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名門出身の武闘士が、魔法使いにあこがれて魔法使いになろうと頑張る話  作者: 信礼智義
第2章 クサツユウシの闘争
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第16話 反乱と混乱、救出のサンバ

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 その夜、宿に宿泊していた僕たちは街中の騒がしさに目を覚ましました。

 何事かと思い、起きて身支度を整えると、宿の廊下に出ました。丁度その時、宿の主人が厳重に戸締りをし、ドアを釘で打ち付けて開かないようにしているのを見て、「何事ですか」と尋ねた。

 「王弟様が反乱を起こしたって噂だよ。雇った冒険者たちに王城を攻撃させているらしい。危ないから外に出ない方がいいよ」と宿の主は言いました。

 僕は急いで、皆のところに戻ると皆も起きて身支度を整えていました。

 「王弟が反乱を起こしたらしい。急いで王城に行くよ。王の軍は現在首都にほとんどいない。反乱を鎮圧してここの王家に恩を売るチャンスだ」そう言って、全員を板の上にのせて、空から王城に向かいました。


 王城に着くと、中央の一番大きな建物に向かいました。そこには、一人の男が殺されており、その周りには、何人かの冒険者風の服装をした男たちが立っていました。そして、王冠をかぶった男が笑いながら王座に座っていました。

 「これで王座は俺のものだ。アハハ!」どうもこいつが反乱を起こした王弟のようです。

 少し遅かったようです。まあ、とりあえず殺しましょう。

 僕は身体強化を使って、猛スピードで王弟に近寄ると、殴って首をつぶしました。

 首は皮一枚つながった状態で、王座から滑り落ちていきました。

 王弟の体はぴくぴくとけいれんを起こしたように動いていました。

 「何者だ!」冒険者が言うと同時に妻たちの攻撃が彼らに襲い掛かりました。

 火魔法は冒険者を幾人も丸焼けにし、風魔法のウインドカッターで真っ二つにされる冒険者たちや水弾で頭を撃ち抜かれるもの、負魔法の悪霊たちに食われるものと、冒険者たちはあっという間に全滅しました。

 僕はとりあえず死体をすべて回収し、建物の探索を始めました。

 そこはかなり重要な場所らしく、書庫や宝物庫がありました。当然すべて奪い取りました。

 ドアにカギはなかったのかって?当然破壊しました。

 まあ、もらえるものはもらうのがクサツ家の家訓です。


 建物を奥へ奥へと進んでいき、一番奥の方に行くと、叫び声が聞こえます。

 全員で急いで行くと、冒険者たちが女たちの服を切り裂き、体を組み敷いてことを及ぼうとしていました。

 隙だらけなので、後ろから掴んで首をへし折っていきました。フゥーも悪霊たちに男たちを次々食わせていきました。

 全員を皆殺しにすると、女たちに着るものを用意するようマゼンダさん達に依頼しました。

 聞くと彼女たちは王の側室とその娘たちのようです。

 一番小さい子は7歳で、母親に抱き着いてわんわん泣いていました。

 この子も服を破かれ、男に組み敷かれていました。

 「こいつら下種だな。こんな小さい子に何をするんだ」頭にきた僕は怒りに震えました。

 「ちょっと、ストレス解消してきます」彼女たちを仲間に任せて、僕は走って行きました。

 「フゥーも行くの」そう言ってフゥーもついてきます。

 冒険者たちは王城の使用人に対して、あらとあらゆる残虐行為をしていました。なぶり殺しをしている者、犯す者、略奪に走る者など僕とフゥーは見つけ次第片っ端から殺していきました。

 殺しつくして、動くものがいなくなった時、すこしすっきりしました。

 王妃たちのいるところに戻ると、皆ちゃんと服を着て、身支度を整えていました。

 「みんなありがとう」そう言って、3人にお礼を言いました。

 ブルーカさんが来て、そっと耳打ちしました。「こいつらの持ち物探ってみたら、冒険者証は持っていなくて、その代わりこれを持っていたわ」

 そうやって示してくれたのは騎士証でした。見ると東部大公の騎士が持つ騎士証でした。

 「どうやら、東部大公が裏で糸を引いているみたいだな。とりあえず、逃げ出しましょうか」そう言って、王妃たちに話しかけました。


 「私は、ダイワ王国武闘士ユウシ・クサツ、皆さんの味方です。この度、この国の情勢が不安定ということで、ダイワ王から状況視察を命じられ、ここに来たところこの事件に会いました。皆さんを故郷に送ろうと思いますが、どちらに行けばよろしいでしょうか」

