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第17章 紅葉と共に

紅葉と共に



甲子園の後、その功績から国体に出場させてもらった。またみんなで野球が出来て本当にうれしかった。

今年の国体は兵庫県だったこともあり、こいちゃんも出場できた。


今まで以上に楽しく野球を楽しめた。


美香石高校は優勝した。


「最後に凄いご褒美もらったね」


こいちゃんは最高の笑顔だった。


「11年間、一緒に野球が出来て僕は最高やったよ。最高のコンビやったしな」


「うっちゃんには一番迷惑かけたね。こんなに長く一緒に出来るなんて思わなかったね」


お互いこれでもう一緒には出来ないとわかっていた。


僕達は野球部を引退する。


それぞれの道へと新しい挑戦をしていくのだ。


その年のドラフトで、わが美香石のエース斉藤はドラフト1位で在京の名門チームに指名された。


驚く事に、僕もドラフト3位で在京セ・リーグのチームに指名された。


あわよくばと思っていた僕は飛び上がって喜んだ。


他の仲間も大学から推薦の話が来ていた。


こいちゃんは大学やらアマチュアのチームからのオファーが多く来たが、これ以上の騒ぎは好ましくないと判断して、東京の大学を受験する事を決めていた。


その後、斉藤は球界を代表する投手になり、僕も3年目にショートのレギュラーを取った。


こいちゃんは大学卒業後、テレビ局に入って人気女子アナになっていた。


れんちゃんは大学NO1スラッガーに成長し、プロにやってきた。

みんながあの時の諦めない気持ちを大切に成長していた。


1つの夢はみんなの目標になって、全てを変えた。


僕達は仲間の友情をしっている。


あの熱い夏の悔しさと喜び。


人生はまだまだ、いつでも何でも挑戦していける。


限界も諦めもそれは自分がどう思うかだ。


野球は最高の宝物。


「うっちゃん、私達人生でも二遊間のコンビを組まない?」


「こいちゃん以外の誰が僕と組むと思う」


仲間の祝福され11年間のコンビを超えるべく、人生のコンビを組む事になった。


いつまでも、二人は4−6−3のダブルプレーを完璧なタイミングと技で繰り返す為に・・・


今度はゲームセットのサイレンは鳴らない。

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