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第3話「ちょい悪とパン」

おじさん道。


これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。

そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。

剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。

それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!


これぞ、『おじさん道』!



書店にて


ひろき「お父さん、マンガ見てきていいー?」

鈴本「おー、あんまり遠く行くんじゃないぞーお父さん今日何も買う予定ないからなー」

(一応、念押ししとかないと、何かねだられるかもしれないしな。)


(今日は休日。息子にせがまれ書店まで来たけど、目的のものも買えたようだし、用事もないし、すこしぶらぶらするか)


なんとなく雑誌コーナーを通りふと目にする。


(あっ…!ファッション誌『LEON』だ!まだあったんだ!)

何気なしに手に取り、表紙を眺める。

(まだジローラモさんが表紙なんだー。NHKのイタリア語講座も出てたっけ。

懐かしいなー。流行語にもなってたよなー「ちょい悪オヤジ」)


ちょい悪な自分を想像して……


(…ダメダメ。おれが求めてる道はおじさん道。ちょい悪オヤジなんて柄じゃない。

今からちょい悪オヤジデビュー?高校でも大学でもデビューしてないのに?!)


(…むしろパン買いに行かされてたわ。毎日じゃないよ。たまにだよ。・・・ごくたまーに。)



学ラン着た鈴本さん「えっ…なんで…?」

不良っぽい学生たち「だからー、おれらちょっと忙しいから、購買で買ってきてくんない?お金はこれで。今日だけだから。」

学ラン着た鈴本さん「そっ…んなこと言って先週も頼んでたんじゃ…」

不良っぽい学生たち「ちっ、めんどくせーなー。いいよ。ほかのやつ頼むからよ。」



(・・・たまにだよ!ホントに!ごくたまーに!!)


ひろき「……お父さん、どうしたの?そんなに首横に振って。」

鈴本さん「あっ…あぁ。なんでもないです。」

ひろき「変なの。」


身の丈にあった服を着よう。

身の丈にあったキャラでいよう。

それも「おじさん道」


最後まで読んでいただきありがとうございます。


おじさん道 第3話でした。

高校時代を回想する回、今みたいに陽キャ陰キャとかない時代でした。


私は明らかに後者ですね。


次回の更新は金曜23時です。

今後ともよろしくお願いします。

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