閉話1 魔法使いたちの会話
投稿再開しました。本日は12時と18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。
「タカシ君、ここに初めて来たときは可愛いばかりだったけど、最近はかっこいいも交じってきたよね」魔法小隊の隊員Aは言った。
「伯爵になって、勲章ももらって、かっこよくて、強くて、本当に理想の男の子よね」魔法小隊の隊員Bは嬉しそうに言った。
「でもタカシ君、正妻と、側室枠は2個埋まっているのよね」魔法小隊の隊員Cは残念そうにつぶやいた。
「そう、隊長とグレタの二人ね」隊員Aは羨ましそうに言った。
「グレタ、タカシ君のプロポーズ受けるかしら」断るといいなという期待をこめて、隊員Bは尋ねた。
「グレタもタカシ君のこと好きだったからね。なんで突然出て行ってしまったのかしら」隊員Aは答えた。
「まあ、自分も好意を持っていて、その男が大変な努力して会いに来て、プロポーズされたら、この世界で断る女なんてほとんどいないわね」隊員Cは続けていった。
「そしてその男がいい男だとなおさらにね」
「あの隊長がでれでれになっていたものね」隊員Bはリンダ隊長の方を見ながらあきれたように言った。
「隊長結婚決まってから、顔がにやけっぱなしだものね」隊員Cもあきれたように言った。
「タカシ君の側室枠はあと一個か。ちょっと厳しいわね」隊員Bは悩むように言った。
「いい考えがあるわよ」隊員Aは言った。
「「何々?」」隊員Bと隊員Cは身を乗り出して聞いてきた。
「タカシ君の弟君、ユウシ君もめちゃくちゃかわいくない?」隊員Aは言った。
「うん、すごくかわいい、お姉さんキュンキュンしちゃう」隊員Cは嬉しそうに言った。
「ユウシ君、正妻は決まっているけど、側室枠は全部空いているのよね」隊員Aは続けて言った。
「あっ」と隊員Cが、「えっ」と隊員Bは言った。
「タカシ君が魔法使い好きだし、弟もそうである可能性が高いわ」隊員Aは考えるように言った。
「ということは?」隊員Cが目を輝かせながら言った。
「我々のうち、最大3人がユウシ君の側室に潜り込める可能性があるということよ」隊員Aはさらに続けた。
「さらに、タカシ君が伯爵位を自力で手に入れたから、ユウシ君が伯爵家を継ぐ可能性が高い。そうなれば、伯爵様の側室になれるということね」
「玉の輿だ~」隊員Cが嬉しそうに言った。
「それにユウシ君、タカシ君に似ているから、きっと将来ハンサムになるわよ。父親のジョン様もかっこいいしね」隊員Aは値踏みをするように考えながら言った。
「すごく優しそうだし、今のうちにいろいろ教えこめば、私たちの好みの男性に成長させられるかも」隊員Cが夢を見るように言った。そして続けて「理想の男を育てて、それをパクっといただく。乙女の夢よね」と言った。
隊員Bが「でも年下過ぎない?まだ9歳だよ」と少し引くように言った。
「タカシ君がここに通い始めたのだって、10歳の時よ。そんなに変わらないって」隊員Cは言った。
「でも、無理に参加しないならその方がいいわ。だって、それだけ競争倍率が減るから」隊員Cが意地悪い顔をしながら言った。
「ちょっと考える。私やっぱりタカシ君が一押しなのよね」隊員Bが言った。
「ところで、ユウシ君これから魔法を習いに通ってくるのよね。魔法以外のことも教えて、私のとりこにしてしまおうかしら」隊員Cは言った。
「ずるい、わたしも」別の隊員も言ってきた。
他の隊員たちも話に加わってきて、喧々囂々が始まった。
タカシ君の一枠を狙う派とユウシ君の3枠を分けよう派と両方いってみよう派の三つに分かれて、がやがやと争いがおこった。
「みんなケンカしない。ここはフェアにやりましょう。まず側室狙い。枠はタカシ君が一つとユウシ君が三つの計四つ。ただ、タカシ君は旅に出るから、旅先にて誰かに捕まっちゃう可能性が高い。なので、とりあえずユウシ君の三つを我々で競いましょう」隊員Aが言った。
「賛成」隊員たちが口をそろえていった。
「側室枠が埋まってもあきらめきれない場合、愛人にしてもらうほうで検討する。その際、側室に収まったものは、協力するでどうかしら」隊員Cは続けていった。
「うん、いいじゃない」他の隊員たちは賛同した。
「それじゃその方針で」隊員Aは話を締めた。
みんなが話をしている中で、リンダはいそいそと荷造りをしていました。「もしかしてチャンスがあるかもしれないから、この勝負下着持っていくべきよね」そんな独り言を言いながら。
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