表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

私の名前は鷹司真衣。年は5歳になったばかりだ。


生まれ変わったぽい。輪廻転生ってやつかもしれない。でも、前世のことはうっすらとしか覚えてないんだよな。「あーもっと努力すればよかった」とか「挑戦すればよかった」とか後悔ばっかだったのは確かだ。後は、私が多分だけど20歳前後死んでるぽいってことだけ。両親や友人、住んでいた町なんかはさっぱり分からない。覚えているのが漠然とした後悔と曖昧な年齢だけってどんだけ後悔してんの?って思ってしまった。


私が前世のことを思い出したのはここ最近だ。頭を強く打ったことが原因じゃないかなと思っている。自分でもよく分かってないのは、私の記憶が5歳になる前のなくなったからだ。教えてもらったことによると、私は、5歳の誕生日にはしゃぎすぎて階段から落ちたそうだ。それを聞いた時の恥ずかしさと言ったら。私は浮かれすぎだと注意したくなってしまった。だから、これまでの記憶がさっぱりない。あははは。笑うしかないや。


この性格も前世の私の影響なのか今世の私の影響なのか分からないけど、今の両親は私に無理に思い出さなくていいと優しく迎えれくれた。だからまあいいかってことで気にしないことにした。私は私。前世のように後悔だけはしないようにと開き直った。自分でも楽天的な性格してるなと思ってしまった。



改めて、家族が私にいろんなことを教えてくれた。私には優しい両親と4歳上の兄がいて父の名前は護、母は由紀子、兄は亮という。鷹司家はここ数十年で成長したIT系の企業で、今では日本のトップシェアを誇る大企業にまで成長した。創業者は父の父で私の祖父だそうだ。私の父が2代目である。


つまり私は、大企業の娘、鷹司家の令嬢、鷹司真衣として生まれ変わったのである。それを教えてもらった時には、驚いた。前世の私は、どこにでもいる、いわゆる庶民ってやつだったぽいから。初めて家族全員と会ったときは美形家族っているんだなと思ってしまったほど美形だったので、当然私の容姿も整っていた。艶のある黒髪、ぱっつん前髪、キツすぎないがきりっとした目、長い睫毛、日本人形のように思えるが古臭さを全く感じない将来は美人確実な顔立ちであった。鏡を見た時にはまじかと心の中で思ってしまった。勿論、声には出していない。変な幼児だと思われたくないしね。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



なんだかんだで。記憶を失ってから半年たった。最初は普通の記憶をなくした5歳児として過ごそうと思ったが、ついついボロがでてしまいほとんど素の自分で生活している。まあ、記憶をなくしたばかりなのに泣きもしないし、ご飯はがっつり食べるし、よくしゃべるからボロがでるも何もなかったりするが....


幸い、両親はまったく気にしなかった。むしろ元気があって普通に生活できてよかったと安心していたぽい。大企業のCEOとその夫人だから普段からリッチな生活かと思いきや、成長したのはここ数十年だからといって結構寛容な面もであった。


「亮、真衣」

「今日はお外でお食事だけどどこか行きたいところはある?」


「お母様、私、あのテレビに映っている回るお寿司いってみたい!」


「えっ、回るお寿司がいいの?いつも食べに行っているほうがおいしいわよ」



それって高級寿司のことだよね。あれ、凄くおいしいし、大満足なんだけど

なんでか100寿司が食べたくなる時ってあるんだよね。

舌が庶民だからかな?生まれ変わっても舌って変わらないものなのかな。でも食べたいから、ここはいっちょ頑張りますか。必殺、子どもの我儘


「ここがいいのーここじゃなきゃ嫌ーお願いー」


「母様、いんじゃないかな?真衣も行きたがっているし、僕どこでもいいよ」


「そう?じゃそうしましょうか。秋次さん。車出して頂戴」


「かしこまりました」


秋次さんっていうのは鷹司家に仕えている専用運転手だ。鷹司家には、数人の使用人がいて、秋次さんもその一人だ。お金持ちの家って本当に使用人がいる世界なんだなあ。




さあお寿司を食べに行きましょう♪









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