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名門出身の武闘士が、魔法使いにあこがれて魔法使いになろうと頑張る話  作者: 信礼智義
第1章 クサツタカシの戦い
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閉話2 周りの人々の思考

これにて完結です。お読みいただければ幸いです。

妻たちの会話

 タカシの4人の妻と愛妾がそろって会議をしていた。

 「フィーは亜妖精だから女の子しか生まれないの。でもたくさん産むの」

 「私は魔法少女族だから女の子しかできないのよね」グレタは言った。

 「ダークエルフは人と交わって男でも女でも子をなせるが、さすがに人族の王家を継いでいいものだろうか。問題が発生することは間違いないと思う」ネスカは首をかしげながら言った。

 「そうすると、私か、ミニナの子が継ぐことになるの?」リンダはちょっと引くような感じで言った。


 「申し訳ありません。私は、前のご主人様に子供のできない体にされましたので、ご主人さまのお子を産むことはできません」と悲しそうにミニナは言った。

 「それって、魔法的なもの?解除できそうならやってみるけど」グレタは言った。

 「いえ、肉体改造なので、元に戻すことは不可能です」

 「としたら、私が男の子産むしかないの?えっえっでも私、タカシ君よりかなり年上よ」

 「とにかく頑張ってするしかないよね」ネスカが言った。

 「生んで生んでとにかく生みまくれば大丈夫」グレタは言った。

 「うーん、頑張ってみるけど、だめならどうしよう」リンダが頭を抱えながら言った。

 「その時には、ユウシ君の子を養子にもらえばいいじゃない」グレタは言った。


 「男の子が生まれたら、フィーの子と結婚させるの」唐突にフィーは言った。

 「そういえば、ファーさんお子さんができたそうね」リンダは言った。

 「お父様とお母様は仲が良いの。たくさん仲良くなって、たくさん子供を産むの。そして亜妖精をたくさん増やすの。一族の目標なの」続けて言った。「私も兄さまと仲良くして、たくさん子供を作るの」そう言って、立ち上がった。「思い立ったが吉日なの。いますぐ作りに行くの」

「よし行くか」ネスカが同調した。リンダも「早く男子を孕まなくちゃ」と言って立ち上がった。

グレタは「仕事の邪魔をするのはまずくない?」というと、皆は「世継ぎづくり以上の重要な仕事はない!」と言って部屋から出て行った。

ミニナは後片付けを済ませると、皆が行った先へ向かった。


ダイワ王国王宮

 「北の問題はタカシ・クサツによって片付いたし、東のコロン合同国との国境もクサツ公国ができたおかげで、問題が解決した。コロン合同国との街道は通行税が高く、交易が進まなかったからな。それが今では、通行税がなくなり、自由に行き来できるようになった。奴隷狩りに会うこともなくなった。高級官僚も我が国から派遣している形で、軍の上層部もダイワ軍人が占めている。ほぼ、ダイワ王国領のようなものだ。それでいて、コロン合同国にも属しているので、我が国の影響力をコロン合同国にも及ぼせるようになった。なんといっても、トライバルエリアをほぼクサツ公国が支配しているため、東の国境に不安がなくなった」王は笑いながら言った。

 「あとは、西と南ですか」宰相は王に言った。

 「南の国々とは比較的友好関係を保っているが、西はいろいろ衝突があるからの。クサツの息子は確かもう一人いたよな」

 「はい、ユウシと言ったと思います」

 「そいつが使えればのう。西にも我々の息のかかった国が作れれば、言うことないのだが」

 「しかしそうすると、クサツ伯爵家を継ぐ者がいなくなりますが」

 「亜妖精の娘は息子たちに嫁ぐ予定だが、まだ娘が二人いただろう。婿でも取らせればいいだろう。王子の一人でもやるか」

 「クサツ家は武闘士の名門です。それを継げるような王子はおりましたでしようか」

 王は少し悩んで、「それならば、娘に伯爵位を継がせて、配偶者として王子を入れればいいだろう」

 「わかりました。その案で検討いたしましょう」

 「うむ、よろしく頼んだぞ」


マーサ母さんの娘たち

 ジョンとマーサの間には二人の娘がいた。カヨとサヨだ。二人は両親が名門の武闘士の家系だけあって、武闘術に秀でていた。ただ、女であるということで、近衛武闘兵団の訓練には参加できず、自宅において姉妹で訓練していた。


 「私たちも近衛武闘兵団の訓練に参加したいわね」姉のカヨは言った。

 「仕方がありません、お姉さま。私たちは女なのですから」

 「いっそタカシ兄さまのように魔法使いを目指そうかしら」

 「それもいいかもしれませんね。でも魔法の才能は私たちあるのでしょうか」

 「わからないわ。使ったことがないもの。兄さまがいれば、教えてもらえるのだけど」

 「ユウシ兄さまはどうでしょうか。魔法使い達のところで修行しているようですが」

 「ユウシか。あれはどうなんだろうな。父上みたいに女好きで、魔法使いのお姉さんたちにかわいがってもらえるから、通っているのかもよ」

 「そうかもしれません。女好きは家系ですから」

 「タカシ兄さまも愛人を含めて、5人も妻がいますからね」


 そんな会話をしているとき、母親のマーサが現れた。

 「二人とも、いい話があるわ」ニコニコとしながら言った。

 「お母様なんでしょうか」カヨが聞いた。

 「二人とも近衛武闘兵団での訓練参加が認められたわよ」

 「「えっ」」二人ともびっくりした。今まで父に何回頼んでもだめだったものが、突然許可が下りるなんて。

 「ただ一つ条件があるみたい」マーサは少し悩むように言った。

 「王子を一人、婿に迎えるようにだそうよ。どっちが結婚してもいいのだけど、その娘が伯爵家をつぐことになるわ」

 「ユウシはどうなるの」カヨは尋ねた。

 「西の戦場にて戦うことになるの。場合によっては、タカシ君と同じように国を作ることになりそうなの」マーサは言った。

 「ということは」

 「もしユウシ君が国を作って王になったら、あなたたちのうち一人が伯爵家を、もう一人がジョンが持っている準伯爵家の位を継ぐことになると思うわ」

 「どうしよう、お姉さま」

 「少し考えさせて」そう母親に言った。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


 今一つ評価の少ない作品でしたが、お読みいただいた読者の皆様本当にありがとうございます。

 書きたいものを書くド素人ですが、もしよろしければ、別の作品もお読みいただければありがたいです。

 読んでいただけることにこんなに喜びを感じるとは正直思いませんでした。繰り返すようですが、本当にありがとうございます。 

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