第2話「心の師匠とサウナ」
おじさん道。
これはただ存在するだけで嫌われる存在のおじさん。
そのおじさんをいかに少しでも嫌われないように生きるのかを問う道。
剣道、柔道、茶道に華道。武士道、騎士道。
それぞれの道はあれど、この令和の世に心密かに新たな道を切り開く!
これぞ、『おじさん道』!
ジムにて
(さーて、お次はサウナ。サウナ。)
(おっ、今日は「ぽかぽか」がかかってんだ。
施設にいるとちょうど昼ご飯の時間だから、あんまりゆっくりテレビ見れないけど、
今はこんなのやってんだ。へぇー)
(おれらの世代のお昼の番組といえば森田一義アワー『笑っていいとも!』だったなー。)
(そうそう!そのなんかのコーナーに出てきた、なんかの特技があるおじいちゃん。
司会の関根さんに『ずいぶんおしゃれですね!』って言われて、
『えぇ、好かれなくていい。嫌われないジジイになろうとがんばってます』って答えてたおじいちゃん。)
(まだ中学生だったけど、なんか衝撃を受けたなー。だから未だに憶えてるんだな。
おれもこうしておじさんになり
「好かれなくてもいい。嫌われない小ぎれいなおじさんになろう。」
と、ジムとサウナで汗を流してがんばってます。)
『ありがとう、心の師匠。』
……でも結局、なんの特技だったかは全く覚えてないな。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おじさん道、第2話でした。
今回はサウナで笑っていいともを懐かしんでみました。
夏休みとか、風邪とかで休んだ時のひそかな楽しみでした。
第3話もすぐに投稿します!4話以降は、毎週金曜23時更新です。
今後ともよろしくお願いします。