4話
(なんだ?震えが止まらない…ゴブリン達は何をしようとしているんだ?…これはヤバイかもしれないな、だけどどうする?ポイントももう…いやっ!待てよ?アレは使えるんじゃないか?)
「ゴブゴブッ!ゴブー‼︎(命尽きるまで突き進めー!あの敵を玉砕覚悟で殺せー!)」
「ゴブゴブッ!…ゴブ?(いける!このままいけばあいつを倒せる!攻撃も少ないし…あれ?)」
パパパパパッ!パパパパパ!
「うくくくく!衝撃が連続だと違うな‼︎」
その少し前…
(あの倒したゴブリン達使えるんじゃないか?俺が倒したんだし…それに死んでるからなまぁいいやポチッと)
キュン「まっまじか⁉︎ここで20万ポイント…ははっ‼︎これなら…!」
俺はすぐにポイントショップを開いて89式小銃を購入して弾が入っているかを確認して操作手順を見て撃ち始めた。
先程まで両手で握って撃っていた銃に比べてこちらの銃はその大きさ故に反動が大きいかと思ったがその本体の重さかその造りからかあまり大きな衝撃は感じずに肩で構えて撃った。
こちらに向かってくるゴブリンの集団うち前の方にいたガタイのいい奴は全て倒したところで敵は前方に膜のようなものを張った。
(まっまさか魔法で作った障壁か?この結界のように
硬かったら銃弾が通らないかもな…なら)
俺は地面に伏せて先程よりも連射できるようにした。
パパパパパパパパパパパパパパパ!バリンッ!
ゴブリンの張った障壁に弾が当たると火花が散るので当たった箇所はわかりやすいなのでそこに集中して弾を当てたところ十数秒で破ることができた。
「ゴブッ⁉︎」ゴブリン達が動揺したのを感じた俺は攻撃を重ねた!
パパッ!「ゴブッ‼︎」パパパパッ「「ゴブッ!」」
一箇所破れた障壁はまるで炎がが周りに広がっていくかのごとくヒビが拡がっていったので弾丸は障壁に当たっても今度は弾かれることなく突き破った。
(流石は自衛隊で使われている銃だ…やっぱりいいの使ってるよな…?)
俺は昔銃はどのぐらいの値段がするのかを調べていた時に自衛隊の銃はこの89式小銃が採用されているというのをみたのを今回思い出したので使ってみたのだ。
ゴブリン達は魔法が使えるゴブリンや体格がいい奴が倒れたことによって統率がなくなってしまい逃げ始めた。
俺はポイント稼ぎの為にも数が多くまとまっている集団に撃ちまくった。
そして戦闘と言う名の試し撃ちが終わり一息ついたところで俺は戦闘の余波によってゴブリン達がいた場所の木や土が変わってしまっていたので俺はゴブリン達の死体と撃った弾丸も含めてポイントショップで売ることができないのか調べると…
思った通り売ることができるみたいだった、まぁでも木などは損傷しているものが殆どなので売却ポイントは少し少なくなるみたいだったが今はセール中でポイント増大なので気にしないことにした。
売却リストの中のポイント内訳を見てみるとやはりあのゴブリン達が大きなポイントとなっていた特にゴブリンの中でも普通のゴブリンとは違う上位種のゴブリンはとても高いポイントだった。
例えばゴブリンアーチャーはスキルに《弓術LV1》〜《弓術LV4》が主に付いていたので売却ポイントもアップした、そのように売った魔物がスキルを所持していた場合そのスキルの価値によって売却ポイントがアップすると説明に書いてあった。
そして最も売却ポイントが高かったのはゴブリンキングだった。
これを見た時俺は…(うえっ⁉︎なんでゴブリンの王がこんな所に…?生態系大丈夫か?)と他人事のように思っていたが後でゴブリンの説明の所を見てみるとゴブリンの上位種にゴブリンキングがいるのだがまだその上にも上位種がいるらしい恐らくこの森にはその上位種がいるのだろうと俺は考えた。
