閉話11 ダイワ王の思惑とフォーの手紙
これにて、今回の投稿は終了です。お読みいただければ幸いです。
「クサツの娘たちが婿を取りましたな。王子の誰かを受け入れればよかったのですが、あいつらは脳筋で政治と言うものを理解できない。王にはさぞかしご不満がおありでしょうな」大臣の一人が言った。
「いや、それほどでもないぞ。南のパルタを間接的に影響下に置くことができたからな。これで東西と南は我が国にとって脅威で亡くなったわけだ」王は答えた。
「すると後は北だけですか」
「そうだな。いずれ北にはクサツの婿を配置しようと思っている。ルース帝国に侵攻させ、切りとった土地を治めさせるつもりだ」
「アムル州の外と言うことですな」
「ああそうだ。アムル州より北のルース帝国の領土を切り取らせて、侯爵領ないし辺境伯領として与えて、我が国の防衛線の一部にしようというわけだ。アムル州とルース帝国の間には堅牢にして強固なクラ要塞があるが、その要塞だけに頼るのも厳しいからな。現にルース帝国が小部隊で斥候に何度も来ていることが確認されている。いずれはルース帝国から大攻勢がかけられることは間違いないだろう」
「そうすると、我が国は東西南北がクサツの家の者が領土としたり、影響力を持つ土地となるのですね。少し危険ではありませんか」
「クサツと言っても、兄弟姉妹だ。ジョンがなくなれば、奴らをまとめる核がなくなり、あとはいかようにでも調略できる。例えば、わしの娘や孫を嫁がせたりすれば、こちらの影響力が強くなるしな」そうして王はふっと微笑んだ。
「国は絶えず問題を抱えているものだ。儂が考えなくてはならないのは儂の治世が無事に治められることであり、最大でも皇太子に地位を譲って最初のところまで考えればよいのだ。それ以降はわが子孫が考えることだ。今のところクサツと言う利用できるものがあるから利用している。これを御せるよう努力するのは王の務めであり、王の才覚なのだ。わが子孫たちがそれだけの才覚をもって国を治められればいいのだが、無理ならより能力のあるものが簒奪すればよい。外国からダイワ王国を守れるのであれば別にクサツが王でも構わん」と言って笑った。その笑いは少し狂気を帯びていた。
フォーからの手紙
父上、母上、フォーがこの国に嫁いできてから1カ月が経ったの。旦那様はとても仲良くしてくれて、沢山子どもが産めそうなの。
フォーのお付きで来たフィアーとフゥアーとも仲良くやっているの。旦那様は私たち3人をとっても愛してくれて、毎日相手をしてくれるの。
王宮の人もとってもいい人が多いの。
この前は食堂に私たちに食べ物がなかったので、厨房の人間に尋ねたら「お前らにやる物はない。勝手に食え」と言ったので、ありがたく厨房の人たちを美味しくいただいたの。
3人で10人ぐらい食べたらお腹いっぱいになったので、お礼を言って部屋に戻ったの。
翌日「また、勝手に食べていいの」と聞いたら、慌てたように、生肉や野菜などを山盛り用意してくれたの。とうぜんおいしくいただいたの。
皇太子妃さんも優しいの。私たちをお茶に誘ってくれたの。3人で行くと私たちを見ながら皇太子妃さんと側に5人ほど人間がいたの。ニコニコしていたの。
一人の人間が近寄ってきて、熱々のお茶を頭にかけてきたの。「お前たちは頭から頂きなさい」と言ったので、頭からおいしくいただいたの。5人おいしく食べたの。ちょっと足りなかったけど、皇太子妃さんに「ごちそうさまでした」と言って帰ったの。
皇太子妃さんは床に座り込んで、座り込んでいた床を盛大に濡らしていたけど、こくこくとうなずいていたから大丈夫なの。
後から聞いたら、皇太子妃さんが病気になったそうで離宮に移ったって聞いたの。
離宮にお見舞いに行ったら、皇太子妃さん大喜びで大声で叫んでいたの。
そのあと、メイドたちが私たちを追いかけてきたので、追いかけっこをして遊んだの。
水を頭からかけてくるのもいたので、また頭から食べていいのかと思って、美味しくいただいたの。10人程頂いたら、それを見ていた皇太子妃さんは大声で何か言っていたの。
ただ、フォーたちの知ってる言葉じゃなかったので何を言っているか分からなかったの。
メイドたちも座り込んで、口から水をだらだらと流したり、大声で何か言っている人がたくさんいたの。
楽しそうだったので、フォーたちも一緒に大声でまねしたの。
夕方までそうやって遊んで、王宮に帰ったの。楽しかったの。
そんな風に元気にやっているの。
子どもができたら会わせに行くの。またなの。
やっぱり恋愛物は書きたいですね。あまり才能の無いのはわかっているのですが、書きたいという衝動があるのですよね。
あと、どこからが18禁でどこまで許されるのかわからないのがつらいですね。聞くところによると入浴シーンは不可と聞きました。海水浴ぐらいなら問題ないらしいですね。
今のところ、私の作品で注意を受けたことはないのですが、全部アウトになるのはつらいです。
少しづつ書き貯めて、投稿しますので、このような駄文ですがもしよろしければお読みいただければ大変ありがたいです。