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「約束 しますか?」

金髪君サイド?

いやいや、どちらかと言うと黒髪君and治癒少女サイドだね。

後書きにしようと思ったら意外と長くなっちまった・・・


知ってるか?これ、30分で書いたんだぜ?

ノリとテンションのせいでおかしい事に。

反省はしてるけど後悔はしてない。



 目の前で人が爆発した事に驚きを隠せない三人。

 と言うより何が起きたのかを正確に理解してないようである。


「な、何が起きたんだ……?」


 金髪君と呼ばれる少女(・・)、カンナが呆然とした状態で呟く。


 それに治癒の少女が返す。


「……あの爆発の仕方は魔力の塊、通称『スキルの種』の副作用です。超高密度のエネルギーを体内に取り込む事で人為的にスキルを発動させるという仕組みですけど、副作用の凶悪さにより生産を禁止された筈のものです」


と、説明する。


「つまりあの人は、その、死んじまったのか?」


黒髪君が恐る恐る聞く。


「……そういう事です。あの種を飲んだ場合、どんな生物だろうと必ず死んでしまいます」


だからこそ、生産を禁止されたのですけれでも、と続ける。



「嘘だろ……? こんなあっさりと死んでも良いものなのか、人間って……」


「仕方ありません。相手がミノタウロスで犠牲が一人で済んだ方が奇跡なのですから……」


「一人で済んだって……なに言ってんだよ、誰も欠けちゃいけない筈だろ!?」

「ですが全滅の可能性もあったんですよ!?」


 黒髪君の怒鳴りに間髪いれず反論する治癒の少女。目には涙を溜め、今にも泣き出しそうである。




「……鏡也(きょうや)、アルミン、今は言い争いをするより、進もう」


 不意に、今まで黙っていたカンナが口を開いた。その表情は、悲しみと、決意とが混じった顔で、あの男が見たら「めんどくさい顔をしているね」なんていいそうな顔である。



「あの人の犠牲を無駄にしちゃいけない。その為には、進んで、このダンジョンを終わらせないと」


 顔を凛々しく保ち、前に進んでいくカンナ。

 しかし、アルミンと呼ばれた少女には、その背中がとても弱々しく見えた。


 そんな様子を見て黒髪君……鏡也はポツリと呟く。


「好意を持ってる人が死んだんだからもう少し悲しんでもいいと思うんだけどなぁ……我が姉ながら不器用な奴だよ、ホント」


「え!? ど、どういう事ですか!? 」


 ビックリした表情で振り返るアルミン。


「あ~、あの人とはこっちに来る前に会った事があってな。と言うより小さい頃のお隣さんで、よく遊んでもらってたんだよ。

 そんなに年も離れてないからなんだかんだで仲も良くてな。その頃からずっとあいつの片思いだ。もっとも、あっちが俺らが小学校、6、7歳ぐらいで引越しちまったし、髪の色もかわっちまったから、気づいてなかったろうなぁ……」


 こっちも気づいたの王様と話す直前だったしな、と苦笑。最も、確信を持ったのは迷宮に入ってからだとも言った。


「……元々、あの髪の色では無かったのですか?」


「中学一年……ああ、13歳ぐらいの時に急に今の髪色になっちまったんだよ。だから顔が良いから嫉妬されてたこともあって虐められたし、色々と危ない事もあったんだぜ? まぁ色々幸運な事が起きたり身体能力が神がかってた事もあって何とかなってたんだけどな。なんせその時のあいつの心配は『グレたと思われて嫌われたらどうしよう』だったからな」


「そんなにですか……だから家族や心から信用した者にしか見せてはいけないステータスを簡単に見せてたのですね」


「まぁね、まぁあいつの事だから呪術に使われようがばらまかれるとわかってても見せてたと思うけどね、会ってない年月のせいで好意は既に崇拝になってるからね」


「そ、それは……」


 顔を引き攣らせ始めるアルミン。それに苦笑する鏡也。しかし、その後すぐに悲しそうな顔になる。


「ま、そのぐらい好きなのに泣かないからね……俺まで泣けやしない」


「……生きて帰れたら、皆で泣きましょう。たくさん、たくさん」


「じゃあ泣く事決定だな、誰も死なせねぇもん」


 笑う鏡也につられるアルミン。その後真面目な顔になり、


「……このダンジョンは私の『探索(サーチ)』スキルで調べたところ、長くても20階も無いでしょう。しかし……」


「敵があり得ないほど強い、だろ?」


 無言で頷くアルミン。


「そうです、物理攻撃を完全に無効にするスライム、武装したゴブリン、群れるヘルハウンド、毒を持つグリーンモスに巨大化したグリーンモス、角が魔法強化されたアルマージ、更に伝説の筈のミノタウロス……通りで王国が攻略できない訳ですよ。全部あり得ません。ヘルハウンドなど単体でも冒険者を何人も殺せる凶暴なものです。それが群れ、連携を取るなど悪夢そのものです」


「俺たちじゃ無かったら死んでた訳か……」


「ええ、普通の冒険者だったら最低でも十回は死んでます」


「そりゃ辛い。俺がその冒険者だったらとっくのとうに発狂してるな。その前にここまで来れねぇか」


 そう言って先程のミノタウロスとその冒険者にすら満たない普通の人が死んだところに歩く鏡也。伝説の魔物の肉片すら残らないその威力にゾッと恐怖を覚えた。


「聞いたか? あんた、ただの大学生だったのに凄かったらしいぜ? 俺らの後ろにいただけだったけど、それでもここまで来れたんだ。あの世で誇っていいと思うぜ?」


 その後ろからついてきたアルミンは目を閉じ、祈りを捧げる。



「俺らは進む。あんたは今まで通り後ろからついてくれば良い。成仏なんかすんな、なんせ異世界だ。生き返らせる術ぐらい存在すっかもしんねぇぞ? だからまぁ、あの世で誇んのはだいぶ後になるな」


 アルミンは目を開け、呟く。


「探します。無くても、創ります。カンナ様とキョウヤ様がここまで気に入った方です。絶対に、生き返らせて見せます。世界の摂理を捻じ曲げようとも……!!」


「なに、俺らがここにいる時点で摂理なんか捻れ折れてるよ。けどまぁ、生きてる人間の方が大事なんだから、そんながんばんなくて大丈夫だよ」


 笑いながら、すっと前を向く。


「じゃあ行こうか。あいつ……姉さんをあんまり一人にすると一人でダンジョン攻略しちまうかも知れん」


「ふふ、ほんとにできてしまいそうですから怖いですね……」



 笑い、それでも急ぎながら進む二人。鏡也は一度だけ振り向き、ポツリと呟いた。









「じゃあ、またいつか会おう、直樹(なおき)さん」







主人公(笑)の名前が明らかに・・・‼


もちろん適当。

登場人物の名前が全て適当な件について。

自分でもどうかと思った。

スキルの種設定も適当。

駄目だこりゃ。

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