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『無双 (ミノさんが) しますか?』

16回目~F5~



 お股がスースーするでござる。

 パンツ取られて上着取られて少し寒いでござる。

 早く履いとこ……



 お前さん満足そうだけどそれ俺のぬくもりのあるパンツだからな? あとその格好裸Yシャツにしか見えないからな? 首を傾げるな。

 いや正直に言うよ? 確かに美人だし、可愛いよ? 赤い眼に薄い茶髪の髪でぷっくりとした唇に百五十人中百五十人が『ふつくしい……』とか言うと思うよ? 更に言えば大きすぎないけど大きいという絶妙な大きさの形のいい胸と、出るとこでて締まるとこしまってる女性の夢のようなスタイルに健康そうな褐色の肌。

 確かに美しいし、可愛い。



 ……でも知ってるか? この美人、ムッキムキの筋肉マッチョのゴツいミノタウロスだったんだぜ? 信じられるか? ちなみに俺は信じたくない。


 だってこいつがなんか姿にあう綺麗な仕草するたびに俺の頭の中のイメージミノタウロスがおんなじ行動するんだぜ? 完全に悪夢だろ……



 まぁそんな事はおいといて、そろそろ兎狩るのやめません?

 非常食とかどんだけ食うつもりだよ……え? 今すぐ全部食べれる? 勘弁してください……

 てか全部斧での一撃必殺に加えて攻撃喰らっても服に穴すら空かないとかどんな仕組みよ……武器チートに加えて防具がチート化してやがる……



 ……え? 兎の角と皮で俺のも武器防具強化できんの? マジか、頑張るわ。でも終わったら流石に進もうぜぃ……




~F6~



 そんな訳で、大方(おおかた)兎狩りが終わったので降りてくる。

 いつもならミノさんがここにいるのだが……やはりいない。

 やっぱり後ろの(ひと)がミノさんなのか……なんかなぁ~。チラリと後ろを見ると、首を傾げるミノさん。


 ……まぁ美人だしいいか。とりあえずさっさと次のとこ行きますかね……ああ、返事してくれてありがとねミノさん。




~F7~


 さて、初の七階到着ですよ。今まで散々ミノさんに通せんぼされたからなぁ……ああ、怒ってる訳じゃ無いから、うん。


 しかし一気に森みたいになったな…洞窟の中に木や草みたいな植物は普通ないはずなんだけどな……。


 とか言ってると黒い狼さんとエンカウント。うじゃうじゃと多いな……

 まぁ先手必勝って事で、


『スキル閲覧』!!



所持者:ブラック・ワーウルフ

『数の暴力』lv1:仲間の数が五以上いる場合、幸運以外のステータスが一段階あがる。

スキルレベルはあがらない。



 ……完全集団戦仕様ですねわかります。で、今の数は……うん、十匹…多いなオイ。これは普通に詰ん……あ、ミノさんいたんだった…


 よし行けミノさん! お前さんの実力を見せてみろ!

 ……いや、大体ステータス見て知ってます……言ってみたかっただけです……すいません。


 あ、やってくれるんですか、ありがとうございます。


 てか君、斧は何処に……ああ、スキルだから収納可能なんだ……

 なんという世界の法則無視のご都合しゅ………そうだね、便利だね! 大丈夫! 君が世界の法則なんてくだらない物に縛られる訳無いよね、うん! だからその俺に向けてるその斧を狼に向けてくれると助かるんだけどな~、なんて……『威圧』で動けないから大丈夫? そんな効果もあったんだ……褒めて? なんで褒めなきゃ……うん、そうだね! 凄いね!


 ……何処が逆鱗だったんだ? ご都合主義か? そこなのか?




 まぁこのやりとりの後、狼さん達は気分良さげなミノさんに迅速に細切れにされてました。流石である………俺? 倒したのは一匹ぐらいかな? 狼だけに。




~F8 ~


 またもや新しい階層に突入した訳なんですけれど、今度のステージは池です。

 もう海かこれ、ってぐらい大きな池です。階段以外水とかどうやって進むんだよ……え? ミノさん泳げない?それは流石に嘘と信じたい。

 いや確かにその姿で泳げないとかだったらまだ色々と大丈夫だけど……ミノタウロスだろお前さん……頑張れよ…あ、無理? 勘弁してくれ? でもなぁ……ああ、そうだ、それじゃあさ、




 お前さん体重いくつ?






 ~F7~


 どうも、怒ったミノさんに殴られて上の階に吹っ飛ばされた俺です。決してコンティニューした訳ではございませんのであしからず。

 女性(笑)に体重の話は禁止だって、じいちゃんに聞いてたのに……いや、嘘だけど。

 しかし、一発で死ななかったな……拳だったからか、俺が強くなったからか、それとも仲間へのダメージ減補正なのか……わからんな……あ、ミノさん来た。




 そんな可愛い謝り方しても許さんぞ? ちょっとお話しようか?







~F8~





 再び池階に到着しましたよっと。

 敵いなさそうだし、だいぶ楽そうだな…


 ……ミノさんいつまでしょげてんだよ。ほら、背負って泳ごうとしたんだけどさ、ミノさんの全てがその身体に収束されてる訳で。そんなの持ち上げれる訳ない訳で。訳って何回言ったかわからない訳で。



 ……え? たったの168kg? いやごめん、無理。




 あ、何、更に軽くできるの? その代わり力の制御ができなくなる?どういう原理よ……


 まぁでも軽くなってくれたら最悪抱えて泳ぐから、力だけ気をつけて、俺を殺さない様に頼む。じゃあ泳ぐか。






 池の底に普通に足がつく件について。流石に肩まで浸かるが、ミノさんは肩車である。

 軽くなりすぎてて怖い……後、女性として男に肩車されてていいんですか? いや、わかんないなら後で教えるけど……。

 しかしこの方法、敵がきたらイチコロだな。油断してるところを一発で……とか言ってたらトカゲっぽい奴くるし……まずいな……


 ……ん? ……あ、やばっ!






 トカゲ逃げろー!! 力加減のできないミノさんの両手がフリーだ!! 逃げろー!!


 ……ダメだ、完全に油断してて話聞いてねぇ。終わったな……一発で済めばいいんだが……



 いーち、にー、さーん、よー…ごー、ろーく、え? 違う? 十六回?見えねぇよ、どんだけ速いんだよ。叩きすぎだよ。


 ……トカゲー? 生きてるー? ……あ、死んでるわ。素手で魔物殺すとかどんだけチート……元からか。







 ……うん、もう次の階行ってもいいよね?











 

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