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おじさん道  作者: 西山春登


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25/30

第25話 「〜なわけで」

おじさん道。


これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。

そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。

剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。

それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!


これぞ、『おじさん道』



「はい、昼食時に竹内さんが少し不穏で勝手にリモコンでテレビ音を大きくされて、それで森さんが不機嫌になってしまったわけで。」


「えっ…なになに?田中さんも好きなの?純くん。いや、懐かしいな!」


「えっ…?!純くん…?ですか……?!」


「えっ…!純くん知らない?!北の国から!黒板五郎!」


「あっ…あぁ。なんか名前とかなら知ってます。」




鈴本さん(飯塚さん…熱く語っても田中さんは絶対知らない世代だよー。)


飯塚さん「昔、旅行で旭川方面行った時も………富良野は………」


田中さん「はぁ……」


鈴本さん(って、おれも実は全く見たことないんだよな……なんか親も見てなかったし、気付いたらスペシャルドラマみたいな感じでやってたし。)


飯塚さん「それで、草太兄ちゃんがやってきて……」


鈴本さん(入るきっかけがないまま、今に至った人生だったわけで。。。。)


飯塚さん「カボチャを持ってくわけさ!」


鈴本さん(そりゃ、ネタとしては知ってるって程度なんだよね。主演の田中邦衛のものまねとかもよくやってるし。)



飯塚さん「雄大な景色……でも、不器用で………」


鈴本さん(やるならいましかねぇ〜♪やるならいましかねぇ〜♪……ちなみにどんな場面で歌ってたのかも全く知らないっす。)


飯塚さん「富良野で自分たちで家建てて……」


鈴本さん(原曲が長渕剛だってのも、実は最近知ったわけで。。)


飯塚さん「行ったことない?富良野?」


鈴本さん(曲も知ってはいるんだけど。。。ホントに内容とかまでは全く知らない。昔、バイト先でその事言ったら、上司から「非国民め!」とまで言われたな……まぁ、冗談交じりにだけど。)


飯塚さん「おれらの世代は一度は見てるわけで。」


鈴本さん(なので、頼む!こっちには話を振るな!)


しかし、飯塚さんは満面の笑みでこちらに向かってくる


鈴本さん(やばっ………)

昔のトラウマで背中に冷や汗を感じる…


「ねぇ、鈴本さんはさ、北の国から知っ………」


鈴本さん「(もうだめだ…!)す、すいません!実は、見たことないんです...!道民なのに…!」


飯塚さん「えっ、そうなの?」


鈴本さん「はい…。なんていうか…その…入口が、見つからなくて…」


飯塚さん「………入口が、見つからない?」


田中さん「……?」


飯塚さん「……ぶ、ふふっ!なんだよそれー!『入口が見つからない』って!

最高の言い訳じゃないか!いいねぇ、鈴本さん!なかなかおもしろい『道』を歩んでるじゃないか!


しっかし、北の国から好き、最近あんまりいないなー。どこにいるんだろ。」


鈴本さん(よかったぁ……昔みたいに非国民なんて言われたらどうしようかと思った………)


おじさん道 今日の学び

「国民的ドラマの入口は出口探すより大変なわけで。」


最後までお読みいただきありがとうございます。

おじさん道 第25話「〜なわけで 」でした。


数か月前に北海道のテレビ局で昼間再放送してたみたいですが、

働いてると見れませんよね。


結局今回も入口見つかりませんでした。


更新は毎週金曜日の23時です。

今後ともよろしくお願いします。

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