38話 爆発を回避するには?
【注意】
・自己満でやっています。
・作者はストーリーを文章に表現するのが超苦手です。
・作者は細か所が気になり過ぎるタイプですのでほぼ100%編集します。
・文法や言葉の使い方、語彙などがおかしい場合があります。(←ココ超絶重要)
・作者が設定を忘れてる場合があります。
『ふん!!』
「よっと。もしかして空中戦は慣れてない?」
ギクゥ!?まさか早々にバレるとは…。
そう、アルマ君の指摘通り僕は空中戦なんて一度も経験がない。
尤も、戦ったことは無くとも、飛行訓練はしっかり受けているからある程度は大丈夫と高を括ってたが、アルマ君から見れば僕は空中戦をやるだけの技術が身に付いてないただの素人に見えたのだろうな…。
『うん。空中戦なんて初めてだから感覚が掴めない。』
「ふーん。なら頑張ってボクに当ててみてよ。」
『……努力はする。』
アルマ君が挑発とも取れる発言をする。その言葉に僕はイラっときたがなんとか堪える。でも煽られたからにはきっちりお返ししないとね!!
『喰らえ!!風弾、光弾。』
僕は思い切って二属性の魔術を同時に放つもアルマ君は無詠唱で放った同級の《闇魔術》と《火魔術》で相殺される。
『チッ。でもまだまだぁぁぁーーッ!!! 追風。』
魔術の相殺で生じた煙に紛れながら一気に畳み掛ける。
「二度も通用すると思うな!!」
『クッ…やっぱりダメか。ガフゥ!!』
僕の攻撃を受け止めただけでなく、お返しとばかりに右脚蹴りを喰らわせられる。僕は一回転してなんとか体勢を立て直すも中々ダメージを与えることが出来ず焦りを覚える。
……仕方ない。切り札の一つ【職業スキル】《魔剣技》をお披露目しますかね。
このスキルの詳細はよくわかってないけど、試運転で全ステータスが10上昇し、使用する魔剣のランクを1アップさせる効果があることが判明している。
だが残念なことに僕の持つ月光剣は神剣であるため後者の恩恵は受けられない。
まぁ、それでも全ステータス10上昇程度で「勝てるのか?」と言われたら勝てないのが現状だ。
でも僕から挑んだ戦いなんだからせめて一撃くらいは与えたい!!
その想いを胸にこの戦い史上最大級の力を込めて一気に斬りかかる。
『はぁぁぁ!!!』
距離にしておよそ二メートルの位置まで一気に迫る。だがアルマ君は動く素振りを見せない。
いける!!
そう思った次の瞬間、アルマ君は一瞬だけ微笑むと同時に右手から恐ろしいまでに濃密なエネルギーの塊を生み出してきた。
『!?』
僕はあのエネルギーの塊の危険と直感し、放たれる前に斬ろうとしたが、アルマ君は後方へと回避し、その際に…ポイっと剣の軌道に合わせて投げ込んできた。そして、投げた張本人は颯爽と《転移》で去ってしまった。
切り札を使用した一撃は躱され、明らかにヤバいエネルギーの塊を斬るという僕の想定していたシナリオの最悪のパターンが現実となってしまったことに絶望する。
『あ…まずい。』
僕は咄嗟に《思考加速》と《並列思考》を発動し打開策を模索する。
今の僕にこのエネルギーの爆発を耐え切るだけの体力も防御の術を持ち合わせていない。故に《時空魔術》を発動させて《転移》するのが最善だが、あれは術式と魔力を練り上げるのに十分な時間を要する。
既に爆発による熱で少しずつ僕の身を焦こがしている今、チンタラと準備してる暇は無い。ならどうするべきか…。
いや、まだあった。僕にはまだ《座標移動》がある。正直、模擬戦程度で使うつもりは無かったが止むを得ない。
幸いにもリディ姉やレイ姉はつまみ出してるし、アルマ君の気配も爆発の範囲外にあるから手札バレの心配はしなくても良さそうだ。
さてと。《座標移動》を使う上で気を付けなくてはならないことは二つ。
一つ目は使用後は強烈な頭痛に見舞われること。
だがこれはこれまでの試運転で使うパターンによって度合いが変わることが判明おり、今回使うのは一番軽い"自身を指定した座標に移動させるパターン"。難しく言ってるが効果自体は《転移》と遜色ない。
むしろ術式不要という点では転移系よりも使い勝手は良いかもしれないな。うん。
そして、もう一つは《演算》をミスれば地面や壁の中へと移動し、自滅する恐れがあること。
だが今僕は障害物が何も無い空中にいる。落ち着いて演算処理を行えば自滅はしないだろう。
ということで、少し距離を置いた場所を指定し頭が割れそうな程に複雑な演算処理を済ませて発動させる。
直後、風景が変化し無事移動出来たことがわかると同時に《思考加速》を解除する。
ドカァーン!!!
『ゔぐぅ!!』
耳を劈くような爆音と衝撃が周囲に波及する。そのあまりの威力に驚愕しつつもさっきの《思考加速》で演算処理中に負った火傷の確認を行う。
【《座標移動》のパターン紹介】
①自身が指定した座標に移動させるパターン。(実質、転移と効果は同じ。)
②指定した座標に位置する物質や物体を自身に引き寄せるパターン。(引き寄せた物質や物体が身体に減り込まないように気を付けよう!!)
※③とは逆のパターンです。
③自身が触れている物質や物体を指定した座標に移動させるパターン。(23、4話で主人公がやってぶっ倒れた時に使ったやつです。)
※②とは逆のパターンです。
④指定した座標Aから指定した座標Bへと移動させるパターン。(これであなたも天才マジシャン!!笑)
【④の超絶簡単な説明】
x軸とy軸の交わる座標を O(0,0)がいる場所とする。④とは座標Oから一切触れずに座標A(1,1)地点にある物質や物体を座標B(1,-1)地点へと転移させることです。
①〜④は負荷のレベルを表しています。
※《座標移動》は他次元への移動も出来るが主人公は『(他次元の)座標の割り出しなんて頭が幾つ有っても足りない』と思考から切り離しています。そのため、理論上は可能だが実現は難しいパターンとなってしまいました。
「《炎耐性》はどうしたんだ?」というツッコミが入りそうだったので補足しときます。アルマ君の放った《灼熱魔術:熱凝縮弾》は上級魔術で《炎耐性》は下級耐性です。
なので上級魔術に対して下級耐性では殆ど役に立ちません。まあ間近で喰らって大火傷程度で済んでるから多少は役に立ってたと思われます。
《魔剣技》で「なんで"技"が入ってるのに効果がステータス上昇系なんですか?(怒)」という質問は受け付けておりませーん(笑)
でもこういうのもあっても良いと思うんよねー。
アルマ君と主人公の戦闘中の相手に対する推測や考えに齟齬があるのがまた面白いと思っています。(自己評価)
語彙少なめですがこれからもまったりと頑張ります。
何か有れば御指摘お願いします。