第一話 『地獄に落ちるか』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
考えてみた時がある。
死んでから
行く世界というのはどんな所なのか。
娯楽があるのか。地獄があるのか。
はたまた天国があるのか。
それとも、永遠に続く世界があるのか。
私にそれは、分からない。
だって、神ではないから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーだって僕は星だから〜♪」
私は藤原 美咲。
至って普通の女子高生。
今は通学途中で、大好きな
星街すいせいさんの
「Stellar Stellar」を聴いている。
「アイドルって憧れてるなぁ…」
私の夢は、さっき言ったアイドル。
「いつか…なりたいな。」
そんなことを言い交差点を渡る時、
車が飛び出してきて、"ぶつかった"
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「こいつは?……強盗か。
地獄に連れていけ。」
「いっ…いやだ!俺には…子供が!」
「ふーむ…本当の様だが…貴様は死んだ。
…せいぜい地獄で反省するんじゃな。」
「いっ…嫌だ!嫌だー!!」
その人は、地獄へ連れて行かれた。
「次、」
此処は…閻魔様が居るのかな。
それで、天国か地獄か決めてるんだろうな。
「……おい。」
目の前にいるのは閻魔様かな。
…閻魔様って女の子なんだ。
「……おい。」
私はどっちなんだろう。
「おいって言ってるじゃろ!!」
「…!?すっすいません!」
ぼーっとしてたなぁ…閻魔様の前なのに…
これじゃあ地獄行きじゃん…
「貴様は…………」
なんか閻魔様が紙見ながら驚いてる。
どうしたんだろ…印刷ミスとか?
「貴様は…間違えて死んだみたいじゃ……」
「………え?
……えええええぇぇぇ!!!???」
「とっ…とりあえず
あっちに案内しておくんじゃ…」
まさか…そんなことがあるとは…
私は言われるがままに
悪魔に着いて行こうとした。
そうしたら閻魔様が私の裾を持って言った。
「後でまた会うじゃろう。
…………すまなかったな。」
「……は…はい…」
一応返事をしておいたが…どうなんだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここだ。」
「わぁ……」
そこには、凄くデカい城があった。
案内された場所は、
その城の中の来客の間の様だった。
「此処で待っておけ。」
と言われ、とりあえずソファーらしき物に
座って、待っていると数十分して、
この間に閻魔様が来た。
「……」
その閻魔は、背が小さい。
正しくロリだった。
(…気まずいっ!)
どっちからも話せず、気まずい…
とおもっていると、閻魔の方から
話しかけてきた。
「すまない…私のせいで…」
「全然!そんなことないですよ!」
「だが、これは閻魔としての私の責任じゃ。
何か願いはあるか?」
閻魔に問われて、考えた。
「願いか〜…う〜ん…
あ!そうだ!現世に戻れたりします!?」
「出来んこともないが…お勧めはしないぞ。
そもそも"人間ではない"からな…」
「え…?人間じゃ…ない…?」
閻魔は頷き、真剣な表情で言った。
「死神としてじゃ。
それでも良いなら、現世に戻れるぞ。」