甘夏と青年
病に倒れ、公私共に充実した生活を送っていた筈の主人公・律は、「三津総合病院」にて死人のような毎日を過ごしていた。
「ーー何してるの?」
息苦しいほどの陽射しが襲うある夏の日、律は入院先の病院の屋上にて、『マキ』と名乗る不思議な青年と出逢う。
「もしかして……俺に会いたかったとか?」
整った顔立ちながらもお調子者であり、それでいてどこか不思議な印象を纏うマキ。
「律が、頑張ろうって思った時に、頑張ればいいよ」
律はそんなマキと二人の時間を重ねていく内に、次第に生きる目的を取り戻していく。
「ーー配達先は……三津総合病院か」
時を同じくし、もう一人の主人公である智明もまた、不思議な縁で三津総合病院を訪れていた。
「じゃーん! 花火、持ってきました!」
「あんた、嫌いだわ」
「マキ……? どうして! それならなんでーー」
「俺、あいつを助けてやることができなかった」
「マキ、本当のことを教えて」
「マキ、俺、奇跡を見たいや」
「「マキ」」
ーーあなたは、誰?
二人の主人公と、不思議な青年マキとの運命が混ざり合う時、複雑に絡み合った奇跡が衝撃の事実と感動のフィナーレを創り出すーー。
【序章】そして、夢の終わりが訪れる
2021/09/09 13:33
(改)
甘夏畑を抜けた先に
2021/09/10 02:49
(改)
その青年は、マキと名乗った
2021/09/10 10:33
(改)
【第一章】樋口律は青年と出逢う
2021/09/12 17:59
(改)
特別でない何気ない日々
2021/09/12 18:45
(改)
それでいて夢のような日々と、散りゆく幸せ
2021/09/14 18:00
(改)
それは唐突に訪れた
2021/09/15 18:00
(改)
世界の色が失われる中、思い出したのは
2021/09/17 12:00
(改)
決まっていた再会
2021/09/17 18:00
(改)
マキという青年
2021/09/20 19:28
(改)
少女と黄色い百日草
2021/09/21 19:00
(改)
ゆっくりと、顔を上げる
2021/09/27 12:00
(改)
見えているものといないもの
2021/10/04 17:28
(改)
弁当屋「くるまだ」
2021/10/05 19:00
南本優と樋口律
2021/10/06 18:52
南本優の決意
2021/10/20 20:57
心が晴れる音がした
2021/11/01 18:00
マキとの約束
2021/11/02 19:00
(改)
父である豊と律
2021/11/03 11:27
(改)
夏の夜に見た夢と描ききれなかった幻
2021/11/03 18:00
端の擦り切れたメモ
2021/11/05 19:00
求めていた日常
2021/11/06 12:00
突然の来訪者
2021/11/22 21:00
帰る場所、待っている人
2021/11/23 12:00
すれ違い
2021/11/23 18:00
ヨネの傍で見た景色
2021/11/24 19:00
(改)
手のかかる相棒
2021/11/26 20:00
マキとのこれから
2021/11/28 19:08
唐突な別れ
2021/11/29 21:42
(改)
マキと雅美の最期の会話
2021/11/30 22:00
外の世界
2021/12/28 21:00
それは優しい女の子
2021/12/30 15:00
再会
2021/12/30 23:00
「マキ」
2021/12/31 13:00
(改)
【第二章】雅紀と智明
2022/01/16 17:00
(改)
ルール
2022/01/19 19:27
智明と大輝
2022/02/11 21:49
それは特別な、智明だけの音
2022/02/12 20:19
大輝の告白
2022/02/13 21:00
変えられなかった未来
2022/02/14 21:25
閉じ込めた過去を認めた時に
2022/02/15 20:47
マキの願い
2022/02/18 21:26
【第三章】目覚め
2022/04/04 19:00