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ひかりはおやすみ

星が浜の洞窟内を調査中の私達です。


「あら?アンタ達何かあった?お通夜みたいね・・・」

「いや、ちょっと。おっ様の偏った思考にあてられただけですよ」

「え?なになに?どーゆー事よ?」

「この世界は教会の教えが全てなんですよ。その教え通りに動かない者は排除されるです」

「えー、なんか不条理な世界ねぇ」

「だから、私が変えてやるです」

「でもさ、アンタは切れやすいからねぇ」

「闇の神殿・・・。ゼウス様では無く、ハデス様を祀る神殿は一体どんな教えなのでしょう」

「おーい!!ハニィ!入り口みたいなとこあったよー」

「本当ですか!?」


アミュールさんの元へと急ぐ私とジェシー。アミュールさんが指差した場所は、以前雨の日限定クエストの時に、マシューが岩に挟まっていた場所のすぐ近くでした。


「ここ、よーーーく見ないとわからないんだけど、丁度入り口みたいに四角く切れ目が入ってる」

「本当ですね!」


私はその壁を押してみましたが、うんともすんともいいません。


「アタシがやってみるわ!フンッ」


ガコォッッッ


「やった!開いたわ!」

「ジェシー・・・。これは空いたんじゃなくて壊したの間違いですよね?」

「あら?まー、通路みたいなのがあるし結果オーライじゃない」


なんか、さっきまで壁だった所が手の平からビームでもぶっ放した様な感じで粉々に砕け散っています。


「どなたか、照明器具持ってる方居ますか?」

「これでいいか?」


リジットさんが、懐中電灯を出しました。この世界では、こういった持ち運びの出来る家電関係は電池の代わりに天力の結晶を使ってるんですよね。


「ありがとうございます、お借りしますね」

「リリーシュカ、また魔法が使えなくなったのか?いつもならホーリーライトを使うのだ」

「・・・なんとなく闇の神殿付近では光の魔法を使ってはいけない気がするんですよね」


光からは闇が生まれる・・・幾度となく私の心の中で忘れようとしても蘇ってくる言葉。


私達は懐中電灯の明かりを頼りに洞窟内の隠し扉から闇の神殿に繋がる通路を歩き始めました。

なんだか、少しゾワッとしました。少し気味が悪いです。


「シャイニー、対話できますか?」

『リリーシュカ・・・ごめん。ここではボク役立たずなんだー。とても、眠くなるんだ・・・ぐぅzzZ』


シャイニーは、寝てしまった様です。あれ?と言う事は・・・。


「ちょっ!皆さん。ここからは自分の身は自分で守ってください!シャイニー不在のまま進まなくちゃいけない様です。ウンディーネが居るから回復魔法はなんとかなりそうですけど、光魔法の回復量と比べたら無いよりはマシ程度ですからね」

「わかったのだ!」「リョーカイよ!」「ドラゴン50匹倒した実力見せてあげるよ☆」「(アミュール)に同じ」


皆、頼もしいです。しかし、やはり闇の神殿では光が不利になるんですね。シャイニー不在(そんなん)で闇の精霊をゲット出来るでしょうか・・・。


「うわぁぁぁ!!や、闇の神殿てアンデッドモンスター出るんじゃないですか!?光の魔法使えないとかあんまりじゃないですか!イフリート!シルフ!ノーム!ウンディーネ!シャイニーを起こすですよ!!」

『無理』『無理です』『無理よ!後5時間は起きないわ!』『むーーーーーりーーーー』


ふわぁぁぁぁ!つっかえねぇぇぇ!

シャイニーP、何かをプロデュースしてる場合じゃないじゃないの。


「はぁ。とりあえず防御薬使っておきますね」


道は一本道で照明はありません。この懐中電灯を無くしたら最後っていうスリル満点なギリギリの緊張感が凄いです。

そんな事を考えながら歩いていたら、フッと懐中電灯の明かりが消えてしまいました。


「ぎゃぁぁぁぁ!何も見えないです!」

「ハニィどこー?」

「スンスンッ!リリーシュカ居たのだ」

「ぎゃぁぁぁ!何で最後尾の方歩いていたのに私の場所まで来れたんですか!?」

「匂いでわかるのだ!」

「ひぃぃぃ、化け物ぉぉぉ」

「リリーシュカも坊やも炎の魔法使えるんだから松明(たいまつ)でも作ったらいいじゃない」


必死で懐中電灯をカチャカチャやってると、再びフッと懐中電灯の光がつきました。


「皆大丈夫ですか?あれ?」


人数が一人多いです。間違い無くソフィアス様の腕にガッチリ(つか)まっている露出の激しい美女の事ですけど。


「わー!離すのだ!!」

「うふん。私坊やの事気に入っちゃったわ♪私の下僕になりなさいな」


ソフィアス様と謎の美女が見つめ合っています。


「やめ・・・離すのだ・・・はな・・・せ」

「うふふ♪ダーメ☆」

「ペル・・・セポ・・・ネ様・・・」

「は!?何やってんですか!?ソフィアス様!」


ソフィアス様が美女の足元に(ひざまず)きながら、美女の事をペルセポネと呼びました。


「可愛い私の下僕ソフィアスよ、お前の愛している人はだーれだ?」

「ペルセポネ様です」

「・・・えっ?」

「ちょっと、坊や!!アンタ何言ってんのよ!」

「ソフィアス様!?ハニィの事は?」

「ソフィアス様・・・何故だ・・・」

「うふふ。良く出来ました♪この子も私を愛しているって言ってくれたし♪悪いけど、この子は私が貰うわね」


そう言い残してソフィアス様とペルセポネという謎の美女は一瞬で消えました。

ソフィアス様・・・何故でしょうか・・・。一体何が起こったというのでしょうか・・・?

今回もお読みくださり、ありがとうございました┏○ ペコリ


最近この時間帯にしか更新出来ておらず、ご迷惑をおかけしております。

11/15誤字を修正しました!すみませんでした!

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