君が大人になったら? 俺は君に告白するよ。
俺は、小学校の先生をしている。
___教えているのは? 国語と社会。
俺は、小学校2年生のクラスの担任でもあるんだ。
・・・それにこれは! 誰にも言えない事なのだけど?
俺は、俺が教えているクラスの女の子が気になっているんだよ!
___まだ、8歳の女の子だというのに。
その女の子は、少し大人びているというか?
妙に色っぽさもあって! 大人になったら、この子はきっとキレイな
女性になるだろうなと俺はこの地点で、彼女に目を付けているんだよ。
___だけど?
俺は、学校の先生だ! 生徒に手を出すなんて有り得ない!
・・・それに、こんなに幼い子供に手を出したら?
俺は、即刻教師をクビになるだろう。
*
___だから時間をかけて、彼女に俺の事を好きにさせる事を考えている。
『___大角! 少し先生と話をしないか? お前に話したい事もあるしな!』
『___えぇ!? 先生と、ですか?』
『___あぁ、嫌か?』
『そうじゃないけど? 今日は、早く家に帰らないとママに怒られるから。』
『___そっか! じゃあ、まただな!』
『はい!』
___見た目は、少し大人びていても話せばやっぱり子供だな。
俺は、この子の成長が楽しみだよ。
▽
___俺は、ある時。
彼女に、俺の気持ちを伝えてしまったんだ。
『___なあ、大角? お前は、好きな男の子とかいるのか?』
『___先生! わたしね、同じぐらいの歳の男の子には興味が
ないの! わたし年上の男性の方がいいな~』
『___それは! 本当か!?』
『___えぇ!?』
『先生ぐらいの男は、どうだ? 大角からしたら、恋愛対象になるのか?』
『___急にどうしたの、先生?』
『俺は、大角! お前の事が、好きなんだ!!!』
『___えぇ!?』
『ごめんごめん、急にそんなこと言われたら? そりゃ~ビックリするよな!
もう、この事は忘れてくれ!』
『___うーん? ねえ、先生?』
『・・・なんだ?』
『___わたしも、先生のことが好きだよ。』
『___えぇ!?』
『___だからね、わたしも先生のことがスキ。』
『・・・本当か?』
『___うん!』
___俺はこの時、内心嬉しくてかなり心の中では喜んでいたんだ!
顔には出さないようにするだけで精一杯だったけど。
あんな可愛い女の子から、先生のこと好きとか言われたら。
___嬉しくない訳がないじゃないか!
俺は、この日から彼女に何度も何度も繰り返し、“俺も君が好きだよ”と
伝え続けたんだ。
___今はまだ、幼い女の子で恋愛対象にはならないけど?
この子が、もう少し大きくなったら俺と付き合えるように。
___長い時間をかけて、この子を見守っていこう。
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___そして、今日も俺はあの子にこう言っていた。
『___なあ、大角! 君が高校生になるまで俺はずっと待っているよ。
それまで、誰とも付き合ってはいけないよ。大角と最初に付き合うのは?
俺なんだから!』
『___うん! 分かってるって、先生!』
『___あぁ! お前が分かっているならそれでいい!』
『___先生、大好き!』
『___俺も、大角しか見てないよ。』
*
___俺は、この子に夢中なのかもしれないな~!
年齢差や身分とか? 関係ないんだよ。
___俺は、ただ純粋に彼女の事が好きなだけ。
これからも、ずっと先生はお前のことだけが好きだからな!
最後までお読みいただきありがとうございます。