悪道15
「次から次へとワラワラと」
「ピィー!」
「何をしている早く倒せ!」
ガタガタ
こわい~
「こういう時は雑魚をやるより頭をやるんじゃ」
「さすが総帥!ターゲットはあいつよカイザー、ボック!」
「ひー!増援だ!増援」
「お父様早く倒して」
「邪魔よ!」
兵たちを蹴り上げもうちょっとというとこで…
ガシャン!
瓦礫が跳ね上がりあの戦士達が立ち上がった。
「おお!そうこなくては、早くその悪人を倒してしまえ!」
すると…戦士たちはブツブツと何かを言っている…
「悪…滅する…」
「大きな悪に対する…」
「深き眠りより…」
「目を覚ませ、今がその時…」
「我の言葉が聞こえぬか!発進せよ巨人機よ!」
「何を馬鹿なことを言っている!早くそいつらを倒せ!」
ブルー総統が5人を罵倒するがその時…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴ
突如地震が!
「な、なんだ!」
「お父様怖い!」
「現状を報告せよ!」
「わ、わかりません!」
慌てる総統達。
「総帥これは…まさか」
「ふむ~お約束かもしれん」
「えええ~~~~!」
ズン!
ズン!
何かの足跡がこちらに近づいてくる。
「大変です!ブルーエリアの石像が!動いてこちらに!」
「なんだと!」
ビービービイー
総帥が腕の時計の様なモニタ―を見る。
「ええい!この忙しい時に…どういうことだ!」
「お父様どうしたの?」
「各エリアの石像が動いている」
「え!?」
「そして、こちらに向かっていると」
「どういうことなの?」
「今確認する」
そういってモニターを操作するが
「総統!大変です!巨人が!」
「どうしたのんだ」
「この建物に!」
「なんだと」
ズガンズガガ!
突如屋根が崩れ青い巨人が顔を出し手を伸ばしソルジャーブルーを自分の懐へと移動させる。更にレッド…イエローと続々と巨人が現れてソルジャー達は巨人たちを連れ去っていく。
「ソルジャー達が原因か!すぐ止めろ!」
「ダメです!声が届きません」
すると巨人から声が
「悪滅する」
「我等の正義を」
「悪はどこだ」
「探して根絶」
「全ては平和の為」
そして巨人たちは動き出した。
まるで害虫を探すかのように建物を破壊するように…
「やめろ!止まるんだ」
「キャー」
瓦礫が降り注ぐ、さすがにこの状況はまずいわね。
「これはマズイ脱出するんじゃ」
「そうですね、巨大ロボットってこういう面は描かれないけど傍迷惑よね」
兵士達も我先にと脱出を始める。
そんな中私の目に倒れてる総統とラフティンが…
「あなたは自分の責任をとってもらわないといけないから、死なせない」
「なんじゃ助けるのか?」
「ええ、やるべきことがありますから」
「ふむ」
「シスター大丈夫ですか?」
「ええ」
「じゃあ、脱出しましょう!」
それから巨人は暴れ続けた…その範囲を町、その他のエリアへと広がって行った。
「総帥あれを止める術は…」
「残念ながら今のお前では無理だ」
「あれが正義なんですかね?」
「さあの~正義と悪は紙一重じゃ」
「ピィ~」
ガタガタ
まち が
「私は心配なので教会へ向います」
「シスターちょっと待ってください、ちょっとお願いが」
「はい?」
それから巨人たちは丸一日暴れ続けた。
町は半壊…
その後、ヨンレンゴウは事態の収集の為に議員で協議すると行ったが、
この事件の主犯が議員のトップが要因だということが解り(実はシスターに例のモニターにことの詳細を全て書き込んでもらった)怒りの矛先は議員達に向けられ、そのことが発端で様々な情報操作が発覚し暴動となった。
現在エリアも身分も関係なく復興作業が進められていた。
「最悪の中の平等か…色も、肩書もこの状況の中では無意味じゃの」
「そうですね…」
壊れた町を見ながら色んな思いを抱えていた。




