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おじさん道  作者: 西山春登


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22/30

第22話 佐藤さんの創刊号

おじさん道。


これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。

そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。

剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。

それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!


これぞ、『おじさん道』



鈴本さん「はーい、佐藤さんそろそろお部屋戻りましょうか?」


佐藤さん「はい。。」


みんなで食事をする食堂。通称リビングから移動しようとするとテレビからCMが流れる…


「秋はおいしいものがたっぷり。ついつい食べ過ぎちゃうあなたに。

このお薬、助かります。胃痛•胸やけ、食べ過ぎに……江戸製薬のパンシオン」



鈴本さん「あっ、このお薬、助かります。ついつい言いたくなっちゃいますよねー」


佐藤さん「最近、声の人変わりましたよね…?」


鈴本さん「あー、そうだ!確かに!」


佐藤さん「前は歌舞伎の市川……よくわかんないけど、今の人声優やってる方で。。」


鈴本さん「へぇー、佐藤さんくわしいですね。」


佐藤さん「…そんな事ないんですけど、たまに見たりしてて…」


鈴本さん(そういえば夜勤の時、佐藤さんのお部屋夜遅くまで電気ついてる事あるな…テレビ見てたのか…)


佐藤さん「渋い声の人でいいなーなんて…こないだなんて、ラーメン屋さんやってる猫の声もやってたんですよ。」


鈴本さん「ラーメン屋の猫?へぇ〜おもしろそうですね。猫ばっかり出てくるんですか?」

(佐藤さん、控えめな方だけどこんなにお話される時もあるんだー)


佐藤さん「いや…人間の世界なんだけど、猫がラーメン屋さんを……って私なんかが説明するより見てもらった方が早いかも…」


鈴本さん「なら今度YouTubeとかで探して見てみますね。」


佐藤さん「おもしろいですよ…」


鈴本さん「佐藤さん、けっこうアニメとか見るんですね。」


佐藤さん「……えぇ……まぁ、少しだけ。。私が見てたんじゃなくて…子ども達の影響で昔から見てて。。。。」


鈴本さん(佐藤さん、目を伏せて何か隠してるような……まさか…、お子さんの話題デリケートな問題だったっけ……?!)


鈴本さん「佐藤さん、ごめんなさい。あまり聞いちゃいけないことだったかも……」


佐藤さん「いえ……大丈夫ですよ。。子ども達が見てたっていうより後半はほとんど…私が見てたもので……


・・・アニメージュも創刊号から買ってたの。。


もちろん子ども達も一緒に見てたのよ。」



鈴本さん(えぇーーーーっ!)


佐藤さん「シャアと冴羽獠が大好きだったの………今で言う『推し』?」


鈴本さん(この人、ガチだ。。もしかしたらアニヲタ女子の先駆け的な存在だったのかも……?!)


佐藤さん「いい時代になったものね。。大っぴらにアニメが好きって言えるなんて………」



後日、サウナにて


鈴本さん「……って事があったんですよー。


高齢者と言えば『演歌』とか『ゲートボール』ってイメージしてたけど、よく考えたらそういう方も施設に入られる年代になったのかなーなんて思っちゃいまして。


で、そのラーメン屋の猫のアニメ見たんですけど、ハマっちゃって。戸田さん、知ってます?」


戸田さん「えっ……いや…知ってる。。か…な…?」(えぇ…?!バレてる……?!バレてないよなぁ……?!)

最後までお読みいただきありがとうございます。

おじさん道 第22話「佐藤さんの創刊号 」でした。


このお話は以前働いてた職場の社長の奥様が、

「昔はアニメが市民権を得てなくてさー」

と、話をされていたのが、印象的で話のヒントになりました。


隠れながらも「好き」を貫いた先輩たちに、敬意を表して。


更新は毎週金曜日の23時です。

今後ともよろしくお願いします。

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