Starting Over
「肥大したモンスターの頭を隠し持った散弾銃で仕留める」。歌い出しが特徴的なこの曲。桜井さんは自分の中に潜む虚栄心や自尊心を「モンスター」と称し、それと向き合う自分を歌詞にしている。
今日、15年来の親友のパートナーと初めてお会いする機会があった。ぼくは大人しく、嫌な印象を残さないように、なんて考えていたが、お酒が入り楽しくて調子に乗ってしまった。「自分にも相手を紹介しろ」だの「夜が遅いから家に泊めてくれ」だの図々しく懐に入り込んだ。当初のナヨナヨしていた自分はどこへやら。最後は親友の気持ちを汲み取ることもせず迷惑をかけてしまった。(幸いのところ、パートナーの方は僕に嫌悪感を抱いておらず、親友とも仲違いをすることなくコトを収められた。次回はお二人の結婚式で会う予定なので、身の程をわきまえた佇まいを心に誓う。)
相手が許してくれることをいいことに驕りだすぼくの悪い癖、モンスターを出現させてしまった。それを今になって布団にくるまり後悔し、しょぼしょぼと日記にしたためている。時間は深夜3時を回った。睡眠薬の効果は薄れ、目も冴えきった。呼吸が浅くなり、思考が鈍る。自分の悪かったところばかりが思い出される。ぼくの中の1番のモンスター「うつ」様のご登場だ。夜遅い時間に顔を出すこいつが1番タチが悪い。文字にするまでは曖昧に認識していたが、対人関係での失敗が1番ぼくをうつにさせるらしい。
ちなみに歌詞の最後は「何かが終わりまた何がか始まるんだ」と締め括られる。モンスターを受け入れて前に進んだとき今までの自分から新しい自分へと成長する、というニュアンスなんだろうが、うつに向き合うことで何かが終わる?何かが始まる?うつに向き合うってなんだろう。自分の行動、言動を顧みないこと?振り返りはするけど気にしすぎないようにするってことなんだろうか。
ぼくの思考のぐるぐると一緒にこの世界は廻っている。