第9話 ペシーン
おじさん道。
これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。
そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。
剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。
それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!
これぞ、『おじさん道』!
ジムのお風呂にて
鈴本さん「はぁ〜」
(やっぱり足の伸ばせるお風呂は気持ちがいいなぁ〜)
(あっ……あんな利用者さんくらいの年代の方もジム通ってるんだ。
お疲れ様です。先輩。
おれもジムで体動かして、あのくらいの年齢まで、元気に過ごしたいなぁ。)
鈴本さんの視線の先では湯上がりのおじいちゃんがタオルで体を拭いていた。
が、そのタオルが徐々に速度を増す。
まるでヌンチャクのように宙を舞い、自らの背中や腰を叩いていく。
そして、両足を肩幅に開き、タオルを一閃。
「ペシーンっ!」
乾いた音が、風呂場に響き渡る。
老人は、何事もなかったかのように、タオルを肩にかけ、颯爽と出ていった。
鈴本さん(……見入っちゃった。。
いや、それより、最後のあれ、『ぺシーン』じゃん。
いまでもやってる人いたんだ。へぇ〜)
と関心する鈴本さん。
(昔は銭湯とか温泉行ったら、主におじいちゃん達が湯上がりにやってたな。
行為の意味や名前がわかんないから、勝手に「ペシーン」と名付けていたけど、やってる人見るの久しぶりだな〜)
(よしっ!おれもいい年齢になったし、伝統を守る意味でもおじさん先輩に倣って…)
「ざばっ!」湯船から上がり、体をタオルでぬぐって最後に股間を「ペシーンっ!」
「……うっ!(泣)」
(タオルで思いっきり叩いてしまった。。)
「おじさん道」今日の学び
「伝統の継承、痛みを伴う。」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
おじさん道 第9話でした。
ところで、女性の方にもお聞きしたいのですが、女子風呂でも「タオルヌンチャク」や「ペシーン」の達人は、いらっしゃるものなのでしょうか…?
よろしければ、感想でこっそり教えてください(笑)
更新は毎週金曜23時の予定です。
今後ともよろしくお願いします。




