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名門出身の武闘士が、魔法使いにあこがれて魔法使いになろうと頑張る話  作者: 信礼智義
第1章 クサツタカシの戦い
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第3話 魔法使いになるための条件と武闘大会

ポチポチと書いていきます。お読みいただければ幸いです。

僕は父に今まで事と魔法使いになりたいと話をした。激怒されて勘当される覚悟だった。

でも父は話を聞いて、しばらく考えてからおもむろに口を開いた。「グレタさんだったか。お前そんなに好きか」

 「好きだよ」ぱっと見すごい美少女で、顔立ちはすごく整っていて、最初は冷たい印象を受けるけど、笑うとすごく優しい顔になり、微笑まれると、心がドキドキする。

 体つきは幼いけどそれがとても庇護欲をそそる。抱きしめられるととても暖かい。

 そんなことを父に話したら、「惚れた女を追いかける。うん、青春だな、俺も第三夫人のファーを手に入れるのにだいぶてこずったものだ。それでも結局妻にしたんだがな」と嬉しそうに言った。

 父は大の女好きですが、妻たちを皆真剣に愛しています。母も「あの人は女性にいつも一生懸命だからね。浮気じゃないのよ、皆を真剣に愛しているの。だから、私も許しちゃうのよね」と言っていた。

 「よし、二つ条件を付ける。一つ目は12歳から参加できる武闘士の大会で優勝すること、二つ目は戦で手柄を立てること。これが達成できたら、武者修行の旅に出てもいいぞ。そのついでにグレタさんをものにして連れて来い。正妻は決まっているから難しいが、第二夫人にはできるよう力を貸してやるぞ」と父は言った。

 いつの間にか、グレタお姉さんを妻にする話になっていますが、まあ魔法使いなることを許されたということでいいのでしょうか。

 それから僕は必死に修行した。魔法小隊の宿舎にも通い、魔法の練習も続けた。

 お姉さんたちも僕に魔法を教えてくれた。特に小隊長のリンダさんは僕をかわいがってくれた。リンダさんは20代でしょうか、とても女性的な体型と見ただけで僕なんて赤くなってしまう色っぽいスタイルと顔立ちをしている人だ。


 12歳になった。武闘士の大会に出れる年になった。大会に出場することを魔法小隊のお姉さんたちに話をすると、皆で応援に行くと言ってくれた。

 なので、自分を追い込む意味も含めて、父の伝手を借りて、特別席を用意してもらった。これで無様な負け方はできない。


 いよいよ武闘士の大会の日だ。僕は一回戦第一試合に出場だ。闘技場に出ると、魔法小隊のお姉さんたちが、僕を応援してくれている。

 父は三人の奥さんたちを侍らせて、座っていた。右側には僕の母のトゥーイ、左には側室で第2夫人のマーサ母さん、父の膝には第3婦人のファー母さんが座っていた。

 トゥーイ母さんは生れついた時の婚約者で、マーサ母さんは父の初恋の人、ファー母さんは何と亜妖精だ。

 なんでも父が森にて軍事行動中偶然出会って一目ぼれし、戦争が終わるとすぐにその森に行き、大変な苦労をして自分の物にしたそうだ。

 ちなみに父はこの武闘大会に7回連続で優勝したことがあるとのこと。


 第1回戦、相手は普通の武闘士で、風魔法と体力強化魔法を使い、急接近し、殴り飛ばしました。相手はなすすべもなく吹っ飛ばされ、僕の勝利です。

 第2回戦、隊長クラスですが、何の問題もなく圧勝した。

 第3回戦、同じく隊長クラスですが、あっさりぶっ飛ばした。

 第4回戦、これもあっさり倒しましたが、ふと見ると父がいません。あれ、どうしたんだろうと思い、母たちのところに行くと、いきなり妹に抱き着かれました。

 ファー母さんの娘のフィーで、一応僕の婚約者となっています。

 「お兄さま、すごいです。さすが私の夫です」フィーは自分の羽を震わせながら僕の周りをまわっています。


 亜妖精というのは、外見は普通の妖精と同じで羽があり、少女の姿をしているが大きさが12歳ぐらいの子供と同じぐらいあり、更に寿命が200年ぐらいある。

 さらに種族として女しか生まれず、他種族の男をさらって生殖の道具にして、絞りすぎて腎虚になって死んでしまった男は食べてしまうというある意味恐れられている種族です。

 ファー母さん曰く、「食べるのは愛の形なの。愛する人が自分達を愛することができなくなった時、その妻たちは愛する人を食べることで、愛を永遠のものとするの」と言っていた。 

 父も食べるのかと聞いたら、「それが私たちが結婚する上での約束なの。ジョンが死んだら私はジョンを食べて、愛を永久のものとするの」と言っていた。ちなみにジョンは父の名前だ。

 父とファー母さんの間には、2人の娘がいて、フィーとフゥーと言う。

僕と弟は父の命令で、この姉妹を婚約者にしていた。

 兄弟姉妹での結婚とは、と思ったのだが、父と母たち曰く、特に問題ないとのこと。特に貴族の中では、母と子、父と娘のパターンもあるらしい。いわく、家の存続と家の事情のためだそうだ。

