク冒険者も気になりますが、ここは会議優先・・・。と思いましたがSランク冒険者なら色んな所に旅したんじゃないでしょうか?



ちょっと話を聞いてみようかな。

今回もお読みくださり、ありがとうございました(^^)

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