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悪道8

「えっと、こちらが そろばん という計算する道具です」


今日は職場から正式に許可が下りたのでみんなに珠算のやり方を教えている、

そろばん自体も正式に経費として認められたので、職人さんと話して本物に近い仕上がりになっている。

ちなみにラフティンさんは不参加のようだ。


「えっとまずは区切られている一番上の珠を一番上に上げます」


パチパチ


「この状態を0とします」


するとフレミィさんが。


「すまぬがその“0”というのはなんだね」


ここには0という数字がないのか。


「えっと何も無い状態を0と言います」


「ふむ」


「次に一番右の区切られた下の4つの珠を見てください」


「これは1~4を表します1つ上げたら1、2つ上げたら2を表します、そして5にしたいときは1~4をすべてもどして一番上の区切られた球をあげる」


「マオチーム6にするときはどうするんですか?」


「その場合は5を上げた状態で1つ下の1~4を表す球を上げます、そうすることで5と1で6になります」


「ふむ」


「10を表したい場合は一番右の列を0の状態にして左側の列の1~4を表す球を1つあげます」


「ふむ~中々難しいな、でも考え方がするに数字をこのそろばんとかいうもので形で表すと考えればいいのかな」


「そうですね、メモのようなものと考えて頂ければよろしいか思います、例えば簡単な計算でいくと1+1の場合はこの様に」


パチ


「1の珠に」


パチ


「1加わると球が2つ上がっているので2ということになります」


「ふむふむ」


それから暫く説明して…


「最初の計算は1つの指で計算しても良いですが、慣れたらこのように」


パチパチ


「日本の指でやるとスピードが上がります」


「ふむ~これは慣れるまで修練がいるな」


「そうですね、まずは簡単な内容から練習しましょう」


私は簡単な数字の計算の練習用紙を配り練習するように言いその日は御開きとなった。

その日の帰りがけにフレミィさんに呼び止められ。


「マオさんこれは中々時間が掛る様だから早めに本部の方でも始めた方が良いと進言しようと思うのだが構わないかい?」


「ええ、是非」


よし!チャンスこんなに早く本部にいける機会が訪れるなんて。

そんな朗報に浮かれていた矢先だった…

 その日は珠算に熱心な同期の子達と居残り練習をしたあとに飲みに行きみんなと帰っている所だった。


「マオさんこっちから行った方が近道なんですよ」


「そうなんだ」


そこは少し薄暗い路地裏だった…


「それにしてもそろばんって難しいんですね」


「う~ん慣れかな~、頑張って続ければそのうち そろばん が頭で創造できて計算が早くなるのよ」


「そうなんですね」


ヒューーン!ズガ!


目の前の壁にナイフが!


「なに!」


「!」


すると背後から黒い装束の二人組が!


「なんなのあなた達」


「…」


何も答えない。


「こうなったら!」


私がスキルを使おうした瞬間!


パサ!


不思議な粉が巻かれた。


「スキルアクティブ!ルナシャドー!」


しかし、スキルは発動しない。


「スキルアクティブ!ルナシャドー!あれ?!なんで」


「マオさん、あいつらなんなの!?」


「わからないわ、スキルも発動しないし」


これはまずいわね…

男達が私に向けてナイフを構える!


「どうやら私が狙いみたいね…私が走ったら私と逆方向に走って」


「え!?」


「行くわよ!」


私は思いっ切り通りの奥へと走った。予想通り男達は私の方へついてきている、取りあえずあの子は助けられたけど…

走りながら壁に立てかけてあったごみ箱の蓋を手に取った。どこの誰だかわからないけど多分普通の人じゃないんだろうな…

男達はあっという間に間合いを詰めてきて短剣で斬りつけてくる。


「あ、あぶないわね」


ゴミ箱の蓋で受け止めるがすぐに砕けてしまった。


「もう!なんなのよ」


これはやばいかな?そう思った時に…


「ピィー!」


この声は!上空から金色の流星が降って来る!

カイザーだ!しかも物凄い勢いでそのまま黒装束達に体当たりを喰らわす!


「ぐは!」

「っく」


地面に着くなり再び高速移動して壁を使い忍者の様に高速移動して体当たりを繰り返す!


「くっそ!」


黒装束達も反撃しようとするがあまりに早すぎて攻撃が当たらない。


「ピィー!」


直も続くラッシュに。


「くっそ 覚えてやがれ!」


ボコボコにされた黒装束は堪らずに逃げ出した。


「カイザーありがと!でもどうして」


「お主が遅いから心配で来たんじゃ」


「総帥!」


「まったく、油断しすぎじゃ封印までかけられておるじゃないか」


「封印?ほれステータスを見てみい」


ステータスを見ると、


状態異常 封印(スキルの使用ができない)


「さっきの粉のせいか~」


「まったく」


「ピィーピィー!」


「ありがとね、助かったわ」


「ピィー!」


「泣かせることを言うじゃないかカイザーよ」


「総帥カイザーはなんて言ってるんですか?」


「戦闘員ならどこでも参上するものですと言っておる」


「いつのまにそんな知識を学んだのかしら」


「それは儂がいろいろと教育してるからの」


「そうなんですね~偉いねカイザー」


「ピィー!」


その日はカイザーにご褒美でいつもより豪華なご馳走した。



~翌日~

「カイザー大丈夫だから~」


「ピィーピィー!」


「昨日の事もあるので心配だから絶対着いていくといっておるぞ」


出社しようとするとカイザーがどうしても着いてくると聞かないのだ。


「もう~しょうがないわね、そしたら遠巻きからついてこれるなら良いわよ」


「ピィー」


「問題ないじゃと」


しかし、このカイザーの予想は的中することになる…

私が出社すると…


警官

「マオ!お前を暴行容疑で逮捕する!」


「えええええ!」


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