(あれっ…これってヤバいんじゃね?仕返しに来たりしないよな?これ…)ブルブル
未来を想像して身体を震わせながら売却を押して今回の成果を売った。
流石はゴブリンの上位種盛りだくさんなだけあって全てで150万ポイントで売ることができた。
(よっしゃー‼︎これでまた平和な暮らしに…)
「あなたは一体何者なの?」
「えっ?」
気を緩めたその時に後ろから声が聞こえた。
(やっやっと静かにできると思ったのに…あれっ⁇そういえば今の声後ろからだったよな?…まさか⁉︎)
バッ⁉︎「ねぇ?答えてくれる?貴方は何者なの?」
「…そっそういう君は?」
「私?私は…この森の住民よ」パタパタ…
そういう彼女は所謂妖精だった。
妖精フイギュアがそのまま動いているかのような光景だった、ついつい俺は興味心でジロジロと見てしまった。
「なによ…ジロジロ見ないでくれる」
妖精は獣を見る目で手と足で身体を隠した。
「ごっごめんごめん!妖精って見たことなくてさ…ついつい見ちゃったんだよ」
「…」ジトー…「ほっ本当だよ?…本当なんだよ?」
「…まぁ本当そうだから今回は許してあげるわただし!」ビシッ!「貴方の素性は‼︎ハッキリと聴かせてもらうからね!」
「はっはい…なんで…」「口答えしない!」
「はっはいマム‼︎」「マム?」「いえっなんでもないです」
「ならいいわ…じゃあ早速聞くけど貴方は何者?この森には貴方のような人族は居ないはずだしこの森に浸入することだって難しいはずよ?」
「…どうしても言わなくちゃいけないですか?」
「ええ…」
「じ実をいうと…俺もよくわからないんです」
「はぁ⁉︎何言ってるの⁉︎貴方は今!此処に居るじゃない!なんで自分がどうして此処にいるのかぐらいが分からないのよ!」
「…そう言われても気づいた時にはあの…家にいたんですから」「家?…はっ⁉︎そういえば家もあるわね」
「そういえば此処にはどうやって入ったんですか?この家の周りにはなんでか知らないですけど結界が張ってあったと思ったんですけど…」
「ああ…あれ?あの結界なら私の魔法でチョチョイのチョイよ!ってはぐらかさないで!本当なの⁉︎わからないってのは」「はいっ!」キリッ
「はぁ…その顔ならそうなんでしょうね…まさかこの森にあんたのような奴が来るとは」
「?来ちゃいけないんですか?」「来るのはまぁ構わないけどあんたのような貧弱そうな奴すぐ死ぬわよ?」「だっ大丈夫ですよ‼︎さっきだってゴブリンの群れを追い払ったんですから!」
「ゴブリン?ああそういえばうるさいと思ったらあいつらだったの!でも彼奴らで喜んでいるようじゃ駄目ね彼奴らはこの森でも最弱に分類される者たちだからそんなんじゃ生きてけないわよ?」
「貴方は…」「?」「貴方は強いんですか?」
「もっちろん‼︎私はこの森の管理者の親友だからこの森のナンバー2ってとこね‼︎」
「なら…助けてくれませんか?俺を」
「え〜〜!やだよ〜あんたみたいな弱っちい奴〜!」
「何をすれば助けてくれますか?」「助けるかどうかは別にして…私の喜ぶ物を出しなさい!そうしたら考えてあげてもいいわよ?例えば…貴方の魂とか!」
「(魂とかって…俺死ぬじゃん、どうする?妖精といえば何が好きなんだって⁉︎あっ‼︎あれはどうだ?甘いもの!妖精って甘いものが好きなイメージがあるよな…まずはそれを試すか)じゃあこれなんかどうです?」俺はポイントショップでお菓子のコーナーから甘いものを適当に幾つか見繕って購入した」
「その手は何をしている?」「ん?ああこの手はある物を作るときに重要なことなんだ…!だから静かにしていてくれるか?」
「ええっ…!わかったわ!」ゴクッ…