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おじさん道  作者: 西山春登


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21/30

第21話 スーパーにて

おじさん道。


これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。

そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。

剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。

それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!


これぞ、『おじさん道』



子ども「ねぇ゙ぇ゙~買っでぇ゙〜お菓子買ってよぉ゙ぉ゙…」


かおりさん「おっ、今日もいるいる。スーパーに響き渡る駄々っ子の叫び。」


鈴本さん「お菓子買ってほしくて仕方ないんだろうね」


かおりさん「ちょっと見にいってくるわ…」


鈴本さん「やめなって…」(かおりさん、こういうところあるよな)


かおりさん「ふふっ…今日もがんばっとるな〜」


鈴本さん「あの子にとっては死活問題。重大なことだからね」


かおりさん「あやかもひろきも小さい頃はああやってがんばってたけど、

大きくなるにつれて駄々こねなくなって、成長したな〜って実感するよね。」


鈴本さん「そういうもんなんだ」


かおりさん「そりゃそうよ。少しずつ大きくなってるな〜って。

だからお父さん鈍感って言われるのよ。」


鈴本さん(鈍感か…)


かおりさん「そうそう!ひろきなんて駄々こねなくなったと思ったら、

栄養素でなんとか買わせようとしてた時期あったな。知恵つけてさ。」


鈴本さん「えっ…栄養素?!」


かおりさん「なんていうの…?ビタミンC入り!とか。

あっ…かっぱえびせんはカルシウム入り!って大きく書いてるじゃん。

それでアピールして買ってもらおうとしてたの。」




回想のひろき


ひろき「ねぇ、お母さんこのお菓子買って。」


かおりさん「今日買わないよー」


ひろき「買ってよ〜カルシウムも入ってるよ〜カルシウム体に必要だよ〜」


かおりさん「(この子カルシウムで説得しようとしてる〜かわいい〜wでもダメダメ)

もう!だめだめ!買わないって!」





かおりさん「ってか、栄養士の私がそんなんで口説き落とせるかっつーのっ!牛乳飲め、牛乳」


鈴本さん「……それ………実はおれもやった記憶がある」


かおりさん「あはははっ……なにその一子相伝。」


鈴本さん「でも、施設のお客さんにお菓子とか甘い物しか食べないおばあちゃんもいるな……」


かおりさん「食事は食べないの?」


鈴本さん「うん、昼ごはんについてくる果物とかデザート、3時のおやつは食べてくれるけど。

あっ、あとはごはんのふりかけ乗っかってる部分だけ。とか。」


かおりさん「子供みたいな食べ方だねー。好き嫌いが激しいんだねー。」


鈴本さん「こないだは、抹茶ババロアのあんこソースだけ器用にこそげ取って食べてた。」


かおりさん「あーでも、変な言い方だけど、人生残り少ないって思ったら私も好きなものとか、

おいしいものばかり食べたいかも。

だって嫌じゃん。体に良いからって苦手なものとか、得体のしれないもの食べさせられるの。」


鈴本さん(そっか……いままでは好き嫌いの多いおばあちゃんのわがままだったけど、

純粋においしいもの。好きなもの。食べたいんだ。。。)


かおりさん「まぁ、仕事柄言うことじゃない気もするんだけどさ〜」


鈴本さん「なら抹茶ババロアも得体の知れない緑色か。。。

今度から出す時、名前と『おいしいですよ』って声かけてくよ。ありがとう。」


かおりさん「なら、刻み食やミキサー食とかも人によっては得体の知れないものになるね。

そうなると歯は大事だわ。」


鈴本さん「入れ歯の人も多いよ。」


かおりさん「よしっ!かっぱえびせん買って帰ろう!歯といえばカルシウム!」


鈴本さん「そこに戻るんだ。」



おじさん道。今日の学び

「やめちゃだめ。止めちゃだめ。

歯のケアとかっぱえびせん。」

最後までお読みいただきありがとうございます。

おじさん道 第21話「スーパーにて 」でした。


気付けば先週に引き続き利用者さんのこだわりを題材にした話になっていました。

書いてた頃はこだわりに直面していたんでしょうか。。。。


していたんでしょうね。はい。



更新は毎週金曜日の23時です。

今後ともよろしくお願いします。

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