 三人の王妃たちは話をした後、一人が進み出てきました。「私は北部大公の妹で筆頭側室のマリア・ベアードです。この二人はそれぞれ西と南の大公の縁者ではありますが、状況によっては切り捨てられる恐れがあるので、可能であれば北の大公のもとに向かいたいです。兄さまであれば、私と大変仲が良かったので、切り捨てたりすることはないと思います」

 「了解しました。それではこちらに乗ってください」と言って、馬車を取り出しました。

 「マゼンダさん、ブルーカさん、カラミティさん、馬車になんか絨毯か何かあったら引いていただけますか、このまま飛ばすとお尻が痛くなると思いますので」そう言うと、部屋から絨毯をたくさん運んできました。


 皆を乗せると、「それじゃ行きますよ」と言うと、マリア王妃から「馬がいませんけど?」と聞かれたので、「僕が動かすのですよ」と言って、馬車の下に板を作り、猛スピードで飛び始めました。

 王城の塀を超えるのはかなり高くて面倒なので、正門をマゼンダさん達の魔法で吹っ飛ばし、最後に僕が殴り飛ばしました。正門は跡形もなく破壊されました。

 町は比較的平穏のようです。きっと兵力を王城に集中させていたのでしょう。

 次は城壁の門です。これも魔法と僕の武闘塾のコンボで吹っ飛ばしました。

 後はひたすら飛ぶだけです。ぐんぐんとスピードを増して北に向かいました。


 もうすぐ北部に入るというところで小休止を取りました。

 余り揺れないように気を付けたつもりですが、王妃様や王女様達はかなり疲れが出たようです。

水辺の側で小休止をし、皆に水を飲ませました。

 「クサツ様、この度は助けてくれてありがとうございました」王女の一人が声をかけてきました。12、3歳ぐらいの美少女でマリア王妃のお子様のようです。

 「いや、当然のことをしたまでです、王女様」僕は微笑みながら貴族の礼をしました。

 一応僕も伯爵家の一員ですから貴族としての礼ぐらい習得済みです。

 「クサツ様は貴族でいらっしゃるのですか」別の王女が聞いてきました。年のころは10歳ばかりでしょうか、明るい感じの女の子でした。

 「父がダイワ王国で伯爵位をいただいております。兄がおりますが、兄はコロン合同国でクサツ公国を立ち上げ現在公王となっておりますので、私が後継ぎとなっております」

 「もしかしたら、ジョン・クサツ様のご子息ですか?」訪ねてきた王妃の後ろには7歳の女の子が隠れたままこちらを見ていた。

 「ええ、そうですが。もしかしたら何か父がしましたでしょうか」

 父のことだ。戦闘狂の女好きでどこで何をしたかわかったものではない。

 「私は南部大公の縁者でシップ伯爵家の者なのですが、私が幼いころ、港が海賊に襲われまして、大公軍が必死に戦いましたが敵の方が一枚上手で危うく敗れそうになったところに、旅の途中であったジョン様が我々を助けてくれました。何と水の上を走って、海賊船を次々と破壊していき、すべて沈めてしまいました。残った敵もジョン様が皆殺しにされ、敵は壊滅しました。大公様は感激し、是非とも養子に来て欲しいと望まれたのですが、それを固辞され再び旅に出てしまわれました。聞いたところ、ジョン様に好意を持ち振られた女たちは数知れず、ジョン様が旅立つとき涙で河ができたとか」

 お~や~じ~、あんた片っ端から女の子に手を出して面倒になったから逃げたんだろ、今度会ったら母さんたちに言いつけてやる。

 そうしたら、王妃様の後ろに隠れていた女の子がとことこと出てきて、「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」と袖を引いてきました。

 「どういたしまして、お兄さんが最後まで守ってあげるから安心してね」もうすぐ北部大公のところにつくからね。

 「私のことをずっと守ってくれる?」

 「うん、いいよ」

 「じゃ、私お兄さんのお嫁さんになってあげる」

 その瞬間、空気が凍りました。

 フゥーやお姉さんたちだけでなく、王女様達も殺気を出しています。

 王妃たちはあらあらと微笑むばかりです。


 そのあと皆をなだめるのにめちゃくちゃ苦労しました。王女たちもなんとか説得して、その場を治めました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


一挙に書いたので、読みづらい部分があるかもしれません。ご容赦いただければありがたいです。

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