怪人製作
「とりあえず、宜しくね」
そういって新しく仲間になったラッキーゴールデンに話しかけると。
「ピィー!」
あれ?さっきまで『ピキー』って泣いてたはずだけど…
「そんなこともわからないのか、バカタレが!」
「総帥!」
「こやつのパラメーターを見てみるが良い」
「総帥!どのように見れば宜しいのでしょうか」
「それはだな…」
『説明しよう!怪人作成スキルをアクティブにしながら対象を除くと現在の状態などが全てわかるのだ』
「だれだ!ワシが折角説明しようとおもったのに」
「え?これ総帥がくれたスキル一つでは?」
「ワシは知らん!とにかくだ怪人作成スキルをアクティブにしてアイツを見るんじゃ!」
「はい!」
私はスキルをアクティブにしてゴールデンラッキーを見ると。
種族ゴールデンラッキー レベル1
HP1
MP10
状態:戦闘員
スキル「回避(極)」「強運」
<コードネーム設定可>
状態が戦闘員になってるのね…あとこの一番最後の行の点滅してる<コードネーム設定可>ってのは何かしら?
「総帥<コードネーム設定可>が点滅してるんですが」
「ああ、それはだな」
『説明しよう、コードネームとは怪人の認識ネームであり作成した本人が名づけることができる怪人名である!』
「またか!どこのどいつだ!出てこい」
「ふむ~怪人名か~じゃあゴールデンメタリックデンジャラス!」
「長いわ!」
「総帥ツッコミ属性ですね」
「じゃかあしい!5文字までじゃ!」
「ええ~文字制限あるんですか」
「呼びにくいじゃろ!」
「じゃ!カイザー」
「いや…どうみてもカイザーっぽくないのじゃが、まあ良いお前はこれからカイザーじゃ」
「ピィー!」
カイザーは私の周りを嬉しそうに飛び回っている所を見ると、気に入ってもらえたようだ。
「さて、とりあえず今日寝る場所探さないとね」
「この状況でも冷静に判断出来るとは、さすが我が配下だ」
「ふふふ、お褒めに預かり光栄です総帥…では!町に向かいましょう!」
そして最初の街ファイブカラーに着いたのはその日の夕方だった。
「さてと…まずは宿探しからね、って文字が全く読めないわ…」
「案ずるな!ふん!」
ピカ!
突然目の前が光ったかと思うと今まで分からなかった文字が日本語へと変換さている。
「おおお!さすがです総帥」
「ははは、ワシに掛かればこんなの容易いことだ。先ほどお主があの賊どもと話せたのもワシの力じゃぞ気づいておったか?」
「そうだったんですね!…でもだったらその時に文字も一緒にやってくれてもよかったのではありませんか?」
「ごっほん!宿を探そう」
「はい!あそこに宿と書かれた看板がありますね」
「うむ!行けルナシャドー」
「了解です!」
宿屋はまるでログハウスの様な作りで周りには可愛らしい花が植えられている。
「なかなか良さそうね」
「ぴぃー!」
「ふふ、カイザーも気にいったのね」
ドアを開けると…
女将さん
「いらっしゃいませ」
「すみません、とりあえず一晩お願い出来ますでしょうか?」
「おや、可愛いお客さんだねうちは一晩100Gだよ」
笑顔で言われたが…100G?
私は忘れていたお金が無いことを!