第三話 チャッピー
色々雑。誤字、脱字、ミスあるかもだけど見なかったことに。
そるととシオエグゼを連れて帰った塩。しかし空の飛行物体は…犬のような見た目をしていた。
これに乗っていた彼らはぶっつけ本番だったようだ。
「準備はできたか?ロッド。ちゃしば」
「まさか本当に完成させるなんて…すごいな」
「さっすが兄ちゃん!」
「…お前らのせいで見た目が俺の前の姿になっがな」
今まで俺はチャッピーと名乗りまたチャッピーという種族だった。ロッドは兄。ちゃしばは弟だ。見た目は違うし性格も言動も違うが血はつながっている。色々あり暇を持て余した俺は人間の社会の中で勉強をし実質世界の実権を握ることに成功した。頭脳だけでなく体も鍛え山一つ吹き飛ばすのは豆腐を砕くように簡単になった。さらに研究などをした結果ここは二次元であり三次元という特殊な世界、そしてそれ以降の認識不能な四次元の存在を確認した。まず試運転に近くの世界へ転移しようとしたところだ。
「別の世界へ行くと歪みが起きてやばいっていう問題は解決したのか?」
「次元固定装置を開発したから大丈夫だ。テストなしのぶっつけ本番だがな」
「心配すぎるよ…」
そうして発進の時が来た。
「発進!」
その世界を渡っている間。そこは2.5次元。そこは神秘のように見えるがリミナルスペースのような不気味さ、正面から飛んでくる障害…シンプルに岩と呼んでおこう。これは無理矢理音速を超え転移した衝撃で生成された物であり、転移中にある一定範囲外に出るとどうなるか分からないが、予測として一次元に行くのではと考えている。しばらくすると岩が出現しない安定期に入った。ここからは自動操縦でも問題無さそうだ。そうしてたどり着いた場には森と崖、向こうに町がある小さな島があった。とりあえず開けたところに着陸することにした。最初は気付かなかったがそこにも人がいたからだ。
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邪魔にならないよう離れたところで着陸し三人に話しかけた。
「どうも。突然のことで混乱しているかもしれないが危害はくわえない。俺の名前はチャッピー。そして兄のロッドと弟のちゃしばだ。」
「獣人だぁ」
「獣人?」
そういうことか。俺らはある事件で人化したチャッピーという種族だ。髪色は普通ではありえない色、高い身長と犬のような耳と尻尾。他の二次元の世界から来たのならそこは獣人とやらがいたのかもしれない。しかしもしそれを可能にするのは音速以上の速度を出すか、神のようにテレポートできる存在かその両方か。
「俺は塩。二人はそるととシオエグゼ」
「このぼろ家は?」
ロッド。かなりストレートだな。
「ここに来たときにこれの中で一夜過ごしたけど、家とまではいえないかな」
なるほど。言ったら悪いがストレートにいうなら何もない状態か。そこの二人は生気が感じられない。それに銃を持っている。ここは一旦三人を連れて戻り家をあげよう。なんだか放っては置けないな。
「俺らは一旦戻るが三人も来ないか?」
「行く」
即答か。
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「sf映画をそのまんまの風景の都市だな」
「sf映画ってなに?そると」
「簡単に言えば科学的な空想からできたフィクションだ」
この塩という白髪の男はやはり異世界から来た存在。しかしどうやって世界を移動したのかという矛盾が生じてしまう。なにか決定的証拠がなければ…
俺らはしばらく都市の空を飛び、本社の屋上に着陸した。
「風が強いから気をつけるんだぞ」
「高ー!」
「ここからならターゲットを狙撃出来そう。風が強いけど」
塩とエグゼは気にしていないが、これだけ大きい乗り物を屋上一つで収まるほどこのビルは広い。これはかなりの大手のようだ。
「俺はこの会社の社長及び研究員。ここまでかかった時間は5年…」
5年!?あまりにも早すぎる。何か裏があってもおかしくない。
「早いだけあってあらゆる困難があった。しかし乗り越えたおかげで世界で一番利益を出す会社になった。林業、漁業、農業、運送業など全てこの会社がしている。もちろん他の会社もあるが、ここと契約しなければすぐ潰れるという迷信がネットで流れ、本当にそんな事例が沢山起こってしまったんだ」
…歩く距離長くないか?
「なんか長くないか!?風が凄いんだが!」
「ついさっき緊張で反対に止めてしまったんだ」
怪しい…
社長室まで移動…
「と、いうわけで単刀直入に聞こう。俺が手伝える範囲でなんでもしよう」
「え!?」
出来る範囲でなんでも!?これだと世界も動かそうっていう勢いだけど…どうするか
「社長~コーヒーです」
「その人は?」
「秘書のはるかだ。とても優秀だが…(ズズッ)」
「…はるか?」
「ギクッ」
「砂糖と間違えて塩を入れたな」
「ゆ、許してください!!」
「次は間違えないでくれ」
「はいっ!」
「はるかはかなり天然でラベルを貼っても間違えてしまうんだ。仕事だとかなり優秀なんだがな」
愉快な秘書だなぁ…じゃあやっぱり…
「じゃあ頼み事なんだけど」
「なんだ」
今まで見てきた中だと豪邸や使い切れないほどの大金や権利。ただこいつはまた予想外な頼み事を…
「俺の仲間になってくれ」
「…想像の斜め上の回答だな。いいだろう。また新しい発見がありそうだ」
二人に連絡しておかないとな。それと武器が必要だな。相手は異世界やってやろうじゃないか。
「と、思っていたんだが」
「家の建築頼んだよ!」
「人使いが荒いな…」
仲間をまた増やしに行くとか言ってたがどうやって………いない…それとポータルか?あれは神かもしれないな。ならリクエスト通りに作ろう。本当は他の機能を付けたかったが本人に聞いてからのほうがよさそうだ。
「がんばって!兄ちゃん!」
「俺は物理的に熱いから手伝えんな」
…家が出来たら塩に情報共有をしなければ。
次回!二人増える(ネタバレ&予定)
そろそろ作者らしいことをします