 僕の結婚も、ファー母さんが父の死後もこの家に居場所を作るために父が考えた方法のようだ。


 フィーに父の居所を聞くと、「なんかお兄さまの戦いを見ていたら、急に立ち上がっていなくなったの」と言っていた。なんか嫌な予感がする。

 第5回戦、これも瞬殺して試合から戻ると、父が試合に出ていた。父も瞬殺だった。

 第6回戦、第7回戦と特にてこずることなく、魔法と、武闘術で勝ち進んでいった。

 第8回戦、9回戦と進むのですが、まったく歯ごたえがない。魔力もまだまだかなり残っている。

 でも、父も勝ち進んでいる。父もすべて瞬殺で回を進めている。このままだと、決勝戦で戦うことになりそうだ。


 そして準決勝、近衛武闘兵団副兵団長と対戦することになった。僕自身よく知っている人で、訓練でよく相手をしてもらっている人だ。

 「さすが団長の息子だけある。よくここまで残ってきた。じゃ勝負しようか」と言いながら、ニヤリと笑った。この人、性格は温厚なのだが、戦いとなると容赦がない、いわゆるバトルジャンキーというやつだ。

 まず、僕から攻撃だ。まっすぐ突っ込むと見せかけて、左に回り込み、殴った。しかし空振り、僕は咄嗟に後ろに飛びのいた。その瞬間、たった今僕がいた空間に連打と蹴りが入っていた。

 そのすきに後ろに回り、けりをたたき込みましたが、逆にけりで足を払われ、そのままぶん殴られた。咄嗟に後ろに引いたので、ダメージはそんなではないが、初めて一発入れられた。

 「う~ん、これで決まったと思ったのだが」副団長は、残念そうな顔をして言った。そして「まあ、まだ楽しめるということで、結果オーライだな」と言って、獰猛に笑った。

やむをえません。僕は全身に魔力をめぐらし、身体強化のほか、身体硬化の魔法をかけ、さらに前進に雷撃魔法をまとわせた。

 全身に稲妻が走り、体は発光している状態で、さすがの副隊長も驚いた様子だった。

僕は一気に突入、副団長はやり過ごそうと右によけようとするが、副団長の元居た場所で、雷撃魔法を爆発させ、副団長を吹き飛ばしました。さらに、風魔法で加速をつけ、空中に飛んでいる副団長に連打を浴びせました。

 僕が一連の行動を終え、地面に降り立って、副団長の様子を観察した。また起き上がってくるのではないかと警戒しながら油断なく見ていると、副団長は気絶しているようだった。

すぐに救護班が呼ばれ、治癒魔法が掛けられた。傷は治ったようだが、まだ気絶から回復しない。そのまま病院送りとなった。少しやりすぎたようだ。でも僕もかなり魔力を使い、体もあちこち傷だらけになった。本当に副団長は強かった。


 控室に戻ると、フィーがリンダさんとにらみ合いをしていた。

 「リンダさん、フィー、どうしたんだ」

 「お兄さま、この女誰なの」フィーが言った。

 「タカシ君、これ亜妖精でしょ。何でこんなところにいるの」

 僕はリンダさんにフィーのことを説明した。

 フィーには、リンダさんのことをお世話になっている魔法使いで、いろいろ面倒を見てくれていることを話した。

 フィーは「お兄さまの婚約者のフィーなの。お兄さまはフィーが食べるの。あなたにも少しは分けてあげるの」と言って挨拶した。

 「ええっと、フィーさん?とりあえずよろしくね。お兄さんとは仲良くさせてもらっているわ」リンダさんはすこし、引き気味ながら挨拶を返した。

 「ねえ、妹が婚約者って、どういうこと?」

 「父が亜妖精の女性に惚れて、第三夫人にしたんだ。それで、父が死んだ後、亜妖精の母の立場が悪くなることを防止するため、僕と弟に亜妖精の妹たちを一人づつ妻にするよう命じたんだ。まあ、形式上だけどね」

 「形式上じゃないですの。本当の奥さんになるですの」フィーはぷんぷんと飛び跳ねながら怒って言った。

 「タカシ君を食べるって言っていたけど、大丈夫?」リンダさんは尋ねた。

 「亜妖精は愛した人を死後食べる習慣があるんだ。フィーは僕の形だけとはいえ正妻になる予定の子だから僕を食べるつもりらしい。リンダさんに分けてあげるって言ったのは、リンダさんを僕の妻の一人と勘違いしたのでしょう。本当に申し訳ありません」僕はリンダさんに頭を下げた。

 「いや、そっちは良いのだけど、というか、私を側室にしてくれるの?」

 「えっ」思わず声を上げてしまった。僕みたいな子供を、リンダさんみたいな大人の女性が結婚の対象にするなんて思いもしなかったのだが。

 「リンダさん、僕の側室になってもいいのですか?」

 「もちろん!」リンダさんは僕に抱き着いてきた。

 「正妻はフィーさんだから、私は、第三夫人か第四夫人ね。グレタのために第二夫人の地位は残しておくわ」満面のほほえみでそう言った。

 「フィーも異存はないです。リンダさんよろしくなの」

 「此方こそ、ええと、フィーお姉さまと言った方がいいのかしら」

 「フィーはまだ10歳だけど、正妻なので、リンダのお姉さんなのです。なのでフィーお姉さんでいいのです」

 なんか二人でも盛り上がっている。いつの間にか妻が増えている。これでいいのだろうか。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。

失敗作ですが、完結まで頑張りますので、よろしくお願いいたします。


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