キスを温かく書いてみた(処女作)
俺の名前は葛西長門。フツーのサラリーマンだった。
給料は平均で日々仕事合間にネット小説を読み、いたって平坦な人生を送ってきた。
確かに、学生時代は喧嘩したり、進路で躓いたりしたがせいぜいその程度だ。
だだ、平坦が故、恋愛というものはさっぱりだった。
女の子の友達は居た。ただ、告白したとしても、「おーともーだーち!」って答えられてしまった。返信が4秒後だったから、“告って4秒後にフられる”とかふざけたことを言ってた。
しかし今では隣に嫁がいる。
女の子の甘い香りが俺の情欲をそそるのだ。
寝息を立て、可愛い横顔をおれが独占しているだけで幸せがいっぱいになりそうだ。
今日の夜は激しくしよう。
彼女はアリア、女冒険者で、ソロだった所をモンスターハウスで出会い、背中をお互いに預けて戦い会った仲。
黒髪長髪でスラリとしたシルエット、胸は貧相だが、実に俺好みである。
『小さいから私から気持ち離れちゃうよね….』
と言われたこともあったが、むしろ愛が育まれてしまった。
そして、彼女には異世界転移後も色々な面で支え、教えてくれた。
ある時から、彼女に惚れていた。
隣に寝ているのがあのアリア。そうおもうと自分にはもったいなさすぎると思うのである。
寝ているのにキスするのは反則だろうか?
だが奥手な俺はねているのにも関わらず保湿された唇を重ねた。
「・・・んん?!?!?!」
重ねたまま目を開くと彼女が起きていた。
すると彼女はさらに返してきた。
彼女の唇から舌がいやらしく俺の口をなめまわしてくる、
愛している人の為に、歯の裏、舌のザラザラとした所。
官能的に、情欲的に、アリアは責め立てていく。
舌から伝わる人間的な熱と愛情から来る熱がなんとも下半身に伝播していく。
そして押し倒して、彼女の隅々まで愉しんだ。
朝起きて、右に顔を向けると彼女の寝顔があった。
愛おしさに彼女を包むように抱きついた。
肌から伝わる温もり―愛が、私のアリアに対する愛欲が強まったのである。