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『オークと復活 しますか?』


いつもよりはやーい。しんじらんなーい。


結局遅い事に変わりは無いが。


さて、いつになったらダンジョンクリアできるんだろうなぁ……これだから見切り発車は……



18回目~F8~





 もし七階の天井をふと見上げてしまった者はえもしれぬ笑いが込み上げてくるだろう……



 どうも、俺です。え? 誰だって? 俺だよ俺俺。


 七階の天井に顔を強打どころの騒ぎじゃ無いくらい強打した俺だよ。

 もうね、HPが残り一割きったよ……ただの胴上げがここまで凶器になるものなのか……


 さらにはギャグ漫画のように岩に変なポーズの俺の形がついたというね、恥ずかしさで憤死したくなったわ。落下はミノさんに受け止めてもらったから全然平気だけど……

 てかミノさん、さも軽い物を受け止めたかの様に颯爽としてるのはなんでですかね。一応武器とか防具合わせたらえらいことになってると……え? 斧より軽い? さいですか。でもそろそろ背中からおろしてくれると嬉しい。

 絶対安静? いや、全然大丈夫だし、これは絵柄的に俺のプライドとか男としてどうかとかいろいろ……あ、無視ですかそうですか。





 口笛は吹けば誤魔化せるって訳じゃ無いからな?




~F8~



『ちみもーりょう! 悲劇的なオークの階!』



 階段付近に勝手に書いてみた、後悔しかしてない。




 と言ってもまぁ、




オーク全員復活しちゃってるんですけどね。


 俺と一緒にリセットとかなにそれズルい。


 ん? でも何か様子が変だな、凄い混乱してる。ミノさん、ちょっと聞いてこれる? え、いや、おんなじ魔物だし……ああごめん、ミノさんの方が凄い魔物だし、強いから言うこと聞くんじゃないかなぁと……行ってくれる? マジか、ありがとう。

 ……槍持ってく? あ、ほんと? 俺襲われたら『逃走心(とうそうしん)』でミノさんとこに逃げきるから、うん、大丈夫。じゃあ行ってら。




 って人型のまま行くんかい!!




 ミノさん、大丈夫か……? あ、槍構えられた。あれ、オークすげぇビクビクしてる。魔力量とかで実力わかるもんなのかね。


 おお、でかいの出てきた、普通に会話しとるし……


 え、でかいのがなんか頭下げ始めとる……!? どんだけ凄いんだミノさん。なんかオークの(すね)蹴っとるよ!? 凄い音したんだけど!? 絶対折れてるよねあれ!?



 ……ああ、おかえり、うん、どうだったん?


 ふむふむ、なるほど、要約すると、


 オーク達は金髪君達にに圧倒的にやられて全滅。


 しかし、何時の間にか生き返っており、何が何だかよくわからない事になってる、と。

 原因がわかったら救って貰ったお礼がしたい。


 ついでに求婚されたから脛を折ったと。



 ……何と言う。

 ああ、でもそうか。確かに今までの奴も俺が死んだら生き返ってたな。

 しかし金髪君達はやっぱ先に進んでんのな。おいていかれとるわ……


 とりあえずお礼とやらは欲しいけど俺が名乗り出たらフルボッコパターンですねわかります。

 え? ついて来てくれる? マジでか、ミノさん愛してるわ。





 ……冗談だよ。

 そこまで狼狽えられたら俺どうすりゃいいの。

 


 




 ……なんか、ごめん。







 ……まぁ、そんなこんなでキングオークさんの眼前です。

 他のオークの皆さんはミノさんの不機嫌オーラに怯えて歯を鳴らしてます。ちなみに俺も歯を鳴らさない様に頑張ってます。キングさんも顔が引き攣ってます。

 そんなにからかわれたのが悔しかったのか……それとも俺なんかに愛してるとか言われて不快になったのか……やべ、中身あれだけど美人さんに嫌われんのは傷つくな……


 ……とりあえずキングさんと話し合いをしますか。落ち込むのは後だ。


 ちょ、ごめ、話されてもわかんないから、ミノさん通訳お願い。

 ……機嫌直してください、後でなんか言う事一つ聞くから…


 ……あ、機嫌直してくれた? ありがとう。



 



 えーと、人間などに助けられるなぞ悔しいが礼を言おう、襲わないでやるから次の階にでもさっさと行け?


 ……マジか、どうやら『ちみもーりょう! 悲劇的なオークの階』永久パスポート権を手に入れたっぽい。安全をただで手に入れるとか嬉しい限りである。ちょっとニュアンスが違う感じだったけど。


 ……ミノさん、何でそんな呆れた目で俺見てんの? 顔に青筋浮かんでるよ?

 え、まだ訳してないところあんの? 何て?



 ……次の階に行っても貴様はすぐ死ぬだろうがな、って言われてたらしい。ついでにまたミノさん口説かれてた。中身がアレなのとか気にしない人なんかね……そういやこのキングオークさん魔物だった。


 まぁそんな事をもっと過激な表現で言われてたらしい。

 道理で周りのオークが緊張解いて笑ってたわけだ。





 んで、道理でミノさんが握力だけで槍粉々に粉砕してるわけだ……ミノさん、それ俺の槍なんだが……あれ、下ネタにしか聞こえない。


 そりゃどさくさに紛れて告白とかされたら怒りたくなるのもわかるけど、そんな冗談通じないんだから気をつけてくださいよオークさんェ……え、俺も原因の一端? マジでか。



 てか何時の間にかオークさん達全員白目むいて失神してるんだが……ミノさん? なにしたん?



 『威圧』スキルをいつもより強く使っただけ? いや、お前さんが使うスキルはどれもシャレにならんからな?



 ……いや、オークさんが使ってた槍渡されても……ああ、代わりにしろってこと?一応考えててくれたのは嬉しいけどそれ泥棒なんじゃあ……てかこの槍……



 うん、どうみても老朽化が進み過ぎて壊れかけてます。



 あ、いや、心遣いは嬉しいよ? わかった、貰っとく。後で何故か壊れてても俺は知らんけど。



 とりあえずさっさと次の階に行かない? オークさんからは安全パスポート貰ったし。

 え? ここで一回休憩? オークさん達起きて来たらどうすんのさ。

 そんな短時間で起きる様な使い方できない? え、しないじゃなくてできないなんだ……なにそれ怖い……






 ……ま、そういう事だったら俺さん寝てるんで、やばくなったら起こしてくださ……い……グー。













 


次は金髪君サイドでも書こうかな…でもなぁ…せめてダークメイジさん倒してからからかねぃ……


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