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城への道が開きました

少し書き方を改めました。

読みやすくなっていれば幸いです。

 真っ赤に染まった部屋、生臭い匂い。

 ここはどこ?赤い、赤い部屋。


「…アンズ?…ソマリ?みんなどこ?」


 カタカタッ


 音が鳴る、良かった、誰か居る。

 でもどこに?家具なんて何も無い真っ赤な部屋、どこに居るの?


「王様命令だよ!誰か出てきてよ!」


 カタッ


 一組の机と椅子が現れる、ああ…、お店のやつだ。

 そこに座る一人の女の子、顔は良く見えない。誰だろう。


「…アンズ?」


 女の子はゆっくりと顔を上げる。


「うあああ!!!」


 その顔には鼻も口も無い、2つの瞳、横長の長方形の瞳孔がこちらを見つめていた。


『いひ、あははははは、私は小さなガラガラドン、王様?ねぇ!ねぇねぇねぇ!王様?どうして食べたのトロルだって食べないどうしてどうしてどうしてどうしてあはははははははははははは!ねぇねぇねぇ、ねぇ!』



……………

………


「ねぇ!」

「うあああああああああ!!」

「ニャア!?」

「あ…、あ?…アンズ?…アンズだ!良かったぁ!」

「ニャアァ!抱き付くニャ!」


 いつもの自室、いつもの家具。そして目の前にはアンズ。

 力いっぱい抱き締める、もう離さない。ああ、柔らかいし良い匂いだ。すごく落ち着く。

 アンズを離したらまたあの赤い部屋に行っちゃうんじゃないかと恐怖が押し寄せる。


「ああ、良かったぁ。アンズだぁ」

「ニャ!ニャ!ニャ!ニャぁぁぁ…、助けてソマリぃぃぃ」


「ナァぁ…、やっぱりアンズとイオリさんそういう仲だったナァ?」


 ソマリも居る、良かった。さっきまでの恐怖がまるで夢でも見てたかの様だ…、夢?


「違うニャ!イオリ意外と力強いニャ!離れないニャァ!」

「ちょっと私は部屋出てるナァよ、終わったら呼んで欲しいナァ」

「ニャニャ!?だから違うニャ!イーオーリー!はーなーせーニャー!」


 そりゃ必死で抱き締めてるから女の子の力じゃ離れない…、いや、そうじゃなくて…、んん!?…え?待てよ、だいぶリアルだったけど、あれ夢だったのか?


「…アンズ?僕は寝てたのかな?」

「何寝惚けてるニャ!もう朝ニャ!」

「…ごめんなさい」

「謝る前に離せニャー!」


 女の子に土下座する王様、いや、これは僕が悪い、普通にセクハラだこれ。いや、王様なんだからパワハラの合わせ技?


「もう良いニャ…、はぁ」

「ごめんなさい」

「で、あれはイオリがやったのかニャ?」

「あれ?」


 はて、あれと言われてもまったく身に覚えが無い。

 確か昨日は対策を考えようとして自室に戻り、考えた挙げ句何も思い付かずに疲れて寝てしまっただけだ。何かをやった覚えは無い。


「イオリ以外には出来ないと思うニャ」

「ごめん、無意識に何かしたのかな。何がどうなってるの?」


 思えば何故僕の部屋にアンズが入ってきているのだろうか、寝坊はしていないはずだ。


「猫の城への道が解放されてるのニャ、こんな早い周期で城への道が開くなんて今まで無かったことニャよ、イオリが何かしたとしか思えないニャ」


 確か前に城への道が解放されたのは10年も前の事だったらしい。それが今回は1シーズンも経っていない。なるほど、それで僕の部屋に来たのか。


「猫たちの有事に道が開かれるって言われてるニャ、今までは次の猫の王が決まった時の大集会くらいだったからニャ、イオリに何かあったんじゃ無いかと心配して駆け付けたらイオリうなされてるし」

「ああ、それで起こしてくれたのか。ありがとう、怖い夢見てたんだよ」

「そしたら抱き付かれるし…、そのままいやらしい命令でもされたらどうしようかと少し焦ったニャ、命令されたら強制力働くから怖いニャ」

「そんな命令しないよ!」

「それはそれで傷付くニャ」

「してほしいの?」

「絶対嫌ニャ!」

「うん、しないから安心して」

「…複雑ニャ」


 アンズは確かに可愛い、可愛いが元の世界だったらアンズの見た目は小学生くらいだ、いくらこれで大人だと言われても正直性的な欲求は湧かない。


「で、今までの王様は自分で城への道を開くってことはしなかったの?」

「ソマリにもテルにも聞いてみたけど、そんな話聞いたことも無いらしいニャ」

「僕が悩んでたから、それを解決するために城への道が開いたのかな」

「だとしたらやっぱりイオリは異常だニャ、城の解放まで自由だなんて…」

「それは凄い事なの?」

「城は猫以外は入れない絶対安全な聖域だニャ。それに離れた場所への移動が可能だニャ」

「なるほど、緊急避難場所になるね」


 だとしたら懸念のほとんどは解決したと言っても良いのではないだろうか。ヤギに気を付けるように、ヤギを見たら城に避難するように言えば良いだけだ。


「ふむ、とりあえず城行ってみようかな。調べてくるよ」

「一人でかニャ?あんな事があった後で大丈夫かニャ?」

「うーん、じゃあちょっと戦力になりそうなテルでも連れていこうかな」


 猫人のテル、ガラスの剣で戦う黒い猫人だ、そしてやはり性別は分からない。猫人はほぼ猫だから着てる服装とかで判断してたけど、テルは全身雨合羽だからさっぱりだ。

 強さで言えばリザードマンのカブトかワージャガーのシグレを連れて行くべきだと思う、ちなみにワージャガーなんて言葉は無い、勝手に作った。

 とはいえ猫の城は猫しか入れないのだからカブトとシグレは入れないだろう。


「ん?待てよ。シグレって猫の城入れるのかな?」

「ニャ?…前例は無いと思うニャ」

「試してみるか」



どこを改めたかって?文章の書き始めにスペース挟みました。


さておき、次は謎だらけの猫の城へと向かいます。

猫の聖域、カブトはさぞや行きたいでしょうね(笑)

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